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安藤礼二『井筒俊彦 起源の哲学』 [小田仁二郎]

『井筒俊彦 起源の哲学』.jpg安藤礼二『井筒俊彦 起源の哲学』に小田仁二郎への言及があった。

『触手』冒頭の引用の後、井筒による小田文学評価の視点、《視覚をはじめとするありとあらゆる身体感覚が一つに混交し、描写はミクロからマクロまで、過去と現在という時間の隔たりを完全に無化してしまうように、自在に往還する。井筒俊彦が文学表現の極として考えていたのは、そのような世界である。井筒が求めた、表現の根源にして、意味の根源でもある。》

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「読書にまつわる因習」(若松英輔) [若松英輔]

日経「言葉のちから」(10/28)にこうあって我が意を得た。読書にまつわる因習が、人々を読書から遠ざけたように思われるのである。正しく読まねばならない。全部読まねばならない。教養として読んでおかなくてはならない。こうしたことが読書の因習である。》

恥ずかしながら、この因習から全く自由になったのはそう昔のことではない。「自分主体の読書」ができるようになることで読書の因習からの解放となる。自分主体の読書ができるということは、自分が何ものであるか限定されているということだ。要するに「先が見えた」ということか。無駄な時間はそう残されてはいない、ということでもある。

病院で7泊8日を過ごしてきた。鼠径ヘルニア(脱腸)の手術で、本来2泊3日ぐらいで済むのが、血液サラサラ服用ゆえ準備期間が必要だった。いい機会とばかりにあれこれ本を持ち込んだが案外読めない。ただ、『魂鎮への道』を、出る間際にふと気になってバッグに入れたのは正解だった。集中して一気に読み、いまも余韻か残る。飯田氏との対話が続く。もうひとり、高啓氏との出会いもあった。非出世系県庁マンのブルース』切実なる批評―ポスト団塊/敗退期の精神』。飯田氏が前景に出てしまったが、いずれじっくりレビューをと思ってる。

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飯田進『魂鎮への道』 [本]

魂鎮への道.jpg小さいころ、昭和30年前後、夏休みになると山の湯治場(滑川温泉)へ祖父母に連れられて何日かをすごした。ある晩、廊下を隔てた向かいの部屋、大声で語る戦地中国での武勇伝がいやでも耳に入ってきた。「何人殺した」とか「女をどうした」とかの話で、子ども心にも強烈だった。おぞましい記憶だ。その記憶がよみがえった。

『魂鎮への道―BC級戦犯が問い続ける戦争の著者飯田進氏が死刑を求刑されたのは、ニューギニアにおける所業のゆえだった。《中国戦線で日本軍がなにをしたか。ぼくはニューギニアの密林のなかで、いやというほど兵隊たちから話を聞いています。兵隊たちは、歩兵部隊の兵隊も憲兵も、ほとんど中国戦線から転用されてきた者たちでした。/兵隊の話といえば、女と酒が通り相場です。しかしニューギニアにはそのどちらもありませんでした。チョロチョロと燃える椰子油の灯火を囲んで、兵隊たちは中国戦線における討伐作戦や、スパイ容疑の住民の取り調べなどを得々として語っていたのです。いまここで言葉では再現することがはばかれる行為が、いたるところで行われていたのです。》(205p)中国戦線においては武勇伝として語り得たことも、ニューギニアの戦線においてはなにもかもが《ひじょうに重くて陰鬱な、目をそむけたくなるような内容の話》(3p)ばかりであった。《ニューギニアのジャングルは、人間が住める環境ではありません。・・・そこに大本営は、つぎつぎに20万人もの大軍を送り込み、その大部分の兵隊を餓死させました。》(19p)そうした地獄の果ての敗戦、《アジア各地で、いわゆる戦場犯罪に問われたBC級戦犯裁判が行なわれました。50ヶ所もの臨時軍事法廷で、実に一千名からの旧軍人・軍属が死刑に処され、また四千名近い者が有罪の宣告を受けています。》(4p)著者も判決は終身刑だったが、死刑を求刑されたひとりだった。それに至ることどもを語ることは「つらい作業」である。《しかし無念の思いをいだいて刑死した人々の魂鎮のためにも、やはりぼくは「手負いになる勇気」をふりしぼらなければならないのかもしれません。たしかに生きているうちに果たさなければならない、これはぼくの義務なのでしょう。》(3p)そうして書かれた重い著である。文庫で382ページのこの著、著者の意思にどう応えうるかを思いつつ、(たまたま入院中の身でもあり)一気に読まされた。

