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中国が非米諸国を代表して人民元でアラブの石油を買い占める [田中宇]

《これからの日本は中国やサウジやロシアに媚を売らないとエネルギーを売ってもらえなくなる。だが、マスコミはそのような状況を全く報じず、むしろ逆に、中露やサウジを独裁だ残虐だと酷評してボロクソに報じている。酷評して今だけ気持ちいいかもしれないが、これからとても困るのだということを無視している。大馬鹿である。マスコミ権威筋が無視するので、非米化は隠然と進む。》

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『習近平独裁は欧米白人(カバール)を本気で打ち倒す』(副島隆彦) [本]

習近平独裁は・・・のコピー.jpg『習近平独裁は欧米白人(カバール)を本気で打ち倒す』が届いて一気に読まされた。今から16年前、まだ日本中が中国を見下していた時代の渾身の訳書『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』以来、中国ウォッチャーとしての副島氏の分析は他の追随を許さない。《今の中国のトップたちの間で、何が起きているのか。その分析と解明は、欧米白人の中国研究者(チャイナ・ウォッチャー)たちにはできない。なぜなら、彼らの情報提供者(informant)である中国人知識人たちが、言葉を失って、何が起きているかを考えることができなくなっているからだ。/・・・私は、自分の知恵の限りを尽くして、今回の中国トップたちの動きを解明する。》(61p)情報の多寡ではない。事態の背景にある「内的必然性」を読み解くこと。その意味で、私には次の一文が重かった。

《中国は日本に対して「台湾問題で口を出すな」「台湾に手を出すな」とはっきり言っている。台湾は中国の領土であって、日本があれこれ自国の防衛問題として論議するなど許さない、ということだ。/先に私の結論を言っておくが、台湾情勢ではこれ以上、何も起きない。だから、何も心配いらない。/中国は大人だから、台湾とワシントンのMoonie(統一教会。法輪功も)勢力の扇動、挑発(provocation)になど乗らない。騙されない。/「台湾に中国軍が攻めて来る。侵略だ!」とさんざん何年も書いて、扇動してきたのは、まさしく統一教会Moonieたちだ。日本のメディアにも潜り込んでいる。統一教会系のジャーナリスト、言論人を気取っている連中がやっているのだ。/台湾は、これから5年後には、平和的に中国の24番目の省である「台湾省」になっているだろう。何の問題もない。》(116p)

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『音楽の師 梁田 貞』 [本]

音楽の師 梁田貞.jpg今年が創立150周年になる南陽市立宮内小学校の校歌は、大正11(1922)年、創立50周年を記念して作られ歌い継がれてきた。「ふるさと」の高野辰之作詞、「城ヶ島の雨」の梁田貞作曲である。製糸業全盛の時代、宮内が最も勢いのあった時代だった。当時の宮内にふさわしい最高の校歌をつくりたい、そういう思いをこめた依頼だったと思う。後に校長となる山田二男は『百年のあゆみ』に、《かつて郡講習会で梁田先生の御指導を受けた縁故があり、先生の希望によって、高野先生への作詞の道がついた》と記している。
高野辰之についてはいろいろ知るところも多かったが、このたび『音楽の師 梁田 貞』によって、音楽教師として卓越した梁田貞を知った。著者が演奏会プログラムに梁田について書いた文章が「あとがき」にある。《「純粋な音楽」というものが、心やさしく生きたいと願っているひとたちにとって、その心やさしさを支える「無償の愛」のようなものであることを、梁田先生の音楽と人格は、私たちに悟らせてくれる。/せわしない日常、わずらわしいもろもろの相対的関係、虚しさにつうじかねない疲労時の孤独などの波のまにまに己れ(心やさしくありたいと願う)を見失いかける時、救いの声のように、また自問自戒のことばのように音楽がひびいてくるーーという経験。そうした経験を、梁田先生を識るしあわせに恵まれたひとたちは、生涯の間にいくどか持つのではなかろうか。少なくとも私はそうであった。/梁田先生を想うだけで私たちの耳には「純粋な音楽」が聴こえてくる。私たちの眼には「純真な音楽家」のおもかげが映ってくる。梁田先生の73年間(生涯)の生命は、イコール純粋な音楽の生命にほかならなかった。そして私たちは、音楽の本質が「純真な音楽家の全人的な生命の投象である」という真理を、先生の存在によって確信する。/確信することで私たち自身、いつかしら音楽を深く愛している自分に気づくのである。》(251-2p)

