背景に南北和解の流れ(田中宇の裏読み) [田中宇]
多極安定の進展下での日本の今とこれから [田中宇]
習近平の中国をどう見るか(田中宇) [田中宇]
要旨:《【2024年6月30日】中国は隠然と、米国に取って代わる世界覇権国になろうとしているのか?。そうではない。アフリカへの関与の仕方を見ると、中国は覇権国を目指していないと感じられる。中国は、かつての英国のようにアフリカを分割して弱めて支配するのでなく、逆に、アフリカ連合を支援し、アフリカの自立や団結を強めている。習近平は、セコセコ覇権を拡大する必要などない。発展途上国のために動いているだけで、中国は新しくできる非米世界から大きな利益を得る。すでに世界の資源類の大半が非米側にある。》
「バイデンvs.トランプ討論」を読み解く(田中宇) [田中宇]
「冴えわたる田中宇氏の裏読み」と私には思えます [田中宇]
田中宇氏、素顔をカミングアウト! [田中宇]
要約:《【2024年2月13日】印度のヒンドゥ寺院を巡礼すると、私のような日本人にの宗教観に合っている感じ、居心地の良さが感じられた。それは何なのかを考えていくと、日本の宗教の歴史や現状についての考察が必要になった。日本の仏教や今の神道は宗教性が低く、宗教というより役人の管理機構だ。管理機構になる前の日本の宗教はどういうものだったのか。その考察・試論が必要だ。》
ダイジェスト:《日帰りでなく山の中で野宿しつつ一人で歩き続けると、自分が自然の一部になった感じを持てる。山中で2-3泊すると嗅覚が鋭くなり、すれ違う人の体臭が感じとれる。北海道では近くの熊の体臭も。
複数人で行ったり、山小屋やテント指定地に泊まると、他の人と接してしまって感じが失われる。野宿(意図的ビバーク)は国立公園法違反だと言う人がおり、調べたが無根拠だ。/歩行以外やってないが、自然との一体化は、人知を少しだけ超える経験で、修行に近い感じがする。誰もいない山中での日没や日の出もすごい。私の宗教観は、こういう感じで得られている。》
《役行者からの伝統信仰は途中で切れている。古神道は、修験道以外にいろいろあったと思うが、私自身が片鱗を感じとれるのはこれだけだ。そしてそれも歴史的にいったん失われており、後世の者たちは想像・洞察するしかない。》
《四国の歩き遍路も宗教的な歩行だ。徳島県の1番から19番まで100キロを3日かけて歩いてみたが、道のほとんどがアスファルトの舗装道なので苦行というか無意味な拷問で、良くなかった。/土の上を歩くから気持ちが良く、大地(大日如来、胎蔵界)を感じとり、神性と交われるのであって、土と遮断されている舗装道はダメだ。逆に生命を縮める。舗装は、ヒトの足のためでなく、車のゴムタイヤのためのものだ。 /国家建設者でもあった弘法大師の末裔である国土交通省は、四国の1200kmの歩き遍路道の舗装を30センチぐらいの幅で削り取って土を出すのが良い。》
《私は歩行以外の修行をしたことはない(怖いの嫌だから今後もしない)。だが、修行とは何かを考えてみると、煩悩、快楽、恐怖心、生死など、自分の人間としての特性と向き合って突き詰め、人間の領域から神の領域に少し入ってみる・覗き見する行為だと考えられる。》
《日本の仏教や今の神道は、よく見ると宗教性が低く、宗教というより役人的な管理機構だ。管理機構になる前の日本の宗教はどういうものだったのか。その考察・試論が必要だったので、今回の記事になった。》
《BJPが台頭する前の印度政界は、英国独立時からの多数派である国民会議派など左翼世俗派が与党であり、政治エリートだった。世俗派は宗教に寛容で、印度国内の宗教対立は今より少なかった(イスラム主義のパキスタンやカシミール分離独立派との対立はずっとあったが)。 /しかし、左翼リベラル世俗派のエリートが支配していた時代、印度はずっと低成長で長期停滞だった。英国は印度を独立させる際、左翼エリートに支配構造を作らせ、長期停滞を誘発した。モディらヒンドゥナショナリストがそのくびきを破壊し、BRICSの一員として国際台頭する今の印度を作った。》
《長州政府による国家神道は、日本人を天皇原理主義で扇動し、日本を強化して大日本帝国にした。だが敗戦で、それらの構造はすべて破壊され、小役人と反日リベラル左翼が跋扈する戦後になっている。/「小役人管理体制だって、平和なら良いじゃないか」。それは肯定する。戦後の日本権力(長州と官僚機構)が、意図的に日本を弱い国にする策を続け、米国に加圧されても好戦性を出せない「弱いふり」戦略で成功してきたのも事実だ。近年のドイツは何重にも自滅させられているが、日本はあまり傷んでいない。それは、弱いふり戦略のおかげだ。 //それらの点を踏まえつつも、公式な宗教がつまらない小役人体制になっている(新興宗教もいかがわしい)日本から南印度に行くと、宗教が生きている感じがして良いなと思う。》
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「インチキな理由に基づく実質的な全体主義策」としての新型コロナ(田中宇) [田中宇]
「イスラエルの虐殺戦略 」 [田中宇]
だがイスラエルは、米欧日の企業と取引できなくなったら、中露印度など非米側の企業と取引すれば良いだけだ。イスラエルとの経済的な縁を切る制裁をやることで困窮するのは米欧日の企業や経済の方だ。
こういう機会がなければ、これから米欧が覇権崩壊・経済衰退しても、もともと親米欧なイスラエルは、付き合う相手を米欧側から非米側の企業に変えられなかった。だが米欧から経済制裁されるほど、イスラエルはタイミング良く付き合う相手を替え、経済を非米化していける。むしろ好都合だ。》
「共産主義トラウマ」からの脱出→野党共闘 [田中宇]
だが米国は、覇権が衰退しつつある中で、ウクライナ政府を傀儡化して国内ロシア系住民を殺し続ける策を2014年からやり続け、ロシアを正当防衛的なウクライナ侵攻(特殊作戦)に誘導し、猛烈な対露制裁を開始した。》
「オーウェル1984よりさらにすごい現実」(田中宇) [田中宇]
要約:《【2023年12月24日】イスラエルは、パレスチナ人を大量虐殺しつつガザと西岸から追い出してパレスチナの存在そのものを潰そうとしている。それだけでなくイスラエルは、いくら大量虐殺しても米国から制裁されないことを世界に示すことで、米英覇権の基盤の一つだった「人権外交体制」(敵性国に人権侵害の濡れ衣をかけて潰す策)を破壊しつつ、それを「持参金」として米国側から非米側に転向しようとしているように見える。》