飯田氏によってつきつけられた問題、私には「天皇の戦争責任問題」を最も重く受け止めた。小野田寛郎さんの言葉が提示される。《「敗戦後日本人は誰も天皇の責任について言及しなかったようだが、天皇は自ら責任をとるべきだった。(中略)そこんところをあいまいにしたことが今の無責任時代の源流になったのではないか。」》(264p)「無責任時代」の内実とはこうである。《国家とは倫理的理念の実現をめざす政治的共同体である、と言われています。だが戦後の日本のどこに、国家としての倫理的理念があったでしょうか。日本はまさに倫理的規範を見失ったまま、精神的・心理的に、いわば閉塞状態に置かれ続けてきました。》(314p)そして言う、《日本が、自らの恥部を白日の下にさらけだし、そのあやまちを正していく国家、民族としての勇気をもち得るかどうか》(316p)。この言葉、著者の「手負いになる勇気」に裏付けられてわれわれに求められた問いと受け止める。ここを「わがこととして」掘り下げること。

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「地方議会から良くしていこう」(深田萌絵/うた桜子) [議会]

(亀さん情報)
2005年の食と農.jpg内閣府のムーンショット計画が普通に不気味な件https://www.youtube.com/watch?v=JKNiXKm2Gh4

23:45〜《(深田萌絵)私もなんかたまに考えるんですけれども、なんかこう日本政府のやろうとしていることの逆行った方が豊かな人生送れるんじゃあないかな、といつも疑っているんですよね。政府が旗掲げてやっていることで良いことが何もない。
うた桜子)うん、なんか何もないですね、残念ながら。
(深田萌絵)それを議員として、今後地方議会から良くしていこうということで、いろんな方を啓蒙活動して、議会で活動していただいているということで・・・》

以下、食に関する有益な亀さん情報連発。

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日本の役割(マドモアゼル・愛) [現状把握]

マドモアゼル・愛10.17.jpgマドモアゼル・愛さん「イスラエルとユダヤ人 パレスチナとハマスは本当に一体なのか」https://www.youtube.com/watch?v=eMWlLK1gI7U

12:22〜《この時に、西側諸国はもうイスラエルwin winって言っちゃってるわけだから、賛同するって言っちゃってるわけだから、この戦争停止に対する、その介入は、あのー、補佐役はできないわけですよね。そうすると唯一残ってるのは日本なんですよ。日本が、あのー、日本政府は。結構西側から批判されてるけれども、一応どっちの肩も持たなかったんですよね、それで、どっちが良い悪いなんて言わないで、とりあえず戦乱が起こってほしくないと、これは即時停止してもらいたいと、ずっと言ってるわけよ。これが良いわけですよ。これがあるから憲法9条も生きてくるわけですよ。日本はだって、そういう立場だから。建前が生きてくるんですよ、ほんとに。そうすると、イスラエルとガザの地区のハマスと朝廷に入る。でもあの二人は戦争したいんだから。ただやっぱりある程度パレスチナが出てくる程度には、ヒズボラが出てくるあたりまでは拡大すると思うんですよ。そしていよいよこのままいくと世界大戦だと言った時に、調停役というのは、なんてことはない、先進国で日本しかいないんですよ。おもしろいめぐりあわせだよね、ほんとに。ほんとにおもしろいめぐりあわせだとおもうんですよね、それって。それで日本がそれが言える立場にあるんだよね。戦争放棄という国是によって、唯一核による被害を受けた、痛みを持った日本国民として、日本政府として、名分が立つんですよ、ほんとに。場合によって核戦争になってゆく可能性があるわけだから。これがまあ、あのー、ひとつの、急遽出てくるひとつのシナリオになってるということ。誰が作ったわけでもないのに、そのー、だいたい日本がなんで中立の立場をとったのか。西側なのだから、本来はただ、イスラエル支持となるのが、僕も危惧していたんだけれども、・・・》このあと、さらに本質に踏み込んだ大事な話が続きます。必見です。

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井上恒(ひさし)氏の講演を聴いてきました [井上ひさし]

井上恒氏講演.jpg13日川西町「まどか」で、5年ぶりに開催という置賜2市2町議会議員親善交流会で、川西町の地域おこし隊員井上恒(ひさし)さん(63)の講演を聴いてきた。1時間弱の講演だったが、聞き応えがあった。井上さんは盛岡市出身。2021年から川西町の地域おこし協力隊員としフレンドリープラザで井上ひさしの蔵書研究と整理にあたる。「宝の山というよりは発掘現場のよう。何が埋まっているか分からないが掘ったらどんどん出てくる」(山形新聞2023.1.24「地域おこし隊員奮闘中」)。そうした中での秘話2つが興味深かった。