70年前、小学校1年生から親しんできた軽快なメロディーにこめられた純真な音楽性、いい校歌に恵まれた幸せを思った。

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「ウクライナ戦の実態」(付 プーチン演説) [現状把握]

本格攻勢に出始めたロシア軍と崩壊寸前のウクライナ軍
http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/287.html
投稿者 カラスの諭吉 日時 2022 年 12 月 21 日 16:39:28: doTG5h0FE05Fc g0qDiYNYgsyXQItn
 
 JBpress 12/21(水) 11:02配信

 12月12日頃からロシア軍(露軍)の本格的な冬季攻勢が開始された模様である。
 今冬で露軍が勝利しウクライナ戦争に決着が着くかどうかの分岐点に差し掛かっている。

■ 東部ドンバスの要衝バフムートの攻防

 東部ドンバスのバフムートは、かつては人口7万人のワインと岩塩採掘で有名なドンバスの中心都市の一つであった。
 しかしバフムートは、2014年のマイダンクーデター以降、8年間にわたりNATO(北大西洋条約機構)の支援を受け要塞化されてきた。
 ここで私がマイダンクーデターと呼びマイダン革命と言わないのは、選挙で合法的に選ばれた親露派のヤヌコーヴィッチ大統領を武力により放逐した「民主革命」の名を騙った実質的なクーデターであったからである。
 2013年12月に起きたユーロマイダン広場でのデモ隊の民衆と当時のヤヌコーヴィッチ政権側の警備部隊の間に、極右武装勢力が銃弾を撃ち込み、デモ隊に潜入した過激派がデモ隊を暴徒化させ、その後親露派のヤヌコーヴィッチ大統領をロシアに逃亡させるに至った経過も判明している。
 同クーデターを企画し支援したのは、当時のビクトリア・ヌーランド米国務次官補などであり、彼女が現地に入りデモ隊を激励しているビデオも、クーデター後の新政権の指導者人事を指名しているウクライナ駐在米大使との電話内容も確認されている。
 ヌーランド自身も米議会で、電話内容を否定していない。
 同市の市街地は、コンクリートで固められた地下掩体壕が張り巡らされ、要点には戦車や火砲、ミサイルなどが配備され、堅固な要塞と化している
 そのバフムートは、ウクライナ軍(宇軍)の砲兵部隊の司令部がかつて所在していたが、現在は東部ドンバスの宇軍防御陣地帯の中郭拠点、補給中枢となっている。
 バフムートは交通の要衝でもあり、市の西側には鉄道が南北に走り、高速道路も東西に走っている。
 今夏以来の露軍の猛攻に耐えて、バフムートが持ちこたえてきたのは、備蓄された膨大な弾薬、装備、食糧などと、それを背後から支えてきた兵站補給線が確保できたためであろう。
 バフムートには兵員も多数増援のため送り込まれた。守備兵力は約2万人だったが、当初守備していた宇軍正規軍は大規模な損害を受け、増援兵力がヘルソン正面などから増援された。
 しかし、増援兵力の多くは市街戦に不慣れな特殊部隊と訓練不足の予備役兵のため損害が続出し、それを補うためNATO各国の軍人が数千人規模で契約軍人などとして宇軍の戦闘服で戦闘員として送り込まれた
 中でも多数を占めたのがポーランド軍だが、損害も多く約5000人の死傷者が出たとの見方もある。
 ウクライナ戦争での各国軍人の死傷率について、ポーランド軍は4%とみられている。
 また、HIMARS(High Mobility Artillery Rocket System=高機動ロケット砲システム)などの米軍の最新装備は主に米軍人により操作されており、派遣された米軍の死傷率は1割に上るとの見方もある。

 (“What Country Lost the Most Volunteers in Ukraine” @HistoryLegends, December 10, 2022)

 11月以降、露軍は堅固なバフムート要塞に対し東側から引き続き攻撃を加えつつ、南北の市街地近郊地域から後方連絡線に対する両翼包囲攻撃を行っている。
 12月に入り南翼から包囲した部隊は、バフムート西方の丘陵地帯の制圧を進め、後方連絡線の鉄道に迫っている。
 露軍は正規軍だけではなく、傭兵、ワグネルなどの民間軍事会社、刑務所などからの徴収兵なども投入してバフムート攻略を進めている。

