「覇権構造の転換」は既定の流れ [現状把握]
副島重掲板[3380]、中山裕之氏の「ロシアの反撃について 」( 投稿日:2022-04-17 14:10:19)《今回のロシアの反撃について、キエフ侵攻は囮の兵であった可能性を考えます。というのは、占領するには少ない兵力であり、できるだけ国民の被害を最小限にしていること。主目的である、対ロシアの核兵器・生物兵器施設の制圧・ウクライナ東部の編入、ロシア系住民の虐殺阻止と保護、は達成しつつある。/ロシアとしては英米の罠を承知での反撃ではないか。今回予定されていたネオナチ政権のウクライナ東部への弾圧、虐殺と核・生物兵器の開発促進を見逃すこととの利・不利益を熟慮し決断に至ったのではないだろうか。また、石油貿易のルーブル決済化は軍事的抵抗よりも、重大な英米支配体制への反抗であり、思い付きなどではなく本格的な世界覇権闘争です。つまり、英米もロシアも長期的な想定通りの深刻な激突が顕在化したと考えます。/ウクライナ紛争の前から、英米は長年に渡って、ロシアは悪の帝国でありプーチンは悪人だと宣伝してきた。どのような情勢であろうが、英米マスコミは悪質な洗脳報道をたれ流すことも、ロシアは予想通りでしょう。スペイン帝国の地球支配からオランダ、大英帝国・アメリカ帝国と、西洋白人覇権国家に寄生し続けてきたディープステイトは、つぎの寄生先にロシアを想定していたのではないだろうか。》
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中山氏の「ディープステイト」は、田中宇氏の「多極主義者」と重なります。《ロシア敵視策に乗ってくるのは、今後もずっと米国側の諸国だけであり、中国インドBRICSなど非米諸国はロシアを敵視しない。これからは台湾をめぐる米国側と中国の対立激化も、主に米国によって扇動される。世界が米国側と非米側に決定的に分離していく傾向がずっと続く。地下資源の大半は非米側が握っており、米国側の諸国は貧困に陥っていく。この新冷戦は最終的に非米側の勝ちになる。これは米国側の中枢(米諜報界の隠れ多極主義者たち)が、覇権構造を転換するためにずっと前からやってきた策略の仕上げとなる。》(https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-09-2)
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要するに「覇権構造の転換」は既定の方向なのです。 そのことがわかってしまえば、もう目先のバタバタにいちいち関わりあうのは消耗でしかない。「これからの行く末、どうありたいか」について、じっくり腰を据えて思い巡らし、決めてゆくことです。
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それにしても田中宇氏、10日間に6本の新記事アップ、激動の中を生きていることが実感させられます。15日の◆米露の国際経済システム間の長い対決になる に引き続き、昨日(17日)は◆米欧との経済対決に負けない中露、共に会員版です。抄録しておきます。なお、その後ろに日経の関連記事を付け加えておきます。「既定の流れ」であることがわかります。
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【追記 2022.4.23】
ボズサーレポートに言及の福島香織氏「中国・習近平、じつは「金、石油、穀物」をひっそり「爆買い」している危ない事情 最強通貨「ドル」は大ピンチへ…!」(現代ビジネス)
《長期的にみれば世界最大級のコモディティ生産国のロシアも、そのロシアコモディティを人民元で買い付ける中国も、通貨戦争の風上に立つ可能性はあるのかもしれない。》
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