「最後の指揮官命令は島民の虐殺だった」(元日本軍兵士の手記) [本]
日本軍が何をやってきたか、戦争の実相を伝える辛い記事を読んだ。思えば「新しい歴史教科書をつくる会」もそうであったが、必要以上に日本を貶める”自虐史観”に対する反動は、”日本軍美化”へとも流れかねなかった。自分自身省みてそう思う。しかし、コロナ禍によって、「戦時下における日本」がどういうものであったかを、地続きの感覚をもって体験させられている。そういう中で出会った今日の記事、他人事でなく読まされた。
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「第3次世界大戦(世界戦争)になる」(佐藤優/副島隆彦) [ロシア]
《私自身は、ケルチ大橋の爆破のあった10月8日(日本時間午後0時7分。現地午前6時7分)から、緊張状態に在りました。この時、「もう、第3次世界大戦になる。プーチンは、それを覚悟した」と判断しました。それでも、自分の考えをすぐに発表するのを、少し待とうと、考えて、ぐだぐだとこの5日を過ごしました。/だが、私も、佐藤さんに、押される形で、「もう、世界戦争を、日本国民も覚悟せよ」と書いて公表します。》
《世界中が、一気に、戦争体制、戦時経済(せんじけいざい war time economy ウォー・タイム・エコノミー)に入ってゆくだろう。/各国で、食料の配給制度の検討が始まっている。 配給制度のことを rationing ラショニング と言う。国民一人一人に、配給カード ration card ラッション・カードが、配られる。 日本でも、すでに、政府が、着々と、準備をしていて、マイナンバーを、医療保険(社会福祉番号)と税金の徴収用に統一することと、配給制度 に活用するようだ。/それと、2024年に導入が決まっている、新札切り替え(福沢諭吉から渋沢栄一に代わる)と、その際に、redenomination リデノミネイション(通貨単位の変更)も、実施されるだろう。》
《幸い、今度の世界大戦は、東アジアではなく、ヨーロッパが中心である。日本は、中国とうまく付き合って、上手に生きるべきだ。》
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ロシアが先に核兵器を使用することはない(承前) [ロシア]
「ロシアは核兵器で誰も脅したりしていない」「西側はウクライナ危機における最悪のシナリオを恐れる必要はない」。
核保有大国(露・米・イスラエル・英・仏・中)の、核使用に関するドクトリン(基本原則)が挙げられています。
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新・mespesadoさん講義(186)「ゼニカネ感覚」に貶める「日経感覚」 [mespesado理論]
《日経の論調は、企業が大株主に乗っ取られて収益を大株主が吸い上げた結果、一般国民の給料が下げられて、大株主階級と一般庶民階級の間に格差が生じたのを、階級が生じた根本の仕組みを直すのではなく、この格差を生む構造を残したまま、給料が下がった分を株主になって配当収入で補えばいいじゃん。あ、株で失敗しても自己責任ね、という弱肉強食を是認する大株主至上主義を、松下幸之助の権威を使って正当化して庶民を洗脳しようとしているだけなのですね。》要するに、ゼニカネ第一主義なのです。西洋合理主義の行き着いた先です。そうではなく、”持ってナンボの経済”から”使ってナンボの経済”への大転換。ロシアがウクライナに攻め込んで以来、ロシアの射程はそこまで及んでいると考えています。(「プーチンが挑む「金融的果たし合い」」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-25)
最近、ドゥーギンを知りました。→「プーチンの思想的背景」ttps://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-09-26-2。そこから派生して『トランプ時代の魔術とオカルトパワー』(ゲイリー・ラックマン ヒカルランド2020)を読んでいます。《ドゥーギンは来るべき大変動の姿を描き出す。それは、西洋の「ミーイズム」の拡散の終焉か完全勝利のいずれかをもたらすであろう。後者の場合、最終的に「グローバライズ」された世界は、物だけでなく現実まで売りに出す、巨大なショッピングモールとなる。・・・西洋人は「存在忘却」を患っており、合理主義、科学技術、そしてそれらにともなう消費主義によって・・偽りの世界に立ち往生させられている・・・西洋は虚無主義(ニヒリズム)の時代へと突き進んでおり、・・存在の歴史は「爆発でなく値札で」終わるであろう・・・/・・・ドゥーギンは、世界を誕生時の混沌に戻すような出来事を、プーチンが起こしてくれることを期待している。/・・・わたしたちの日常の経験を特徴づけるーそして西洋形而上学の基盤でもあるー主体/客体の二元性が、個人的にではなく、集団的に解体される状態を達成しようとしている。そうすれば、ハイデガーが呼ぶところの「現存在」(Dasein)、すなわち「ここにいる」という状態に戻れるだろう。これは、西洋の合理主義が「あらゆるものの尺度」として理性的自我を採用する以前の、「この世界に存在する」というわたしたちの直接的体験である。》(278-280p)