 12月15日付のバフムートの戦況については、次のような分析がある。
 「バフムートは、半年間にわたる塹壕戦や砲撃の応酬、正面攻撃を伴う激戦により、『肉ひき機』と呼ばれるようになった」
 「同市を攻撃しているロシア部隊は、傭兵や刑務所からの徴集兵、新たに動員された兵士で構成されているとみられる。ウクライナ兵の多くは市内とその周辺で、容赦ない砲撃にさらされる泥まみれの塹壕などで抗戦を続けている」
 「(中略)軍事アナリスト、セルヒー・ズグレツ氏は、『(双方が)特別な技術的手段なしに戦う標準的な戦術を取っていることから、この戦闘は第2次世界大戦と比較できる』と分析している」
 だがロシア側の目標は、バフムートの占領にとどまらないようだ。
 戦闘に参加しているロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者で、ロシア政府指導部と関係を持つ実業家エフゲニー・プリゴジン氏は、ワグネルの部隊は主にウクライナ軍の破壊に注力していると説明した」と報じられている。

 (『JIJI.COM』2022年12月15日)

 このことは、露軍の狙いが宇軍戦力の消耗にあることを示している。
 宇軍の戦力は枯渇しつつあり、抵抗能力喪失の兆候が出ている。ウクライナ国防省とロシア国防省双方の発表と衛星画像から推定した戦況推移見積りによれば、宇軍は12月に入り一部撤退を開始した模様である。
 12月12日頃には、露軍がついにバフムート東部の陣地線に突入し、同市中心部に向かい攻撃前進を続ける形勢になっている。
 宇軍は撤退に際し、鉄道と交差する高速道路の橋を爆破している。
 このことは、宇軍がバフムート陣地帯から組織的に撤退し、さらに約50キロ西方のクラマトルシク~スロヴヤンシク最後の抵抗を試みようとする兆候と言えよう。

 (@DefensePoliticsAsia, December 12, 2022)

■ 宇軍に大損害をもたらした露軍の消耗戦略

 露軍は、今夏から意図的組織的に消耗戦略を採用し、成果を挙げつつある。
 カナダの有名な狙撃手が義勇兵として宇軍に参加し、今年5月に帰国した。彼は、東部ドンバスの戦場を「地獄だった」、建物がミサイル攻撃で瞬時に破壊され、建物を逃れても戦友が狙撃や砲撃などで次々に死んでいったと語っている。
 ジャベリンの射撃クルーだった同僚の2人のウクライナ兵は、戦車の正確な砲撃を受け即死したが、一人は下半身を吹き飛ばされた。
 ジャベリンは射程不足で敵戦車から一方的に撃たれるだけだった、カナダは武器の支援などはしても戦闘には参加すべきではないと証言している。

 (“Canadian Fighting in Ukraine Describes the ‘Hell’ He Witnessed,” CBC/Radio-Canada, May 6, 2022)