◎NHK朝ドラ「らんまん」の源流は井上ひさし
花を愛して90年.jpgこの脚本を書いた長田育恵氏は井上ひさしの最晩年の弟子。実は牧野富太郎については井上ひさしが昭和35年に「花を愛して90年ー牧野富太郎博士の一生ー」というNHKラジオドラマの脚本(45分)を書いていた。長田さんがインタビューでこう語っていた。《「万太郎が植物に優劣をつけないように、全ての登場人物に対して公平な眼差しで見て描くことをたいせつにしていました。ちゃんと一人ひとりが自分の意志で生きている。そこを大切に造型しました。・・・井上先生が芝居の中で大事にしていたのが詩を描き込むということです。人間の営みの美しかったり、力強かったり、そういう人間の美しい瞬間を書きとめる。それを凝縮して物語の中に入れ込む。セリフにも一生に一度しか言わない言葉を入れ込む。言葉にほんとうの意味が宿る瞬間をちゃんと書きなさいというのが先生の教えでした」というふうなことをお書きになって、全くその通りのドラマだったなあと、私は思います。》

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「一番深刻なのは、自分の赤ちゃん子供にワクチンを打たせた、母親たちだ」(副島隆彦) [コロナ危機]

副島隆彦氏が福島雅典京大名誉教授、宮沢京大准教授等の主張(「「ワクチン問題研究会」記者会見https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2023-09-09に呼応して叫び声をあげた。→「【3083】重大な事態である。コロナとワクチンは、人工兵器だと、京大教授たちが断言。」https://snsi.jp/bbs/page-1/
宮沢医師 「最初は嘘だと思った。(政府が、国民に)そんな悪いことをするはずがないと。しかしデータを解析したらすぐにわかった」(動画「
JR仙台駅前
宮沢医師 魂の叫び」https://twitter.com/i/status/1707046609719288131
宮沢「お願いします。日本を守りましょうよ、日本を守りませんか。100年後日本がなくなっていいんですか? コロナウイルスも人工的に作られてワクチンと連動しています。
これは最初は、私も嘘だと思いました。そんなはずがない。(政府が)そんな悪いことをするはずがないと思いました。だけど、(私が)データを解析したらすぐにわかります。政府も完全に 乗っ取られ (take over テイク・オーヴァー)されています。
お願いします。(私の話を)聞いてください。みなさん(に、私は)基地外(キチガイ)だと思われるかもしれません。
しかし、京都大学の人間がですよ、京都大学をを辞めてでも、伝えなきゃいけないということでここに来たんです。若い人に日本を残したい」
副島隆彦です。この宮沢教授の、本当の血の叫びに、私たちは、賛同して、皆で、なんとかしないといけない。
こうなったら、反(はん)ワクチンの国民大(だい)集会を開かないといけない。》
《最後に書く。そして、一番、深刻なのは、赤ちゃん、子供にまで、ワクチンを、何度も打たせたことだ。
このことが、これから、ずっと、重大な問題となって続く。言っては何だが、老人たちはもう十分に生きた。既往症(きおうしょう)がワクチンとの合併症状で、苦しんで死んでゆく。それを、他の人は、替わってあげられない。 一番、深刻なのは、自分の赤ちゃん子供に、良かれと思って、ワクチンを打たせた、母親たちだ。貴女(あなた)たちが、これから、どんどん子供たちが、何十万人も発病することによって、泣き叫ぶ、ことになる。この女たちが、全身で泣き叫び、血の涙を流し、慟哭(どうこく)する 様子が、私には、すでに有り有りと、思い浮かぶ。 もう、タダでは済まない。》

そしてIn Deep氏、今日届いたメルマガ。

《秋田県なんて、 5歳から 11歳の子どもの接種率が、6割近くに達しています。遺伝子を改変されても、その本人の外観が変わるわけでもなし、変わるのは「次の世代」となるはずです。/そのうち、どれくらいが遺伝子を改変されるのかはわからないですが、将来的には、日本だけではなく世界的に、「同じ遺伝子を持つ子どもたち」が生まれてきてしまうということなのでしょうかね。日本中で同じような外観の赤ちゃんばかりになったりというような。まあ、そこまでのことはないでしょうが、本来の遺伝子ではない遺伝子を持つ人として生まれる事例は、多くなりそうな気がします。》In Deep 号外2023年10月15日

