プーチン劇場の筋書き(田中宇) [ロシア]
「ロシアvsウクライナ」の意味するところがまだ飲み込めない方は、今回の田中宇氏「プーチンの策に沿って米欧でロシア敵視を煽るゼレンスキー 」をじっくりと読まれるといい。そうすれば明日、ゼレンスキーの国会演説を世間がどう受け止めるのかを眺めながら、自分はいったいどんな顔をして聴けばいいかを考えさせられることになるだろう。8日の一般質問冒頭で私は、《問題の根が深いだけに、あるいは「第三次世界大戦」まで突き進むかもしれません。ただ、これまでのような戦争とは異次元の戦争であると、私は理解しています。ロシアはひたすら受け身で、相手がボロを出して自滅するのを待つ戦いになると思います。とりあえずわれわれは、マスコミの扇動に乗せられずに、日々の暮らしを大事に過ごしてやりすごすことが、この戦さの最善の身の処し方と私は考えています。》と言ったが、まちがいではなかったと思う。苦難の先には、いずれまっとうな世界が開けてくる。プーチン劇場はそこまで見通している、そう思えた今回の田中氏の記事。
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コメが家計の「救世主」に! [現状把握]
田中宇氏の「米連銀はQEやめてない。それでもドル崩壊するのか?(会員版)」にこうあった。《元米連銀・現クレディスイスのアナリストであるゾルタン・ポズサーが開戦直後に表明した「世界は米欧側がインフレと金利高でドルが基軸通貨としての地位を失い、代わりに露中など非米諸国が持つコモディティに裏打ちされた人民元や金地金など複数の基軸通貨が併用されるブレトンウッズ3の体制になっていく」という予測がよく言及されている。ブレトンウッズの1は、1944年のブレトンウッズ会議から1972年のニクソンショック(金ドル交換停止)までのドルの金本位制。2は、それからウクライナ戦争開始までの、米国債を頂点とする(金融界の)内側の通貨(inside money)の時代(債券金融システム)。これからの3は、金地金などコモディティ(金融界の外側の通貨、outside money)に裏打ちされた時代になる、とポズサーは予測している。》これが大きな時代の流れだ。2から3へ移ろうとしている今、ここにMMT(現代貨幣理論)が入ってくる。どんどん印刷すれば金はいくらでも増やせるのが2の体制。《QE(金融緩和)がずっと続くなら、いくらインフレになっても金融崩壊は起こらない。今後のインフレの激化を受けて米政界が連銀にさらに圧力をかけてウソQEをやめさせるなら金融崩壊の可能性が再燃するが、ロシアに負けぬようインフレを無視してQEを続けるのが良いという話に転換するなら、QEをやめる策自体が雲散霧消する。ドルや米覇権は意外とまだ延命するかもしれない。》←今ここ。
しかし、その一方で間違いなく進んでいるのが、食糧危機とエネルギー危機。《”食料危機とエネルギー危機が同時に襲来した”→『小麦価格高騰、コメが家計の「救世主」に! 大半が国産、自給率向上 食料安全保障のカギに》(三橋貴明オフィシャルブログ ↓転載)
食べないでもすむ生き方を頭に置いてもいい。→飯山一郎師いわく、《太陽凝視はまさにスピリチュアルな世界。科学的な裏付けのある、上っ面ではない本物のスピリチュアリティが、これからの時代の最先端を行くであろうし、今後の役割はとても重要だと思いますね。》(https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2014-02-04)
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