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「中国と戦争しますか?」 (田中宇)(附・ジョセフ・ナイ『対日超党派報告書』) [現状把握]

今の日本にとって、非常に重要な論考です。私なりに整理してみました。

①米国側と非米側の世界的な対立構造の明確化→ロシアと中国は兄弟分→米中分離(→米国側の自滅)
②米国側の中国批判はあたらない。米国の方が悪質
③英国の前面化←米国は日独の従属を弱めたい方向
④英米諜報界の脆弱化→目隠し状態の日本→「ことなかれ主義」で逃げ回れ(「大義」は危険)
⑤バイデン訪日の目的は、経済でなく「対中敵視」
⑥習近平は「ゼロコロナ対策」によって権力強化(「上海派外し策」が進んでいる)
⑦金正恩も追随(ワクチン回避は正解)

以上をまとめると、

中国もロシアも、大して悪い国でない。「悪さ」でいったら米英の方が上だ。米国側が中露を敵視するのは不合理で超愚策、そして隠れ多極主義だ。経済やエネルギー安保のことを考えると、米国側全体が、中露と仲良くした方が得策だ。しかし、米英はもう10年以上も中露を敵視しており、いくら愚策でももうやめない。米国は中露を敵視し続けて覇権を低下させ、中露を結束台頭させていく。その流れは多分もう変わらない。変えられるかもしれないのは、同盟諸国が米国につきあって中露を敵視して自滅していくという流れの方だ。同盟諸国、とくにアングロサクソン以外の日独仏韓などは、米国と一緒に自滅していく必要などない。米国からできるだけ距離を置き、可能なら非米側に転入した方が、未来の国民たちの幸福のために良い。実際はそうでなく、同盟諸国のマスコミ権威筋は中露敵視・同盟美化の妄想をばらまき続け、多くの国民がそれを軽信している。方向転換は難しい。

「多くの国民がそれ(西側情報)を軽信している。方向転換は難しい 」の結びの言葉が、私には重い。ここにどこまで斬り込めるかが参院選の鍵と思う。既成政党に期待はできない。新しい流れが怒涛の奔流になってくれることを切に願い、そして祈る。そうなれば、既成政党も変わらざるを得ないはずだ。康江ちゃんにはその役割を期待する。

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田中宇氏のこの記事を紹介した阿修羅板のコメント欄に、ジョセフ・ナイ『対日超党派報告書』が書き込まれました。この際、しっかり頭に入れておくべきです。最後に転載しておきます。(https://rapt-neo.com/?p=11797「アジア人同士戦わず」(副島隆彦)を金科玉条と思っています。

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