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終末預言(ドゥーギン)vs. 日本浄化大作戦(馬渕睦夫) [イハトビラキ]

馬淵睦夫10.15.jpg

【馬渕睦夫】日本の方々に伝えたいことがあります...【ひとりがたり/振り返りpart137】
9:07〜:《だから私は、今日ももうあまり時間がありませんけれども、今日この時間を期して、皆さん方とともに、日本浄化大作戦を開始したいと思いますね。これは何もその表に出て、旗を振ってそういうことをやることじゃない。みなさん一人ひとりが自分を律して浄化していく。その結果としてみなさんの周りが浄化していくということですね。これをもって私は日本浄化大作戦というふうに名付けたいと思います。私もささやかながら自分なりの浄化作戦を実践しております。・・・敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花(本居宣長)・・・しきしまの大和心の雄々しさはことある時ぞあらはれにける(明治天皇)・・・私たちはこの大和心を持っているわけです。・・・この大和心で日本を守る・・・花より明くるみ吉野の春の曙みわたせばもろこし人も高麗人も大和心になりぬべし(第三様の今様)・・・山桜を見てると簡単にいえば外国人は皆日本人の心になってしまうよということです。これなんです、私たちの力は。日本浄化大作戦が目指すことはこれなんです。私たちが大和心を発揮することなんですね。それは今やらなきゃあいけないんです。なぜか。事ある時だからなんです。今が事ある時なんです。我々のこの浄化大作戦の運動というものは負けることはない戦いだと思っております。たとえ私たちが渾然において実践できなくとも、山桜となって日本をそして日本の方々を守っていこうではないですか。そういうふうに私は強く思います。》
昨日の放知技板、suyapさん紹介のドゥーギンによる終末預言、重く受け止めていました。「今が事ある時」なのだと思います。馬淵氏の言葉、マドモアゼル・愛さんの「本能力」、安藤昌益の「自然(じねん)感覚」に通じました。→「「本能力」が問われている」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2023-10-13
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「本能力」が問われている [イハトビラキ]

マドモアゼル・愛さん「小賢しい知がもたらす死の予感に気づき出した人たち」https://www.youtube.com/watch?v=pnFy_k-v7GQ《本能力に訴えかける力が日本人に徐々に出てきているように思います。》(19:20)そしてそのあと、空翔ぶ蜘蛛の話が出てきます。(飛行蜘蛛といえば錦三郎先生です。「雪迎え」の言葉で広く知られるようになりました。宮内小5年生の時に、教頭先生だった錦先生制作のスライドではじめて知りました。錦先生の記事を見つけました。→「空に白い糸が流れる光景「雪迎え」知ってほしい」https://yonezawakojokan.info/2022/03/22/s38nishiki/ 長男の錦啓(あきら)先生は山形新聞コラム”気炎”欄でおなじみのの天見玲さんです。)

「本能力」に着目のマドモアゼル・愛さんの感覚に共感します。このところずっと頭にある安藤昌益の「自然(じねん)」感覚に通底します。今の世の中、電気がなくなったらどうなるだろうとしばしば考えることがありました。それがガザでは現実になっています。ガザの人たちはどう生き抜くか。文明が根底から問われているように思えます。「本能力」とは、電気がなくとも生き抜く力?

がざ10.11.jpgガザ10.6.jpg

左【最新のイスラエル・パレスチナの夜間光(10月11日)=コロラド鉱山大学の公開するNASAの衛星画像を日経が加工】。右【ハマスの攻撃前のイスラエル・パレスチナの夜間光(10月6日)=コロラド鉱山大学の公開するNASAの衛星画像を日経が加工】

※参照「ロシア・ウクライナ戦争における電磁波領域の戦いと電磁パルス(EMP)攻撃の可能性」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kjoho/8/1/8_3/_pdf/-char/ja

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菊で輝く粡町通りへ [宮内]

2023.10.12 菊植え4.jpg今朝(12日)、粡町共栄会が粡町通りに菊鉢を飾りました。今年も平源助さん(87歳!)、夫婦で頑張っていただきました。ただただ頭が下がります。(昨年→https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-10-08-12023.10.12 菊植え1.jpg

2023.10.12 菊植え2.jpg2023.10.12 菊植え3.jpg2023.10.12 菊植え5.jpg

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