「ルールを守らない奴は許せない」 [日記、雑感]
前記事で「異状な時代」と書きました。その末端で起きているのはまさに《社会がおかしな方向、間違った方向に進む時は必ず、「ルール」「マナー」という国民同士の同調圧力が利用されることを/言い換えれば「国民の良心」が利用されることを/そして今がまさにその時だということを》ということです。ここをどうかい潜って生きてゆくか。せっぱつまって当面する課題に、私には思えます。その先にある明るい未来も見えています。
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新年を迎えて [日記、雑感]

昨日は2時から大祓式、茅の輪くぐり、そして直会。帰って一眠りしてから、神さまにあげる餅をつくって、なんだかんだでバタバタしながら除夜の鐘と元旦一番祈祷参列へ。終わって全社参拝して1時過ぎに戻った。圧倒的に若い人が多い。あまり寒くないので例年より多い人の出。
マスクのせいもあって挨拶を交わす人とは誰にも会うこともない、というかお互い無視し合っているのか。おかしな世の中と思うが、それがあたりまえになりつつあるのを「怖い」と思うのが正常なのかどうかもわからなくなってしまっている。ほんとうにおかしな世の中になってしまった。
↓ 31日
↓は夜。31日〜1月1日
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菅義偉前首相 弔辞 →「国葬」でよかった [日記、雑感]