松下幸之助の目は、とことん《わたしたちの直接的体験》、すなわち「日々の暮らし」そのものに注がれてあったのです。それを「ゼニカネ感覚」に貶めてしまう「日経感覚」という、いま大転換が迫られている根本問題についてのmespesadoさんによる重大指摘です。
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クリミア大橋爆破が意味すること(田中宇) [ロシア]
クリミア大橋爆破はロシアを本気モードにした。ロシアによる報復は容赦ない。ゼレンスキーも逃げるしかない。ウクライナ全土が、いつ飛んでくるかわからないミサイルの恐怖に慄いている。《10月11日の朝、「ウクライナ全土に航空警報が発令され」、火力発電所などの軍事インフラ施設に巡航ミサイルやミサイルランチャーの落下物が襲い掛かっている。》(https://ameblo.jp/yamatokokoro500/entry-12768885708.html)
ウクライナが折れて和平交渉に応じることができるかどうか。おそらくはできないというのが、マドモアゼル・愛さんの見立てだ。《今後の予想ですが、ハルマゲドンに至る可能性は残念なことにありますが、ここでウクライナが勝ち目なしとして和解に応じる流れがあってもよいと思われます。西側のすべてを戦乱に巻き込むよりもずっと良いことは確かです。/意地を張るのは悪人の特徴なので、最後まで争うべきとの考えは、欧州人民と西側諸国の人々の命を軽く見る良くない考えではないでしょうか。/ウクライナはすでに本日のミサイル攻撃で負けているのですから、早く終わらせた方が被害が少なくすみます。意地を張ると、全世界を巻き込まねばならなくなります。》(https://www.youtube.com/watch?v=kLegcDGDFAI)
今何が起ころうとしているのか、確と見守りたい。
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いい講演会でした/初披露「甚句 宮内町自慢」 [宮内]
宮内生まれの女大関若緑の次男、愛媛県松山市北条の遠藤泰夫さんの講演会、懇親会が9日楽しく開催されました。いろんな「縁」を感じさせられ、また体験した今回の集いでした。ギリギリ仕事でA4フルカラー16pの資料をがんばってつくったのですが、出稿の前日10月4日、火野正平の「こころ旅」がなんと北条町というのも驚きでした。そのことを書き加えました。《(早坂暁は)渥美清とは、24歳のとき銭湯で知り合ったのが縁で、生涯の心友でした。北条鹿島には、渥美清の句碑があります。「お遍路が一列に行く虹の中」。10月4日の「火野正平のこころ旅」に登場しました。渥美清は、北条鹿島を「第二の故郷」として愛し、たびたび訪れたとのことです。「尾崎放哉を演ってみたい」という渥美清の思いに応えて、『首人形 放哉の島』というシナリオを仕上げて渥美清に送ったのが、渥美の死の3年前の平成5年だったそうです。「寅さんからの脱出劇を試みるだけの力は、もう残されていなかったんです。」(「渥美ちゃんのこと」)》→「こころ旅・こぼれ話ブログ」https://www.nhk.or.jp/kokorotabi-blog/100/473830.html#more
そもそも20数年前、早坂暁さんが女相撲の取材で山形を訪れたことがきっかけとなってYBC制作部のEさんと遠藤さんのお付き合いが生まれ、今回の講演会はその延長上での実現でした遠藤さんが今年の7月、山形新聞への投書で「宮内の菊まつりに行ってみたい」と書かれたことから始まりました。
女大関若緑 講演会 本日3時から [宮内]
今日3時から、熊野大社證誠殿で、女大関若緑の次男遠藤泰夫氏の講演会です。申込不要でどなたでもお聴きいただけます。会費1000円。高校生以下は300円です。A4フルカラー16ページ、内容盛りだくさんの資料も用意します。
なお、終了後遠藤氏を囲んでの懇親会を行います。まだ席に余裕がありますので会場でお申し込みください。
宮内歴史を語る会(粟野収吉会長)の主催です。
「ついに禁じ手を使える環境になった」(堺のおっさん) [現状把握]
- 458 名前:堺のおっさん 2022/10/08 (Sat) 13:05:35
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外貨準備最大の4%減 為替介入で9月末、米国債売却か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA070S00X01C22A0000000/
ついに禁じ手を使える環境になったのではないか。
米国債の売却はそれこそタブー中のタブー。死屍累々。
にもかかわらず、今回の為替介入の原資として
米国債売却を使ったことの意味は大きい。
一方で、アメリカのインフレの本質もこれまでとは違う要因が潜んでいると。ローバル化と金融経済で繁栄してきたシステムの大転換が起こる。
つまり、アメリカ自身がグローバル化を転換せざるを得ない局面に
なってきたのではないか。
まるでトランプの罠だ。
そうだとすれば、プーチンの多極化はアメリカをも飲み込んでいく流れとなる。
ウクライナの戦局とも時間軸で繋がっていることもうなづける。* * * * *
菊まつり、始まりました [宮内]
◆宮内会場 10月7日から10月16日/◆花公園会場 10月17日から11月6日
ちょうど「秋雨二フル菊」という作品がありました。喜多方市の密井康一さんの作品です。