 今年5月の時点で既にこのような状況だったことは、当時のメディア報道の内容と食い違っており、後述する西側の戦時プロパガンダの実態が浮き彫りにされる事例である。
 また、米軍のジャベリンに対し露軍戦車はその射程外から射撃し、屋根をかぶせるなどの対策を採り、その威力を封じている。
 スティンガーなど米製の対空火力についても、その射程外からのスタンドオフミサイルによる精度の高い攻撃により、回避している模様である。
 宇軍は今年9月から10月にヘルソン西部やバフムート周辺で反復攻勢を行ってきた。
 しかし、その攻勢は十分な対空・対地火力の掩護も戦車その他の装甲車両の支援もなく、歩兵主体で行われ、大規模な損害を出したと思われる。
 特にヘルソン西岸での攻勢は、航空掩護もないまま、隠れる場もない平坦開豁地で強行されたため、大規模な損害を招いたとみられている。
 露軍は意図的に消耗戦略の一環として後退行動とその後の遅滞行動をヘルソンとハリコフで行ったとみられる。
 計画的な後退行動をとったことは、捕虜、遺棄死体、遺棄兵器の少なさから裏付けられる。敗退したのであれば、大量の捕虜などが出るはずである。
 また遅滞行動と呼ばれる、地域の確保にかかわらず地域を捨てて後退し、有利な地線からの遠距離火力により敵の戦力を阻止減殺し戦力を消耗させ、戦力比を有利にし、あるいは守りやすい態勢に再編する目的で行われる戦術行動もある。
 遅滞行動は、モンゴル軍などの遊牧民を相手に長年戦ってきた露軍が得意とする戦術の一つである。
 露軍は、ヘルソンではドニプロ川東岸から西岸に砲撃を加え続け、ハリコフ州では攻勢に転移している。
 宇軍の航空戦力は、劣勢に立たされている。
 開戦当初のミサイルの集中射撃により大損害を受け、戦闘機数は開戦前の125機から56機に半減したとみられ、残余の航空機もポーランド領内に退避しているとみられている。
 航空機の活動は、露軍が1日100~200出撃に対し宇軍は10出撃以下であり、現在はNATO供与の攻撃ヘリと無人機が宇軍の航空攻撃の主力となっている模様である。
 ただし、露軍の対空ミサイル網は世界で最も濃密と言われ、電波兵器の性能も優れている。
 このため、開戦当初はトルコ製の無人機「バイラクタルTB2」などの活躍が伝えられたが、宇軍の無人機は露軍の電波兵器による無力化と対空火網による撃墜によって、その後目覚ましい戦果は挙げていない。
 他方、イラン製ともイラン製に基づきロシアが数千機を量産しているともみられている1機約3万ドルの安価な露軍の無人機は大量に使用され、弱体化した宇軍の対空火網に飽和攻撃をかけ、戦果を挙げている模様である。

■ 崩壊寸前の宇軍兵力の実態

 宇軍の地上軍の損耗については、今年3月21日からウクライナに義勇兵として赴き、英国に戻った英国軍人は概要以下のような証言を行っている。
 「ポーランド国境から20キロの国際協力センターに約千人の豪・伊などの兵士と駐留していたところ、露軍の500キロ弾頭の3M-54巡航ミサイルの集中攻撃を受け、建物は粉々になり大量の装備・弾薬は破壊され約千人の死者が出た」
 「30人の小隊には小銃3丁と短機関銃2丁しかなかった。ミサイルは各建物に正確に命中した。前線の塹壕戦は悲惨で、食糧も水も不足し1週間で病気になった」


 (“Back from the Front: a British Volunteer in Ukraine” http://audible.com/lindybeige as of November 30, 2022 as of December 10, 2022)

 3月時点で既に、宇軍は露軍のミサイルの精密攻撃によりこのような被害を受けていた。
 6月2日のユーチューブによれば、セベルドネツクでは大量のウクライナ兵が投降したが、その原因は、食糧、弾薬、重装備の補給が途絶え車両も破壊され、負傷しても救護されず死ぬしかなく、士気が極端に低くなったためとされる、投降兵のインタビューなどが報じられている。
 また、6月1日に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が1日60~100人のウクライナ兵が戦死し約500人が負傷していると発言していることも報じられている。

 (“Ukraine Admits Heavy Losses in Donbas,” @Hisorylegends, June 2, 2022)

 しかし、戦傷者数は通常戦死者の約3倍であり、戦場医療が不十分とすれば、この6月1日のゼレンスキー発言の戦死者数は過少で、戦傷者が約500人とすれば戦死者は1日170人程度と見積もるべきかもしれない。
 同じ6月の時点で、ゼレンスキー大統領顧問のポドリャク氏は、毎日100~200人のウクライナ兵が亡くなっていると話している。

 (BBC News, December 2, 2022)

 8月頃のウクライナ側の発言によれば、戦死者、戦傷者、逃亡者を含め人的損耗は、平均1日約1000人という見積もりも出されている。
 この数値は、6月頃以降ロシア側が消耗戦略を採用し、砲爆撃による死傷者が増加したとみられることから、ほぼ妥当な見積もりとみられる。その場合、戦死者は1日約250人となる。
 2月24日の開戦から8月末までの約200日間に損耗は約20万人となる。
 8月のヘルソンの攻勢では、宇軍の戦死者が1日600人から1000人に増加したと露軍は発表している。
 低い数字600人をとっても約2.4倍に増加したことになる。戦傷者等を加えた1日当たりの総損耗は、戦死者が600人としても2400人程度となる。
 9月初旬から11月末までの3カ月間約100日に約24万人の損耗が出たことになる。
 開戦以来の損耗は約44万人となり、宇軍の開戦時の正規地上軍14.5万人と予備役90万人の計104.5万人の約42%に上る。