昨日リアルタイムで聴きました。テレビから聞こえてきた菅さんの声に思わず立ち尽くし、最後まで聴きました。胸が熱くなりました。この弔辞を聴けただけで「国葬」の価値はあったと思いました。
岡義武著『山県有朋』(岩波新書)への言及がうれしかった。3年近く前、放知技板で亀さんに教えられて読み、感想を書いています。→「岡義武『山県有朋―明治日本の象徴』」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-01-18 (アマゾンレビュー、昨日までたしか7人だった「役に立った」が、今15人になっています。)
この弔辞に、あらためて安倍さんと菅さんの実像にふれた思いです。
・「山口敬之『総理』 安倍批判がどこまで的を得ているか、その反省を迫る本」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2017-04-30
・「菅官房長官がモデル『電光石火』(1)」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-09-08-2
・「『電光石火』(2)沖縄問題」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-09-09-1
・「『電光石火』(3)財政問題、菅さんのホンネ」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-09-12-3
・「菅官房長官がモデル『電光石火』(1)」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-09-08-2
・「『電光石火』(2)沖縄問題」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-09-09-1
・「『電光石火』(3)財政問題、菅さんのホンネ」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-09-12-3
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I さんからNさんへの手紙 [日記、雑感]
親しい人に速達で届いたある方からの手紙を紹介したい。昨日預かった。一読ここに書き留めておきたいと思った。お二人から諒解は得ているのではないが赦していただけると思う。
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拝啓
私が庄野潤三の本を読むようになったのは、昭和五十一年朝日新聞の広告で、庄野潤三作『鍛冶屋(かじや)の馬』という書名に惹かれて、これを入手して読んだのです。
話の順序がわるくなりますが、庄野潤三は、大阪の住吉(すみよし)中学で伊東静雄に国語を教わりました。伊東静雄は、大阪で無名の詩人でしたが、東京では名の知れた詩人でした。やがて、庄野が作家を志したとき、伊東静雄は、平明なことばで深い考えを表現するのは、すぐれた文学であるとさとしたのです。右の「鍛冶屋の馬」は、私は今まで五回読み返しました。本当にすぐれた文学書は、何度読み返してもあきません。
この小説は、幼稚園へ行く前の五歳くらいの子供がいる店子(たなこ)の親子の交流を主題にしています。この借家には六世帯の家族が暮らしています。そしてこのうち「和子」はこの小説の主人公です。つまりこれは庄野の長女です。和子はあるとき蛇(へび)の話をします。その一節を援用しましょう。
私が庄野潤三の本を読むようになったのは、昭和五十一年朝日新聞の広告で、庄野潤三作『鍛冶屋(かじや)の馬』という書名に惹かれて、これを入手して読んだのです。
話の順序がわるくなりますが、庄野潤三は、大阪の住吉(すみよし)中学で伊東静雄に国語を教わりました。伊東静雄は、大阪で無名の詩人でしたが、東京では名の知れた詩人でした。やがて、庄野が作家を志したとき、伊東静雄は、平明なことばで深い考えを表現するのは、すぐれた文学であるとさとしたのです。右の「鍛冶屋の馬」は、私は今まで五回読み返しました。本当にすぐれた文学書は、何度読み返してもあきません。
この小説は、幼稚園へ行く前の五歳くらいの子供がいる店子(たなこ)の親子の交流を主題にしています。この借家には六世帯の家族が暮らしています。そしてこのうち「和子」はこの小説の主人公です。つまりこれは庄野の長女です。和子はあるとき蛇(へび)の話をします。その一節を援用しましょう。
だから和子、蛇は神様というから殺さない方がいいわ。それに大家さんは
農家の人だから、蛇を殺さない。蛇はおとなしくて、決して人に向かわな
い。もし蛇がこわければ、たか子ちゃんのようにたばこのすいがらをまい
ておけばいいのよ。
これを読むと、和子は、蛇を慈しんでいることがわかります。つまり作者は、蛇を慈しんでいると読者は考えます。私の知るかぎり、このような 慈愛というよりも「慈悲」を考えるのは、実に貴とい考え方であると思って、深い感銘を受けたのです。私は「愛」などより「慈悲」を貴く思うように成りました。
伊東静雄は、平明な言葉で深い考えを表現することが大切なのだと、若き庄野潤三にさとしたのです。
そして伊藤は、一篇の詩を書きあげたとき、二じょうの書斎で、庄野にこれを朗読しました。この二じょうの書斎は、ことばの本質的な意味で「あわれ」です。
後年庄野は、仏壇は買わずに、ピアノの上に両親の写真や人からいただいた菓子や果物をそなえて暮らしました。
『鍛冶屋の馬』をつい昨日読み返して、蛇に対する作者の考えはどんなにほめたたえてもほめすぎではないと、しみじみ思いました。
あなたはお手紙で「文学がわからない」とおっしゃっています。
それに対してわたしに言えることは、努めて名作に親しんで、心を豊かにしていただきたいと思っています。俳句は近ごろは詠(よ)まないのでしょうか。それができたときは、ご披露下さい。
今日はこれでペンを措きます。
農家の人だから、蛇を殺さない。蛇はおとなしくて、決して人に向かわな
い。もし蛇がこわければ、たか子ちゃんのようにたばこのすいがらをまい
ておけばいいのよ。
これを読むと、和子は、蛇を慈しんでいることがわかります。つまり作者は、蛇を慈しんでいると読者は考えます。私の知るかぎり、このような 慈愛というよりも「慈悲」を考えるのは、実に貴とい考え方であると思って、深い感銘を受けたのです。私は「愛」などより「慈悲」を貴く思うように成りました。
伊東静雄は、平明な言葉で深い考えを表現することが大切なのだと、若き庄野潤三にさとしたのです。
そして伊藤は、一篇の詩を書きあげたとき、二じょうの書斎で、庄野にこれを朗読しました。この二じょうの書斎は、ことばの本質的な意味で「あわれ」です。
後年庄野は、仏壇は買わずに、ピアノの上に両親の写真や人からいただいた菓子や果物をそなえて暮らしました。
『鍛冶屋の馬』をつい昨日読み返して、蛇に対する作者の考えはどんなにほめたたえてもほめすぎではないと、しみじみ思いました。
あなたはお手紙で「文学がわからない」とおっしゃっています。
それに対してわたしに言えることは、努めて名作に親しんで、心を豊かにしていただきたいと思っています。俳句は近ごろは詠(よ)まないのでしょうか。それができたときは、ご披露下さい。
今日はこれでペンを措きます。
不一
七月十四日
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書き写しつつ、意識が頭から胸のあたりにすーっと降りてきたような気がする。
選挙御礼(備忘録No.28) [日記、雑感]
備忘録 No.28 令和4年7月11日発行

◎やすえちゃん当選!ありがとうございました。
激戦を乗り越え、やすえちゃんが当選しました。ほんとうによかったです。ありがとうございました。 安倍元総理が亡くなったことで、舟山陣営は電話作戦を自制しました。その間隙を縫うように、大内陣営は積極的になったようでした。大内陣営から電話があった、と親しい方から言われました。同情票による上乗せも考慮すると逆転の可能性が次第に頭を占めるようになりました。やられたかもしれない。投票率も伸びていない。出口調査はどう出るか。午後8時、出口調査は5ポイントぐらい大内リードでした。覚悟して「見守り会場」に向かいました。
最上、庄内方面の町や村から開票状況から報じられます。意外といい。山形市の票が伸びているのもいい。。「勝てそうな気がしてきた」、そんな空気に変わりはじめました。10時近い頃だったろうか、YTSだったかTUYだったかが一瞬だけ”当”と報じたのを見て、拍手が沸き起こりました。うれしさよりも、ホッとしたというのが正直なところでした。

