SSブログ

一般質問報告⑶「身の丈市政」批判② ハイジア問題 [議会]

議会活性化をめぐっての再質問
先ほど言ったように「議会がおとなしすぎるんじゃあないか」と言われることが多い。市長なりのがんばり認めざるをえないところがあり、私自身が市長に合わせて「身の丈」になってしまったのかもしれない。なかなか突っつきにくい。実は昨日、髙橋一郎議員と市長とのやりとりを聞いていて、この辺から突っつくといいんではないかと思ったので語らせていただきます。一郎議員の「ワインによる市全体のブランディング、たとえばワイン王国構想などあっと驚くような産業・地域おこし策の考えは」との質問に対して、市長は「あっと驚くような・・・」と言いかけられたので、「おっ」と思ったのですが、その後に「ございませんが」と否定された。どうも、市長の「身の丈」というのがその辺かなと。先ほど板垣致江子議員の言う「ワクワクドキドキ」、それを市長としてうまく受け止められてはいなかった。その辺が市民から見た南陽市政に対する不満が滞っているのではないかとそんな気がしました。それで思ったのがハイジア問題、「四季南陽」の問題なんです。・・・・・》
ということで、実はこの日の朝ハイジアがどうなっているか見て来ての質問だった。
ハイジア現在2024.2.20 .jpgハイジア現在2024.2.20.jpg
雨ざらしのA3の張り紙が一枚。「建築物等の解体等の作業に関するお知らせ」とあった。・・・ということで話し始めたら、議長から「ハイジアの問題は通告外」との注意。私としては「身の丈」感覚でハイジア問題をこのままほおっておけば、契約に沿って10年経てば奥山さん側で自由に処分できることになるわけで、そうなればその契約を認めた議会も重大な責任を負うことになる、そうならないためには本音の議論でこの状況をぶち破らねばならない。ハイジア問題をどう解決にもちこむことができるかどうか、それは議会の活性化ひいては市政の活性化そのものの重大問題である、との認識に立っての質問だったのだが、議長には理解してもらえなかったようだ。抽象的な議論をいくらやってもなんにもならない。議会政治の形骸化の一端を垣間見た思いだ。
白岩市長に対して「出張が多すぎるのでは」との批判をしばしば耳にする。たしかに青年市長会の会長を受けて以来、いろんな役職が回ってくるようでそれに伴う会合出席が多くなっていることもあるのだろう。一般質問翌日も東京一泊出張であることを山形新聞の市長今週日程で知り、せっかくの機会、(株)KEN OKUYAMA DESIGNに行って、奥山さんとこれからどうするかについてサシで話してきたらと言いたくてのハイジア問題への言及だった。そのことを告げて、予算委員会であらためて問題にすることにした。
17日の久しぶりの獅子の会で、たしかにあの当時の「突き愛」感覚が甦っているのを感ずる。南陽市に欠けているのがまさにあの感覚だと言うことに気付かされた。形にこだわって「ワクワクドキドキ」がまったくない。「突き抜ける」ことができない。枠内に収まっていればそれでいい感覚。その辺を指摘したつもりだがどれだけ伝わったか。ただ少なくとも、私はそこのところをしっかり認識できた。これからの方向性が見えてきた。ワクワクしている。
*   *   *   *   *
 
登壇原稿と市長答弁

⑵ コロナのせいもあったと思いますが、22年ぶりに議会に戻って、あまりにあっけなく4年間が過ぎてしまった感があります。与野党対立の大竹俊博市長時代を思い、隔世の感を強くしたものでした。当時の課長から「議場に入る時はねじり鉢巻の気持ち」と言われたものでした。当局にしても議会にしても、特段揉めることもなくスムーズにことが運ぶに越したことはない。しかし、市民にとってはどうなのか。選挙が近づき、いろんな市民の声を耳にする機会も多くなっていますが、議会はまだまだ厳しくあるべきではないかとの指摘があることも事実です。なんの疑問もないままに、お上の言う通りになれてしまう民主政治の危うさを思います。スムーズさになれてしまうのではなく、いろんな問題について論議が巻き起こることによってこそ、南陽市の活性化につながると考えまする。そういう視点に立った取組みが必要だと思いますが。どうお考えでしょうか。


市長:議会における議論の在り方につきましては、当局側としては議会において真摯に対応していくことが議会制民主主義の精神に即した議論につながるものと考えております。また、議会の活性化につきましては議会側におきましてご検討いただくものと考えますので、議員間でご議論いただければと存じます。
なお、様々な意見がある中で議論の深まりが活性化につながることは、議員のご指摘のとおりと思います。本市におきましても「自分ごと化会議」の実施や中高年による「みらい議会」の開催などはまさに議論を巻き起こす場であり、議論を深められる人材育成の場でもあります。 今後もそうした場を創設し、南陽市の未来を議論できるよう
事業を実施してまいりたいと考えております。

nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

めい


Ⓠカネの面だけをみれば経済格差は拡大の一途だが、実際の暮らしは、金持ちも貧乏人も差は小さくなり、モノやカネを持っている人をうらやむ気持ちもうすくなった。おカネよりも人と人との温かいつながりを大事にできる世の中を目指す政治へと変わってゆく。ホンネの議論で市民の関心を政治に向けたい。投票率の推移は
《選管事務局長》昭和51年の市議選投票率は95%。4年前は60%。
Ⓠ「市長に対して議会は甘すぎる」「ハイジアがこのままなら、契約を認めた議会の責任も重い」といった厳しい意見を受けている。市長なりの一生懸命さにつられて私自身も「身の丈」に慣れてしまったかと反省している。
一郎議員の「アッと驚くような」、板垣議員の「ワクワクドキドキ」という要望に応えきれないところに「身の丈」の限界をみる。そういう姿勢ではハイジア問題の解決など到底覚束ない。このままでは、「四季南陽」が自由に処分できる事業開始10年後がすぐ来る。市長だけでなく議会の責任も重大。東京に行くのなら奥山さんと直に会って本気で解決の方途を探る姿勢が必要なのではないか。
《市長》「四季南陽」については放置しているわけではなく。やり取りを続けて具体的な件の調整を図っている段階。詳しくは予算委員会で。

Ⓠ新型コロナワクチン被害と認定された死亡件数は453件、新型コロナ以外のワクチン被害認定死亡件数は45年間で151件、このことをどう見るか。
《市長》関連が否定できないものについて広く救済しようという予防接種法の趣旨に沿った認定で、ワクチンが関連あるとは考えていない。
◎ご自分の判断がおかしいと思ったらいつでも改めてほしい。
--------------------

予算委員会
Ⓠ「20歳の集い」での市長式辞が男性へのHPVワクチン推奨に終始したことにショックを受けたが、その成果は。また単価と財源は。
Ⓐ通常分4.1%、キャッチアップ分2.6%の接種率。単価は1万6200円。財源はすべて一般財源。全国1741自治体中10自治体で同様の試み。
◎ワクチン接種によって、15歳男性の死亡例もあり、市長の頑張りどころは別なところにあるべきなのではないか。

Ⓠ「四季南陽」(旧ハイジア)のための直接間接予算は15、437千円。令和3年契約時点で、総額1億880万円に及ぶとの試算があったが、さらに昨年度市道新設に2千390万円支出している。  
本来、温泉保養施設としての利用開始をもって事業のスタートと考えるべきだが、アスベストを理由に何も進んでいない。昨年10月に蔵楽で開催されたイベントが事業の開始とは認められないと思うがどうか。
《商工観光課長》アスベストのために施設が使えないゆえの、やむを得ない代替措置であり、事業の開始と考えている。
Ⓠ契約上「四季南陽」が自由に処分できる10年はすぐ来る。奥山さんのネームバリューに負けることなく、お互いホンネを出し合って打開の道を探るべき時と思うがどうか。
《市長》直接私が奥山さんとお話をするということも当然考えておりますので、できるだけ早く今後についてご報告できるように努めてまいりたいと思います

Ⓠ国のGIGAスクール構想の下、小中学校全員にタブレット端末が導入されて2年、成果と問題点を明らかにするためのアンケート等による客観的データが必要と考えるがどうか。
《教育長》客観的なデータという部分で我々も不足している。学校現場との情報を共有しながら、どのようなアンケートにするのか等も含めて、今後の課題とする。


by めい (2024-03-18 19:04) 

めい

旧ハイジア問題

今南陽市が直面し、解決が迫られる最大緊急の課題と考えます。

「旧ハイジアを拠点に、南陽を世界ブランドにする」という、
奥山清行さんの壮大な構想に、半信半疑の思いを持ちつつも、
「世界的デザイナー」の言う事だからと、期待をもって応えました。

しかしその後、たび重なる計画変更があった末、
引っ剥がした床の接着剤からアスベストが検出されたということで、
事業は全くストップしています。

こうしている間にも、タイルは剥げ落ち、見た目にも建物の劣化はどんどん進んでいます。
建物の内部はといえば、重機が入って床材はがしがおこなわれ、無惨な状態です。
どのような計画があってこうした工事が進められたかも、明らかではありません。

令和3年の契約当時、今後10年間の「四季南陽」のための財政負担は、
1億880万円になるとの試算がありました。
その後、世界的設計家隈研吾さんのホテル構想が出て、
市道のつけ替え工事が2039万円かけて行われています。

こうした計画変更の度ごとに、旧ハイジアの施設利用は背景に退き、
自慢の見晴らしのいい、浴場利用もないがしろにされてゆきます。
その挙句のアスベストです。


契約上、事業開始後10年過ぎたら、
あの見晴らしのいい南陽自慢の広大な土地建物を、
「四季南陽」が自由に処分できることになっています。

ハイジアの土地建物を有効利用してもらうために1万1千円で「四季南陽」に譲渡したのです。
今の状態で事業を開始しているとは言えないのはだれがみてもあきらかなはずです。
ところが「四季南陽」は、昨年10月蔵楽で開催した「アーティスト・フェスティバル」をもって事業の開始としたいようで、市も同調しています。
ここは冷静に判断すべきです。


南陽市が困っているように、「四季南陽」もこまっているにちがいありません。お互い本音をだしあって難局をのりきるよう見守ります。

こういう時、“身の丈”に甘んじていては何も開けません。“身の丈”を突き抜ける覚悟が求められていると考えます。

by めい (2024-03-19 10:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。