 11月27日付「ニューヨークタイムズ」紙のバフムートの戦闘に関する現地報告では、宇軍側の泥と血にまみれた戦死傷者が同市東部の唯一の野戦病院にひっきりなしに担ぎ込まれる状況が描写されている。
 宇軍は塹壕戦が続く中、寒気と塹壕内の水による「塹壕足」に悩まされ、露軍の航空攻撃、優勢な砲撃に曝されている。
 同報告では、宇軍、露軍ともその死傷者数は(11月11日のマーク・ミリー統合参謀本部議長発言に基づく)米国防省の約10万人との見積もりも紹介されている。
 他方で、宇軍は弾薬不足にも陥っているとみられる。
 宇軍は「米国の武器補給は無限にあるとの誤った仮定に立ち、持続不可能な速度で弾薬を射耗している」と米国防省が懸念しているとも述べられている。

 (“Ukraine, Bakhmut Becomes a Bloody Vortex for 2 Militaries,” New York Times, November 27, 2022)

 また前記のポドリヤック氏は、12月1日、ウクライナ軍の戦死者数は最大1万3000人と述べたと12月2日のBBCは報じている。
 ただし、この米国防省のウクライナ軍の損耗が約10万人とする見積もりや戦死者数が1.3万人との見積もりは過小評価とみられる。
 ダグラス・マグレガー退役米陸軍大佐は、宇軍の12月初旬の残存戦力は、ポーランド軍、米英の傭兵などを除き、約19.4万人と見積もっている。
 また、露軍1人に対する宇軍の戦死者数は8~10人に上るとも述べている。

 (“Larger Escalation of The War in Ukraine,” @DouglasAMacgregor, December 17, 2022)

 この数は、約44万人の損耗との見積もりに近い。宇軍予備役の実質的な兵力は約70万人との見方もある。後備役の質も考慮すれば約70万人が実態に近いとみられる。
 約70万人を前提とすれば、残存戦力は約23万人となり、約19.4万人とのマグレガー退役大佐の見積りがより実態に近いとみられる。
 いずれにしても、宇軍は予備役も含めほぼ壊滅状態と言えよう。
 そのような中で、露軍の冬季攻勢に対峙することになる。本来ならば、これ以上戦争を継続しても露軍にさらなる国土占領を許す結果になるのではないかと危惧され、停戦交渉に応ずるべき時期にきていると言うべきであろう。
 しかし、ゼレンスキー大統領は、占領地域全域を奪還することを主張しており、交渉に応ずる気配はない。

■ 今後予想される深刻な戦死傷者と難民増加

 現在前線で主力となり戦っているのは、約4万人のポーランド軍、3万人のルーマニア軍など計約9万人のNATO軍であり、彼らは宇軍の戦闘服で戦闘に参加している。
 また英国はウクライナ兵を英国内で訓練して送り返し、ウクライナの戦場に投入している。
 しかしその多くが予備役兵で訓練期間が短く、十分な戦力にならないまま、露軍の砲火の犠牲になっているともみられている。

 (“Odessa Falls and Ukraine Becomes a Landlocked Country” @DouglasAMacgregor, December 12, 2022)

 ウクライナ戦争に義勇兵、契約軍人などとして参加したNATO等各国兵士の損耗率は、英軍豪軍仏軍は3%、ポーランド軍4%、韓国軍5%、米軍は10%に上っているとの情報もある。

 (“What Country Lost the Most Volunteers in Ukraine” @HistoryLegends, December 10, 2022)

 マグレガー退役大佐は、米軍人はHIMARS、対戦車ヘリなどの最新の米製装備の操作も行っていると述べており、米軍はそれだけ死傷率も高いものと思われる。
 露軍はウクライナの電力系統や鉄道などの交通インフラに精度の高いミサイルの集中射撃を意図的に行っている。
 その結果、宇軍は兵站組織が機能しなくなり、慢性的な装備、弾薬・ミサイル・燃料・食糧、水などの欠乏に陥っている。
 ゼレンスキー大統領は、電力需要の約50%が止まり、給水も15の地区で止まっていると発言し、その非人道性を非難している。

 (BBC News, November 24, 2022)

