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「ウソだらけのウクライナ戦争」(田中宇) [ロシア]

田中宇氏は、《ウソまみれの公式論以外のことを言う人は権威を剥奪される。・・・権威を剥奪されたら生きていけない権威筋はウソしか言えなくなっている》言論統制の現状を指摘する。《米国はどんどん腐敗した国になっていく。・・・と言った途端に、それが偽情報発信の犯罪行為となる。》

こうした中、これまでロシア弾劾一辺倒だった日刊ゲンダイが、「戦地に記者を派遣しないNHK以下TV局の大本営垂れ流し」を指摘した。《われわれが接するウクライナ関連の報道は、常に西側目線だということも忘れてはいけない。そもそもNHKをはじめ日本の大メディアは激戦地に社員を派遣しないのだ。/「危険が迫ったらいつでも隣国に逃げられるように、今はポーランドとの国境に近いリビウを拠点にしている。日本のテレビで流れる戦闘地の映像は、ロイターなどの通信社による配信か、ウクライナ側から提供されたものがほとんどです」(在京キー局社員)/ それだから、日本の報道は西側の論理でロシアを糾弾し、武器提供や戦争続行を正当化する論調ばかりになる。/「本来は、日本が戦争に巻き込まれずに生き延びるためには、どういう外交政策や知恵が必要なのかという冷静な報道こそが必要なのに、大メディアは視聴率が取れるから、ウクライナの悲劇を強調して、国民の不安をあおる。報道に感化されて軍備増強一色に染まる国民性には危ういものを感じます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏)》「狂気の戦争の絶望的な教訓と今後 日本も必ず戦禍に巻き込まれる予感(上)岸田首相ですら支持率アップ、無責任なリーダーの戦争サマさま(日刊ゲンダイ)」http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/392.html 

いったいどうすればいいかということで、タス通信サイトに直接アクセスする手があった。→https://tass.ru/voennaya-operaciya-na-ukraine  / https://tass.ru/armiya-i-opk/ ありがたいことに、今は全然ぎこちなくない機械翻訳でロシア語もすぐわかる。→https://www.deepl.com/ja/translator

田中氏の結論、ウクライナ戦争がウソだらけなのは、米英が作っているウソをプーチンのロシアが根強く訂正せず、ウソを放置しているからでもある。何度も書いているが、ウクライナ戦争が長期化するほど、この戦争で作られている米国側と、露中など非米側との決定的な対立構造が長く続き、資源や食料を握る非米側が優勢になり、米国側はインフレが金融崩壊に発展して破綻・敗北していく。米英が作ったウソの構図をロシアが放置した方が、この戦争は長期化する。それを知っているプーチンは、露政府にウソをあまり訂正させず放置している。露軍はウクライナでの戦闘をゆっくり展開している。これも長期化のためだ。米国側のマスコミ権威筋は、戦争は急いで終わらせないと失敗なので露軍は負けているとしたり顔で言っているが、全く間抜けである。》

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「北方領土問題」をどう考えるか [ロシア]

クリル諸島の島の一つ、ウルップ島 - Sputnik 日本, 1920, 25.04.2022
露の極東連邦管区大統領全権代表のユーリ・トルトネフ副首相は、クリル諸島(日本側名称 : 北方領土)をあたかも「不法占拠」しているかのような日本側の声明に対して、「ロシアはクリル諸島の領土の開発を進めることで応える」と表明した。
露のウクライナにおける特殊軍事作戦の開始以降、日本は対露融和姿勢を転換外交青書.jpg今月22日に発表された日本の外交青書では、クリル諸島について、「ロシアに不法占拠されている」という立場を約20年ぶりに復活させた。
トルトネフ副首相は、クリル諸島でのクルーズ船の就航や新規開発計画などに触れ、次のように述べている。

「我々は絶対に日本の声明に応える、単純明快な形でだ。今、クリル諸島ではクルーズ船を就航 させようとしており、すでにどこから船を調達するかはあたりをつけた。とりあえずは手持ち の船を2隻を使い、造船はあとで行う。我々は島々を発展させる。新しい投資プロジェクトに 着手し、団体観光客を呼び、クリルに定住し、働く人々を連れてくる。これを行う根拠となる のは、クリル諸島は疑いなくロシアの領土であるということだ。」

