SSブログ

新・mespesadoさん講義(151)「カジノ誘致」の根本誤謬 [mespesado理論]

mespesadoさんの「日本経済論」の根本がここです。《必需家電の完全普及とバブルの崩壊という二つの「相転移」を経験した日本は、表層的には世界にも例を見ないほど経済の優等生時代を経験したけれど、「自分達がなぜ経済的に成功したのか」という根本理由を実は理解していない。もちろん、そこには日本人特有の勤勉さ、基本的な手先の器用さ、集団になったときの行動倫理の高さ、といったものが奏功した、というのは事実だけれど、根本哲学を理解しているわけではない。高度成長期には、これらの勤勉さと「貨幣の信用創造の仕組み」によって「統合政府がオカネを刷らなくても皆が働けば働くほど企業は増産のために借金しなければならなくて、結果的にオカネが増えた」ことが偶然にも相互に絡み合って機能した結果に過ぎないわけで、経済の相転移を経た結果、企業の借金需要が無くなって信用創造が機能しなくなってしまえば、この勤勉さは「働けば働くほど過当競争で所得が減り、ものは生産できるのに消費できなくなる」ことによって逆に経済にブレーキをかける方向にしか世の中が動かなくなってしまう。カジノの誘致なんてその最たるもので、ちっとも日本人が経済的に豊かになるわけでもなく、代わりに国家の安全保障までが犠牲になるという禄でもないものの代表なわけです。これが失われた何十年という「自分で自分の首を締める結果」となった根本原因なのですが、「根本哲学がわかっていない」からこそ、いつまでもこの蟻地獄から脱出できないでいるのです。》mespesadoさん講演録「本当のオカネと経済の話 」https://www.youtube.com/watch?v=xVJ-PuxWxF4&t=1855s

mespesadoさんが直截にものごとの本質に斬り込めるのは「自閉症」的気質によるようです。 自から、《自分が自閉症であることに感謝》mespesadoさんです。

それにしても亀さん紹介の「行政調査新聞」、円安はさらに進み、 株価も暴落し、巨大地震や自然災害など、幾多の災害も体験するはずだ。それでも日本は、早ければ今秋、たぶん年末、どんなに遅くなっても来春には力強く羽ばたく。その力強さは想像を絶するものになる。失われた30年をわずか1、2年で取り戻し、その先は笑いが止まらないほどに輝く国になる。/その途轍もなく明るい未来を、ぜひ見届けて頂きたい。》この見通しはいいし、ありがたい。「可能性」を思うだけで、視界が拓けてくる。

*   *   *   *   *

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感