 数百万人のウクライナの一般国民も物流の停滞と停電、断水に悩まされ生活が困難になっている。特に寒冷期を迎え、暖房用燃料が不足して凍死者が出る恐れも高まっている。
 停電、水、食糧、医療の不足などにより、数百万人単位の国内避難民が生じ、今後冬季に入り、ウクライナからポーランドなど周辺国に400万人以上の新たな難民が流入するのではないかと危惧されている。
 戦後復興とともに、難民の支援とその後の処遇も問題となるだろう。
 なお、国際的には報道されることはほとんどないが、ロシア側にも数百万人以上の難民が流入している。
 このような一般国民の生活基盤を破壊するような意図的な全面破壊は、第2次大戦の都市に対する無差別爆撃、コソボ紛争におけるカーボンフィラメントによる電力系統破壊なども行われてきた。
 コソボ戦争では、NATO空軍の攻撃によりセルビアの総電力の80%が遮断された。

 (Washington Post, May 25, 2019)

 非人道的な行為ではあるが、戦時にはよくみられる戦法でもある。
 冬季を迎え、塹壕戦内で凍死しあるいは低体温症、飢餓で死亡する兵士が宇軍に多発し、一般市民も同様の深刻な事態に追い込まれ、大規模な難民や死者が発生することが危惧される。

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人口動態速報値(10月分) [コロナ危機]

Screenshot 2022-12-22 at 17-27-58 202210.pdf.png

令和4年10月人口動態速報値.jpg

令和4年10月人口動態速報値。10月死亡者131,840人(令和3年10月120,761人 9.2%増)


Screenshot 2022-12-22 at 20-36-22 OK on Twitterのコピー.jpg

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小田仁二郎の現在的意義(「杜」45号より) [小田仁二郎]

野川屋チーズステッカー 4.jpegコロナになってじっとしていました。イベルメクチンのおかげか、38.3度ぐらいが最高ですぐに平熱になったのですが、気力の減退がひどかった。次の行動がしたくない、ずっと今のままでじっとしていたい・・・気力を振り絞るべきところはなんとか振り絞って乗り切ってきたつもりですが、いろんなところにしわ寄せが出ています。

そんな中、昨日、初めて寄稿した「杜」45号が届きました。「宮内人・小田仁二郎」と題して書いていたものです。以前から代表の清野春樹さんから「小田仁二郎のこと書いて」と言われていた約束を、先日の市民大学講座で不十分だったところを補って果たしました。私の文は16pになりました。市販(800円+税)の同人誌なので、書店でお求めいただくことをお願いして、一部だけ転載しておきます。「五、小田文学の現在的意義」の中の「(三)、『同調圧力』に動じない精神のありよう」です。一昨日のマドモアゼル・愛さんの「メトロノームがもうすぐ止まる」https://www.youtube.com/watch?v=Emu-1ScESfEにシンクロしていました。

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中国への覇権移動→「冊封体制」(田中宇) [現状把握]

《世界政府(大リセット、新型コロナ、地球温暖化)は米諜報界が中国(主導の非米側)のために作ってやった隠れ多極化策だという考え方・仮説は、私の思いつき(妄想、仮説)である。田中宇の妄想なんて誰も読みたくないぞ、という人は読まない方が良い。イラク戦争は多極化のための策だったというのも私の思いつきの仮説・妄想であり、当初は権威好きの人々(軽信者たち)からボロクソ言われた。しかしイラク戦争が今に続く多極化の急進の開始点だったことは、今や確定的なことになっている。これから何年かしたら、世界政府的ないろんな構図が、中国主導の非米型・多極型の世界を推進していることが、今よりも顕在化しているだろう。妄想は、あらゆる分析や研究、開発、発明、哲学など知的行為全般の母である。妄想を現実とすり合わせていくと新しい知的財産になる。権威が好きな人々は大体、妄想から出発する知的行為が苦手な人だ。

ウクライナ戦争の構図もずっと続き、欧米のさらなる自滅と、非米型の世界体制の形成に資することになる。日本は自滅を回避している。自民党政府は隠然と親中国であり、安倍晋三が敷いた米中両属体制が今後の日本を救うことになる。安倍が積極的に日本を非米的な路線に引っ張っていくことを恐れた日本の対米従属派(官界やマスコミ権威筋)が、米国(諜報界の非主流派に転落した軍産系)からそそのかされて、安倍の殺害と、その後の自民党への攻撃(今さら統一教会との癒着を出してくるなど)を続けている。