また、トルトネフ副首相は、「不法占拠という日本の最新の声明を聞いて自分の中で生じるの は、おそらくどのロシア国民と同じく、こうした、ごく自然な反応だ」としている。

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北方領土問題をどう考えるかが、今後一つの焦点になるように思えます。今朝のQuoraダイジェストになぜロシアは北方領土を返還しないのだと思いますか?」があり、よく理解できました。そこからリンクした黒木文太郎氏の「北方領土 日本メディアが「プーチンは一度も【2島なら引き渡す】と言っていない事実」を報じない謎」は、具体的にこれまでの交渉の経過が整理されていてありがたい。要するに、ロシア側の視点も含めて振り返ると、この間、日本の報道でたびたび「交渉進展」と報じられてきたことが、いずれも誤認識だったことがわかります。では、なぜ誤認識になったのでしょうか? 各報道を検証すると、いずれも「日本政府側の情報だけを元に書かれた」形跡が顕著に見られます。つまり、日本政府が交渉進展と誤認識し、それを報道が日本国民に伝えたという図式》だったということ。日本のマスコミ報道のことごとくが、具体的根拠のない憶測に留まる仮説》であった、という残念な事実。感情論に走ることなく、あくまで現実の「いま在る」実態に即して冷静に判断することが重要です。

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「ノボロシア(新ロシア)建国がウクライナでの露の目標?」(田中宇) [ロシア]

私には田中宇氏の「国際ニュース解説」が最も信頼する情報源だ。この1ヶ月間は3日に2本の記事発信だからすごい。平常時は1週間に1本か2本だった。さっと読める記事ではないので、mespesadoさんの記事同様、いったんこのブログにコピぺしてじっくり読むことにしている。時間もかかるが、時にはゾクゾクするほどの展開もあって、記事の届くのが楽しみだ。飲み込みの悪い私には、ありがたい頭の訓練にもなっていると思う。今回は、マスコミ報道ではわからないウクライナにおける戦況が理解できた。あわせてこれからどうなるかも見えてくる。会員版でないので全文貼り付けた。
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《ロシア政府は、米国側の誤報に対してあまり反論しなくなっている。米国側のマスコミに好き放題にロシア敵視の誤報をさせ、ロシアを極悪だと歪曲報道させている。極悪なロシアを許すなという米国側の世論によって、過激な対露経済制裁が行われ続ける。しかし、石油ガスなど資源の輸入停止を中心とする対露経済制裁は、中長期的にロシアをあまり傷つけない半面、米国側、とくに欧州諸国の経済に大打撃を与え続ける。米国側の対露制裁は自滅的な超愚策である。情報戦争・プロパガンダ戦争としては、ロシアが惨敗、というか不戦敗している。しかしこの不戦敗は、米国側が自分たちの経済を自滅させる対露経済制裁をどんどん進めることにつながり、経済戦争や、米国側と非米側の地政学的な戦いにおけるロシアや非米側(中国やBRICS)の優勢や勝利をもたらす。》《そしてロシアは、軍事的な面でもウクライナにおける優勢が崩れない。米国側のマスコミはロシアの惨敗を描くが、実際のロシアは予定通りゆっくりと勝っている。ロシア国内でのプーチンの支持率も下がらない。この状態が長引くほど、経済面で米国側が崩壊していく。露軍はもっと早くウクライナでの作戦を完了できそうだが、それをやらない。戦争状態が長引くほど、米国側が過激な対露制裁によって経済的に自滅していってくれるからだ。経済の自滅が進むと米国の覇権が低下し、非米側の全体が相対的に優勢になっていく。露軍は、時間をかけた方がウクライナの諸都市の街区を破壊せず、住民を死なせずに作戦を進められる。露軍は予定通り、時間をかけて勝っていく。 》
米国側のいろんな権威筋が、ウクライナ戦争はこれから1-2年続くと予測している。彼らは自分たちの敗北までは明言していない。英国首相が「ロシアは勝ちうる」と発言したり、米国の財務長官が「対露制裁はロシアより欧州を打撃する」と言うなど、状況はわかっているようだが、自滅への道をやめる動きはない。》
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プーチンが挑む「金融的果たし合い」 [ロシア]