大内 理加 自新 242,433
石川 渉 共新 19,767
黒木 明 諸新 11,481
小泉 明 N新 7,217
(当日有権者数:899,999人 投票率:61.87%)
◎南陽市 舟山 康江 国現 7,710
大内 理加 自新 6,988
石川 渉 共新 487
黒木 明 諸新 302
小泉 明 N新 190
(当日有権者数:25,628人 投票率:61.17%)
●前回(2016) ◎全県:舟山康江344,356 月野 薫223,583 城取良太5,223 (投票率62.22%)
◎南陽市:舟山康江10,018 月野 薫 6,605 城取良太408 (投票率62.77%)
◎参政党は、全国比例で神谷宗幣(かみやそうへい)事務局長当選
初めての選挙挑戦となった参政党は、全国比例で1,768,349 票を集め、惜しくも2名当選まであと一息でした。しかし、得票率2%をクリアしているので、「国政政党」として認められることになります。
ただ、今朝比例区の開票を追っていて疑問に思ったことがありました。
5時18分 、 開票率79.9%の時の得票数は、1,588,178票でした。このままいくと最終的には1,987,707票になる計算でした。2名当選の可能性もある!と期待が高まりました。ところが、6時18分開票率が91.2%分の時点では1,673,918票で最終予想は1,835,436票、1時間で15万票も少なくなっています。結局9時過ぎの最終得票は1,768,349 票で、私が最初に見た時点での最終予想より23万票も少ない結果です。なぜそうなるのか理解できないので、ネットに「疑問」としてアップしたところです。
なお、南陽市の全国比例参政党の得票は390票(「参政党」での投票316名「候補者名」での投票74名)でした。これからの活動の大事な大事な基礎票です。ここから広げてゆかねばなりません。
孫崎享氏講演会(1)”売国奴”観の転換 [日記、雑感]

主催者挨拶でこの会成立の経緯が述べられた。2004年に井上ひさし、小田実といった9人のメンバーの呼びかけで結成されたが、今生きておられるのは大江健三郎さんと澤地久枝さんだけとのこと、参加者の顔ぶれもそれに見合っているようで、年配の方がほとんど、これが旧来護憲勢力の実態なのだろう。私などから見れば反対勢力であるはずのサヨクの方々なのだが、その方々主催の会に私と竹さんのような元来ウヨクがのこのこ出かけてゆく、そこに新しい構図、新しい展開を見る。私なりに言えば、”売国奴”観が変わりつつある。
こう書きつつ実は今、その転換を果たした人物が、ほかならぬ孫崎享氏ではなかったかと、10年前の『戦後史の正体』を思い起こながらはたと気づいた。孫崎氏、この時機よくぞ南陽で語っていただいたものだと、昨日その場に居合わせたことのありがたさを深く思う。ここからいろいろ書かねばならないが、とりあえず、10年前のアマゾンレビュー。(https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2012-08-14)
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粡町自主防災会避難訓練、等 [日記、雑感]
気張らず自然(じねん)で通すこと [日記、雑感]
マドモアゼル・愛さんが「悪魔と人間世界」という衝撃的な文章を書かれた。→https://ameblo.jp/mademoiselle-ai/entry-12739961569.html 《現代では悪魔などと言うと物語の世界での出来事のように思われがちですが、つい100年ほど前の世界では、悪魔の存在は当然のように語られていたと思います。・・・今では(ボスニアヘルツェゴビナと)似た形がウクライナにあるように思います。ここにも悪魔が関与していることは確実でしょう。・・・この世は霊の戦いの場であり、最終的にはイエスと悪魔との戦いの場であり、それは人間の魂の奪い合いという様相を帯びているのかもしれません。この観点から物事を見ていくと、悪のやり方は嘘がうまく、巧みで、作り事を本当に見せる習慣があることがわかります。はかり事は彼らの特徴であり、魂の目がないと人はそのことを見抜くことが難しくなるのかもしれません。》
一方、今朝読んだIn Deep氏のメルマガ 第192号、《「無用な者たち」という概念は、 世界経済フォーラムとディープステートに通じる最大の概念であり、「その人たちをどうすればいいか」 ということが、この何十年ずっと考えられてきたのかもしれません。》という陰鬱なテーマで、フランスの未来学者ジャック・アタリと『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリがとりあげられている。
アタリは、40年前のインタビューでこう言った。《 人口削減はまず高齢者から始めます。なぜなら、60~65歳を超えると、人々は生産性がない状態で長生きし、それは社会に多大なコストがかかることになるからです。/次に弱者、次に役に立たない人たち。彼らは数は増えるが、社会の役に立ちません。そして何よりも最終的には、愚か者が対象です。/これらのグループを対象とした安楽死をおこないます。安楽死というものは、すべての場合において、私たちの将来の社会において不可欠な選択肢でなければなりません。》(アタリ『未来の人生 L'Avenir de la vie』)アタリはマクロン大統領擁立の中心人物だった。愛さんの言う「悪魔」とアタリが重なった。
さらに、ハラリのプーチン非難の文章が紹介されていた。日本語訳もあったがあえて原文を機械翻訳してみた。愛さんは「悪魔のやり方」として、「嘘がうまく、巧みで、作り事を本当に見せる習慣がある」という。まさにハラリの文章がそれだった。
In Deep氏は、《文章の内容も、全然歴史家でも冷静な分析家でもなく、シュプレヒコールを叫ぶ活動家そのものになってしまっています。》として、「なんか、世界経済フォーラムもアセッてる」。「悪魔」に処するには、先ずは気張らず、自然(じねん)で通すこと。

