使いパシリ! 佐藤正久・自民外交部会長 [現状把握]
(更新)
「日本が北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に行き、懸念を伝えるのは極めて意義が大きい」(2022年6月3日、自民党本部で)
自民党の佐藤正久外交部会長は6月末にスペインで開くNATO首脳会議に岸田文雄首相が出席すべきだと主張した。3日に党本部で開いた外交部会で、参加を求める意見が相次いだ。
NATO首脳会議は参院選の選挙期間と重なる可能性があり、スペインを訪問した場合は選挙活動に支障が出かねないといった懸念がある。「与党全体で1議席でも多く得るには外交成果を訴えるよりも接戦区に入って演説する方が得策だ」との主張だ。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、中国による台湾有事への懸念が一段と強まる。佐藤氏は「アジアと欧州をつなぐ際に日本が行かないのはどうか。選挙も大事だが国益を考えれば参加はプラスだ」と強調した。
日本の首相がNATO首脳会議に参加すれば歴史上初めてで、貴重な機会となるのは間違いない。参院選か外交か。首相と自民党の損得勘定はしばらく続く。
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↑ この流れに乗っては絶対ダメ。「台湾有事」「改憲」「軍拡」に絡めて、この流れをどう考えるかが今回の参院選のいちばんの争点。
くれぐれも使いパシリの口車に乗せられてはならない。本来日本人の覚悟はそんなに軽いものではない。→『神やぶれたまはず』再々読(7)https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-05-17-5
以下、「台湾有事」関連記事メモ。
・アメリカ大陰謀?<本澤二郎の「日本の風景」(4463)《ワシントンの死の商人跋扈をどう阻止するのか。このことが日本政府と国民の深刻な課題であろう。杞憂とは言わせない。ワシントンが用意した中国封じの経済戦略は、事態を悪化させるばかりだ。日米豪印の4か国体制も危うい。中国は世界最大の消費市場である。日中友好は、アジアの平和と安定の基礎であることに変わりない。》
・(日経)「台湾防衛」発言に二重の意図 米政権、政治の季節意識《バイデン政権内では台湾の防衛力強化という実利を優先すべきだとの意見が主流だ。これまでも再三、台湾への武器売却を実施した。米国の台湾防衛を公式に「明確化」すれば、中国が米台協力を一切容認しなくなり、かえって不安が広がる恐れがある。》
・孫崎亨氏が確認した台湾についての米国の立場、《米国は『中国台湾は一体であり、台湾問題は中国の内政問題である』という中国側の主張を十分に理解し行動する》ということ。とすると、ウクライナについて米国が仕掛けたような形での「台湾有事」はありえない。勝手に日本が踊っているだけ。踊らされる日本→ジョセフ・ナイ「対日超党派報告書」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-05-24
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