田中宇氏「権威筋や米国覇権のゾンビ化」(会員版)。 
《ゾンビの中で最もわかりやすいのはQEによる金融覇権のゾンビ化だ。米連銀(FRB)など中央銀行群による買い支え策(QE)がないと相場が暴落する、今の米欧日の株や債券など金融市場・金融システムは丸ごとゾンビである。米国中心の先進諸国の金融システムは、2008年のリーマン危機でいったん大きく崩壊(凍結)した後、しだいに反騰して史上最高値を更新しており、蘇生したように見えるが、それは中銀群がQE策で資金を注入し続けたからであり、QEが米欧日の金融をゾンビ化・植物人間化した。二度と自力で蘇生できない植物人間と同様、先進諸国の金融システムがQEなしの自力で蘇生することは二度とない。英加などの中銀は昨年末からQEをやめてQTに入っているが、本当にやめているのか疑問だ(QTでなく債権の隠密償却をやっているのでないか)。米連銀は資産がいまだに微増しており、QEを辞めたと言いつつやめてない。ゾンビが重層化している。この事態の中でプーチンが非米諸国を金資源本位制にいざなって、米国側に金融的な果たし合いを挑んでいる。》
そもそも経済面の米国覇権は、1971年のニクソンショック(金ドル交換停止)で金本位制が崩壊していったん崩れた後、1985年の金融自由化以降、債券金融システムが拡大し続けることで再生した。(この拡大・再生をバブル膨張と考えるなら、これ自体もゾンビ化だが、それを言ってしまうと金本位制以外すべてゾンビだ。実際そうなのだが)。リーマン危機は、その債券金融システムのバブル崩壊であり、冷戦後に金融主導になった米国覇権の崩壊だった。そして、リーマン危機で崩壊した米金融覇権は、QEというゾンビ化によって見かけだけ蘇生している。今の米国覇権は金融面でゾンビである。》
要するに「金本位制以外すべてゾンビ」。プーチンが目指すのは、金資源本位制化によって、債権金融ゾンビシステムを崩壊させること。田中氏は、プーチンは「米国側に金融的な果たし合いを挑んでいる」という。私は、「持ってナンボの経済」から「使ってナンボの経済」へ、と言ってきた。
「へっぴりごし」さん紹介の記事を端緒に、この件に関するロシアの動きを遡ってみた。
ロシア銀行がルーブルを金にリンクさせ、商品決済をルーブルにリンクさせるという動きは、西側メディアがまだよく把握していないパラダイムシフトである。ドミノ倒しのように、これらの出来事は様々な形で反響を呼ぶ可能性があります。現物の金に対する需要の増加ペーパーゴールド市場の暴落金価格の再上昇米ドル離れが進む米ドル以外の通貨による非欧米諸国間の商品二国間貿易の増加。》
"ロシア制裁 "の意図しない結果として、世界的なエネルギーや食料価格の記録的な高インフレ、アフリカでの食料不足と飢饉、返済不能な膨大な債務、通貨の堕落や切り下げ(ローマのデナリウス(銀貨)の銀含有量を盗む)、大量検閲、適正手続きの放棄、法の支配、そして、「良くても世界経済の後退、最悪は経済恐慌」などを指摘した。"ロシア制裁は、"世界経済の後退、最悪の場合は、経済恐慌を引き起こす"。》

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「濡れ衣をかけられ続けるロシア 」(田中宇) [ロシア]

