「人間を紙切れ通貨で縛ってきた勢力が消えていく」(マドモアゼル・愛) [現状把握]
youyubeがBANされたマドモアゼル・愛さん、ふっ切れたようにしての堂々の正論展開です。《金融勢力を一掃する鍵が、現物を持っている国なら可能である点に気づき、それを実行しようとしているのが、今回の金本位制の復帰なのです。 ・・・もともと、通貨とはゴールドのことでしたので、今度もまた、無責任に大量発行できる紙の通貨から資源の価値を信用とする通貨に切り替えたいとの闘いが金本位制になります。》
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供給量が無限に増大する経済発展の過程で、金本位の「兌換紙幣」から、現物担保のない「不換紙幣」に替わるのは時代の必然でした。かつての「金本位制」そのままではない、これからの時代に合った新しいいあり方があるはずです。そのことについて、放知技板で先日議論されました。→「新・mespesadoさん講義(138)いま日本は崖っぷち」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-03-31-1
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mespesadoさんの次の考えが軸になっています。《金のような「資源の量が限定されている」ような現物だと、貨幣の総量がその現物の総量で上限が抑えられてしまうため、産業革命以降は供給量が飛躍的に伸びて需要が右肩上がりになると、貴金属のような資源が有限な現物による兌換貨幣では貨幣として充分機能しなくなっており、更に現代のような高度情報化社会では、多くの商品がソフトというコピー可能物であるために供給量は事実上無限大なので、無限の需要に対応しなければならず、従ってそもそも総量に上限がある現物によって貨幣の価値を担保するということ自体が不合理で時代遅れになってしまいました。ですから国債基軸通貨である米ドルが兌換貨幣から不換貨幣に切り替えられたのは、ニクソンショックという「歴史上の大事件」のせいではなく、そんな大事件が起きようと起きまいと、産業革命から情報革命に至る経済発展の中では必然の変化だったのです。そして、不換貨幣になった後のドルが価値を維持しているのは、単に石油の取引にドルを使うように規制しているからに他ならない。だから、この制約を脅かすような出来事が起きれば、直ちにドルの価値は乱高下することになります。そういう中、貨幣の価値をこのような不安定な何かに依存しない、ある意味とても安定的に価値を維持している不換貨幣があります。それが、我が国の「円」です。円こそは、その通貨圏である日本の技術力による生産物の品質という価値に支えられて世界における需要が高く、供給能力も十分あるという意味で極めて「真っ当な方法で貨幣価値が担保されている貨幣」です。ところが、ほとんどの貨幣がこのような形で貨幣の価値を安定させることができないでいるということに多くの人達は気付いていないように見えます。もしネサラ・ゲサラ話の発案者が、以上のことを真に理解している人間であったなら、通貨の価値の担保をを「金本位制」に依存する、というような話にはせず、供給能力と製品の品質で担保された貨幣、という着想にしたのではないか、と考えます。ですから、ジェサラのような、日本版のネサラ・ゲサラを考えている、というのであれば、貨幣の価値担保は、「金本位制」などという古めかしいものにはせず、このような「発行主体が属する集団が生産する製品の品質に裏打ちされた貨幣」という形にすればいいのにな、とは思います。》(531)今まさに崖っぷちの日本ですが、希望を繋いでくれるmespesadoさんです。その後、suyapさんが絡んで議論が深まります。今後のMMTを考える上でも重要な議論です。
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mespesado理論の真髄理解のためには、3年前南陽市で開催したmespesadoさん講演会のyotube「mespesadoさん講演録「本当のオカネと経済の話 」」https://www.youtube.com/watch?v=xVJ-PuxWxF4 をあらためてじっくりご覧になることをお薦めします。(講演内容を要約された出世外人さんの発言を先に聴いていただくといいかもしれません。→1:56:20〜2:00:15)3年経っていよいよ輝きが増しています。
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