中国がこれから主導しそうな非米かつ多極型の覇権体制は、明清までの中国がやっていた「冊封体制」を模していると感じられる。冊封体制は、やんわりした覇権体制で、琉球王国のように「両属」も許されたし、足利義満が冊封体制に便乗して「日本国王」を名乗って明朝と勘合貿易して儲けることも許された。近代の英米覇権のように、明清の冊封体制も傘下の諸国の動向をさぐる諜報活動をしていたはずだが、両属も僭称貿易も大目に見て、現実的に対応していた。近代の米英覇権が、傘下の諸国を完全に傀儡化したがったのと対照的だ。アングロサクソンは、支配欲や正義を演じたがる欲求が強く、偽善者が多い。中国人は支配欲より金銭欲が強いので支配や正邪の体制維持よりも現実的な儲けを重視する、ということなのかもしれない。》

自民党政権の日本は琉球を見習って、すでに「両属」をやっている(倭の右翼は、琉球人を脅すのをやめて尊敬すべき)。日本は、一方でアングロサクソン向けにゴリゴリの対米従属を演じながら、他方で親中国な政策をとり続け、やんわりな中共王朝の「新冊封体制」に入っている。米国は日本が両属をやって非米化しつつあるのを知りつつ黙認している。この黙認は、支配欲のアングロサクソン的でなく、現実利益重視の華人的でないか?。米国(諜報界)を牛耳っているのが隠れ多極派だから、日本は許されているのかもしれない。両属体制を作った安倍は殺され、日本のマスコミ権威筋・左翼リベラルは安倍の死を冒涜する愚行を続けているのだが。》

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食糧危機/ワクチン接種(一般質問) [議会]

一般質問してきました。

終わってみて、「現場感覚」の大切さを訴えることが焦点になったようです。その点では市長とも共通理解に至ったようだし。そこから打開の道が開ければと思う。

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新・mespesadoさん講義(200)情報満載 [mespesado理論]

しとりごと(独言) 第2部 part2にmespesadoさんが貴重な情報を盛りだくさん寄せてくださっています。

247の中からピックアップしました↓ 。まさに全体主義の中に生きていることを日々実感させられています。・・・いつか笑って振り返る時が来ることを思いつつ。

《・ナチスに加担した人々は、根っからの悪人であったわけではなく、自分自身で思考することなく、ただナチスに従っただけでした。アーレント(ドイツ出身ユダヤ人の哲学者)は、この自らは思考停止して何かに従う行為その
ものを「凡庸な悪」と称し、これこそが全体主義の正体であると主張しました。同調圧力に屈することは、それだけで全体主義へつながる悪になりえる危険なことなのです。
・ナチス支配下でも、このような「凡庸な悪」に抵抗した人々は少数ですが存在しました。ナチス体制に協力せず、公的な生活に関与することを拒んだ人々です。ナチス支配下では、公然とした反対運動は死を意味しますから、表だって行動はできません。しかし彼らは、ナチスに協力しないという抵抗を示すことで、全体主義に抵抗したのです。
・これらの人々は、「大多数の人々からは無責任と批判されたのですが、あえて自分の頭で判断しようとした唯一の人々だったのです」。「凡庸な悪」と「善」を分ける境界は、自分自身で考えるかどうか、つまり判断の基準を
自分の内部に持っているかどうかであったわけです。》

・全体主義に抵抗するためには、行動の基準を全体に合わせるのではなく、自分自身に合わせないといけません。》

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「ほとんどの人は教育によって理性をすり潰されている」 [田中宇]

《米国の選挙不正だけでなく、新型コロナや温暖化問題、ウクライナ戦争、金融バブルの延命(不況なのに株や債券の上昇)など、延々と続く大規模な歪曲話によってわかったことの一つは、ウソの公式論を延々と軽信してしまう人々の馬鹿さ加減だ。何か違うかも、と感じても軽信の構図から脱却しない人ばかりだ。知識人ほど「マスコミ教」の妄信者だ。人々の理性(道理を見抜く生来の能力)に期待していた私も馬鹿でした。マスコミ権威筋の全体がウソしか言わない洗脳の構図に対抗できるのは理性のちからしかないが、ほとんどの人は教育によって理性をすり潰されている。教育の最大の効用は、理性をすり潰すことだと今ごろわかった。これも頓珍漢な妄想扱いかな。僥倖です。》

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