田中宇氏は、あえて濡れ衣を晴らそうとしないロシアに、長期戦の構えを読み取ります。腰を据えてじっくり考え行動してゆかねばなりません。頭の先っちょに振り回されずに。それぞれの肚(ハラ)が問われているのです。「連帯」があるとすれば、「肚」でつながる連帯です。先日の花見で感じた心地よさは、その可能性を感じたからに違いありません。→「最近、岩戸は少し開いている」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-17-1

ウクライナ戦争は第2段階に入り、ロシアの傘下に入った東部のドンバス2州に駐留するロシア軍と、2州とウクライナ側の新たな国境線に沿って展開するウクライナ軍との戦いになっていく。ウクライナ軍はすでに各地で露軍に包囲されており、戦いは長く限定的なものになる。米国側のマスコミは戦争を誇張し続ける。この戦争が続く限り、米国側と非米側の劇的な対立も続き、米国側の経済が崩壊していく。ロシアは自らにかけられた濡れ衣を放置し、すべてプーチンのせいにされた状態で、米国側の衰退と非米側の台頭が進む。》

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西側メディアは報じない、ロシア軍の実際の戦略 [ロシア]

マスコミ報道を見ていては、ウクライナにおいて、ロシア軍とウクライナ軍がそれぞれどのような意図のもとにどのような戦闘が展開され、そしてその戦況がどうなのか、皆目わかりません。それがかなりわかる記事を読むことができました。地名とその位置を確認しながら読むと、大づかみな全体構図を頭の中に描くことができるようになりました。

西側マスコミの捏造報道が次々明らかになっています。(→「80年前の再現」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-07「市民虐殺の濡れ衣をかけられるロシア」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-09-2)どこまでデタラメ報道を流し続けるのでしょうか。良心が問われています。文字通りの「厳しい時代」が始まっています。

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80年前の再現 [ロシア]

Screenshot 2022-04-07 at 05-29-05 及川幸久 THE WISDOM CHANNELのコピー.jpg日本はいったいどうなったのか。いったん街に出れば、お互いを憚って、マスクをしていない人はだれもいない。山新2022.4.6.jpg新聞もテレビは朝から晩まで、「ロシアが悪い」の一方的報道の垂れ流し。

及川幸久氏の最新動画「2022.4.6【ウクライナ】ブチャについて【及川幸久−BREAKING−】」https://www.youtube.com/watch?v=JCouZuaSil8を観ると、まだアメリカの方が正常だ。Screenshot 2022-04-07 at 02-28-49 及川幸久 THE WISDOM CHANNELのコピー.jpg

Screenshot 2022-04-07 at 02-32-03 及川幸久 THE WISDOM CHANNELのコピー.jpgScreenshot 2022-04-07 at 02-36-53 及川幸久 THE WISDOM CHANNELのコピー.jpgScreenshot 2022-04-07 at 02-38-46 及川幸久 THE WISDOM CHANNELのコピー.jpgScreenshot 2022-04-07 at 02-39-45 及川幸久 THE WISDOM CHANNELのコピー.jpg

そして最後は、

Screenshot 2022-04-07 at 02-40-46 及川幸久 THE WISDOM CHANNELのコピー.jpg

以下、ロシア発信のスプートニクから転載しておきます。

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ公式報道官はブチャの虐殺の煽動について、集団的な西側世界はブラインダーで目や耳を覆い、何にも耳を貸そうとしてはいないものの、ロシア自国の立場を前に出していく構えであることを明らかにした。》

ロシアは、あくまで淡々と事態の進展に即して事に臨んでいる姿勢です。アメリカはというと「もっと大きな悲劇の序章に過ぎないという不安」から、冷静にならざるを得ない感じ。それに対して日本のマスコミは、何の思慮もなくただヒステリックに叫ぶだけ。きっと80年前も同じだったのでしょう。

