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「ついに禁じ手を使える環境になった」(堺のおっさん) [現状把握]

458 名前:堺のおっさん 2022/10/08 (Sat) 13:05:35

外貨準備最大の4%減 為替介入で9月末、米国債売却か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA070S00X01C22A0000000/

ついに禁じ手を使える環境になったのではないか。
米国債の売却はそれこそタブー中のタブー。死屍累々。
にもかかわらず、今回の為替介入の原資として
米国債売却を使ったことの意味は大きい。

一方で、アメリカのインフレの本質もこれまでとは違う要因が潜んでいると。ローバル化と金融経済で繁栄してきたシステムの大転換が起こる。
つまり、アメリカ自身がグローバル化を転換せざるを得ない局面
なってきたのではないか。
まるでトランプの罠だ。
そうだとすれば、プーチンの多極化はアメリカをも飲み込んでいく流れとなる。
ウクライナの戦局とも時間軸で繋がっていることもうなづける。

*   *   *   *   *

  • 外貨準備最大の4%減 為替介入で9月末、米国債売却か

    (更新)
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    上野泰也さん他2名の投稿
    外貨準備が大幅に減った(東京都千代田区の財務省)

    財務省は7日、9月末の外貨準備高が8月末比4.2%減の1兆2380億ドル(約180兆円)だったと発表した。減少率は過去最大となった。外国債券などの「証券」が大きく減った。9月22日の円買い・ドル売りの為替介入は米国債を売却する形で実施した可能性がある。

    外貨準備の減少は2カ月連続。減少額の540億ドルも最大だった。ピークだった2021年8月から1割以上減り、17年3月以来の低水準となった。証券が9852億ドルと前月比515億ドル減った。証券が1兆ドルを下回るのは10年8月以来となる。

    政府・日銀は円安に歯止めをかけるため、9月22日に円買い・ドル売り介入を24年ぶりに実施した。介入額は2兆8382億円だった。鈴木俊一財務相は7日の閣議後の記者会見で、為替介入に使った資産について「取引の内容に関わるからお答えできない」と述べた。

    証券が大幅に減ったことから証券の大部分を占める米国債を換金したうえで円を買った可能性がある。円買い介入にはいつでも自由に使える外貨預金をまず使うとの見方もあったが、9月末の外貨預金は1361億ドルで前月とほぼ同じだった。

    米国債の売却は世界の金利上昇に拍車をかけるおそれがあり、安易に使える手ではないともみられてきた。9月の円買い・ドル売り介入後、米財務省は日本経済新聞に「日本の行動を理解している」とコメントしている。

    米国の金利上昇で米国債の時価評価額が下がったことも外貨準備の大幅減につながった。財務省によると8月末に3.1%台だった10年債の金利は9月末に3.8%台に上がった。ドル高によるユーロ建て資産などのドル換算額の目減りも響いた。

    ニューズレター

    ※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

    • 上野泰也のアバター
      上野泰也みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
    ひとこと解説

    9月末の外貨準備高は8月末から約540億ドルの減少。過去最大の減り幅だが、鈴木財務相が7日の記者会見で説明した通り、(1)債券利回りの上昇(債券価格の下落)、(2)ユーロの減価(対ドル相場の下落)、(3)日本が実施した為替介入(ドル売り円買い)、以上3つの原因がある。FRBやECBが利上げに動く中で米欧の国債が大きく売られており、日本政府が保有するそれら国債の市場価値は減少している。また、ユーロ建ての債券や預金で保有している日本の外貨準備は、為替市場でユーロ安ドル高が進んだことから、ドルに換算した金額が減少した。さらに、ドル売り介入を190億ドル規模で行ったので、それも外貨準備を減らした。

  • 小黒一正のアバター
    小黒一正法政大学経済学部 教授
  • 分析・考察

    外貨準備に含み益があると聞くと、円買い・ドル売りの資金が増えたように思えますが、間違いです。頭の体操ですが、外為市場(ドル円)の1日平均の取引量が1兆ドルで、一時的に3%のドル安を引き起こすのに0.02兆ドルの円買い・ドル売りが必要としましょう。また、外貨準備1.3兆ドルのうち、売却可能なドルが0.6兆ドルと仮定し、①1ドル100円のケースと、②1ドル200円のケースを想定しましょう。この場合、①→②の円安で、外貨準備は130兆円の含み益が発生しますが、円買い・ドル売りにより、一時的に3%の変動(ドル安)を引き起こせる回数は、①も②も、30回(=0.6兆ドル÷0.02兆ドル)で変わりません。

    (更新)
  • 滝田洋一のアバター
    滝田洋一日本経済新聞社 特任編集委員
  • 別の視点

    為替介入で4%減というと、懐が寂しくなったと感じますが、ここでちょっと別の見方を。 ①記事には、円換算の外貨準備の金額が「約180兆円」と記されています。そこで8月と9月の円ベースの外貨準備を比べてみましょう。 8月 1兆2970億㌦×138円56銭/㌦=179兆553億円 9月 1兆2380億㌦×144円31銭/㌦=178兆6638億円 円安が進行した結果、円ベースの外貨準備はほとんど減っていません。 ②しかも円安の進行で、ドルが安いときに積み上げた外貨準備には「含み益」が。国民民主党の玉木雄一郎代表は「機械的計算」としつつ、「約37兆円」の含み益の存在を指摘します。 以上、ご参考までに。

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