「温和な交渉で解決することはほとんど不可能」(ドゥーギン) [ロシア思想]
《1990年代はじめに執筆された「諸大陸の大戦争」で、ドゥーギンはその後のキャリアを通じてかれの関心を占めることになる、ある考えについて語っている。(https//openrevolt.info/2013/02/03alexander-dugin-the-great-wa-of-continents.) この文章では基本的に、冷戦の終結と共に東西間の緊張が終わったわけではなく、単にかたちを変えただけだということが議論されている。かつての資本主義と共産主義の闘争は、今では陸上勢力と海上勢力の戦い、ロシアと西洋の戦いとなっている。この戦いは常に存在し、ソヴィエト時代はイデオロギー的、経済的な衝突のかたちをとっていた。だが、それに先立つものーー原初のもの、ともいえるだろうーーは、陸と海の終わりなき戦いだった。》(『トランプ時代の魔術とオカルトパワー』248p)今その戦いはその最終局面に至った。そして今《この危機を温和な交渉で解決することはほとんど不可能であることを認識しなければならない。》ロシアの思想的支柱ドゥーギンの発言は重い。
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