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参院選への期待 [日記、雑感]

全国で32ある一人区で自民党候補者が決まっていないのは山形のみ。自民党の選対本部長でもある選定の責任者遠藤利明県連会長の胸中はといえば、無理に選挙戦に持ち込んで負けるより、「予算案に賛成してくれた国民民主党に敬意を評してあえて対立候補を立てない」という表向きで通した方がずっと楽に違いない。むしろ、「反自民」の支持者からの突き上げに向き合わねばならない康江議員の方が、はるかに辛い立場だ。プラスに転化できるように乗り切ってほしい。

先日は幸福実現党の立候補予定者及川幸久氏の講演会に行ってきた。→「米国の本音」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-08
5月5日には参政党の松田学立候補予定者の街頭演説とタウンミーティングがあるとのことで案内をいただいている。行ってみたい。→https://www.sanseito.jp/news/4244/ タウンミーティングに先立って、11時から12時まで霞城セントラル前で街頭演説とのこと。武田邦彦先生が立候補予定者になり、井上正康先生がアドバイザーという参政党については早くから関心を持っていたが、「おっ」と思ったのは、神谷宗幣氏の街頭演説を聴いてだった。→https://duckduckgo.com/?q=%E7%A5%9E%E8%B0%B7%E6%B0%8F%E3%81%AE%E8%A1%97%E9%A0%AD%E6%BC%94%E8%AA%AC&t=newext&atb=v285-1&iar=videos&iax=videos&ia=videos&iai=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DM3OPE54AdHM&pn=1山本太郎氏に対するのとはまたちがった共感があった。素直に聴けた。
「政府の赤字はみんなの黒字」安藤裕前衆院議員は「新党くにもり」からの出馬。仙台で開催される安藤裕講演会の案内もいただいている。→https://miyagivision.blogspot.com/2022/02/blog-post.html その「くにもり」が参政党を批判しているようだがそれはそれ、いろんな争点が明確になればかえって政治への関心が高まる。とにかく既成政党に愛想尽かししている層を投票所に足を運ばせることができるかどうかが鍵だ。
鮫島浩「SAMEJIMA TIMES(サメタイ)」に注目 [日記、雑感]
21日の全員協議会での「粡町商店街チラシ問題」について書いている時、22日の衆議院本会議での大石あきこ議員の行動を見てゾクゾクしました。→https://www.facebook.com/watch/?v=330036689071919 国会にも風穴があいたような気がしました。「粡町商店街チラシ問題」の最後にこのことを書かねばと思っていたところでした。「粡町商店街チラシ問題」が中途ですが、今日10時締め切りの一般質問通告書でかさねばならないと思っているところで、れいわ3人の行動の背景について詳しく書いた記事を読んでその中身の濃さに驚きました。
大石あきこ「予算委デビュー」は流れたけれど、存在感は増すばかり〜れいわ新選組をめぐり、自公、立憲、維新が蠢いた「国対政治」を読み解くhttps://samejimahiroshi.com/politics-yosani-20220218/
朝日新聞を49歳で退職して「SAMEJIMA TIMES(サメタイ)」というサイトを立ち上げている鮫島浩という人の記事です。その人の新聞記者やめます(完)きょう退社!【なぜ私は新聞記者になったのか〜「記者は他人の人生を書く。主役になれない」と問われて】https://samejimahiroshi.com/newspaper-laststage-1-20210531/ を読んで共感、感動しました。応援したいと思います。世の中全体、大きな変化が起きつつある、たしかにその手応えを感じています。「新聞記者やめます(完)」の記事、転載させていただきます。もう一度じっくり読みたい。
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