ふと、吉本の言葉がよみがえりました。《人間は、狡猾な秩序をぬってあるきながら、革命思想を信じることもできるし、貧困と不合理な立法をまもることを強いられながら、革命思想を嫌悪することも出来る。自由な意志は選択するからだ。しかし、人間の状況を決定するのは関係の絶対性だけである。(吉本隆明「マチウ書試論」)そしてこの後こうつづく、ぼくたちは、この矛盾を断ちきろうとするときだけは、じぶんの発想の底をえぐり出してみる。そのとき、ぼくたちの孤独がある。孤独が自問する。革命とは何か。さらに、《もし人間における矛盾を断ち切れないならばだ。》とつづくが、どういうことか。戦後、戦中体験に真正面から向き合って吉本がひり出だした重い言葉です。じっくり考えてみます。

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ギリギリのせめぎ合い(田中宇) [ロシア]

ロシア「天然ガスが欲しいなら、ロシアの銀行でドル・ユーロをルーブルに両替してルーブルで支払え」

ドイツ「そんなことしたら、『没収された資産を回収します』ということで、ガス代として使わせてもらえなくなったら大変。うっかり乗れる話ではない。」→ロシア資産を凍結・没収している限り、ガスが買えない。→《欧州経済は大混乱》は必至。

日本外国政府の資産を没収できる法律がないのでロシア資産凍結・没収はできません。」→ロシア銀行にルーブル両替のためのドルを差し出しても、『没収資産回収』の名目で取り上げられる心配しないでロシアとの取引可能。「法律がありません」と無能な小役人を演じる日本政府は、実は賢い。》

今後、最終的に欧州や日本は、ルーブルでガス代を払うことになる。もしくは金地金など、ロシアがほしがる他の資産で支払うことになる。米国側は、プーチンの言うことをきかないわけにいかないことを露呈していく。この展開を見ている中国やインドや中東アフリカ中南米などの非米諸国は、ロシアとの関係を切らずに維持する傾向を強める。 》

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「持っててナンボ」から「使ってナンボ」の経済へ [ロシア]

義叔母の葬儀で東京へ出かけて戻ったら、田中宇氏の記事が2本届いていたのをゾクゾクしつつ読み切ったところ。

27日、「地方を豊かにする会」発足総会に参加してきた。昨年8月の三橋貴明氏の講演会を機に準備が進められ、この日発足にこぎつけた。三橋氏の説くMMT(現代貨幣理論)に基づく財政出動を世論にしてゆくことで、地方を豊かにしようという会だ。しかし田中氏の記事を読みつつ、MMTの限界を思った。インフレが一定程度(2%ぐらい)に収まっていればMMTもいいが、もうそう言ってはいられない時代になっている。札を刷り続ければどこまでも物価は上がっていく。今の株高がそうであるように。《29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比338ドル30セント(1.0%)高の3万5294ドル19セントで終えた。》もう歯止めが効かなくなっている。そしていつか必ず来る金融崩壊。

三橋氏についてはmespesadoさんが昨日こう指摘している。(>>850《三橋さんの話は、一見すると非常に冷静で合理的な観点で論理的に分析しているので、いわゆる大手マスコミに同調する人たちによる、低次元の、呆れるような低次元の論評とは一線を画す、非常に納得感のある話だなと感じることが多いけれど、ときとして、例えば今回のウクライナ情勢の分析などで、どこか違和感を感じることがある。それは何なのかということを >>841>>843 で考えてみたけれど、そのときはわかったようなわからなかったような、まだ中途半端な気持ちだったけれど、今回気付いたのは、「個々の問題を論理的に考えるだけではダメで、一見別々の話に見える多くの問題の中から関係性がある問題を複数見つけてきて、それらを結びつける発想」が必要であり、それができるためには、もちろん関心を持つ視野を広げることは大切ですが、やはりそこに問題提起や問題解決のセンスというものが必要であり、そのセンスを磨くには、「大局観」というか、「非論理的な思考」の力を磨くことが大切であり、亀さんやはぐらめいさんや suyap さんなどがしばしばポジティブに取り上げる識者は、その能力が高い人が多いのではないのかな、という気がしています。》どうも事態の展開は三橋氏の視野を超えてしまったのかもしれない。

以下田中氏2本の記事から。会員版なので抄録です。今起こっている事態の展開のすごさが伝わると思います。金融中心経済から実物中心経済への大転換、「持っててナンボ」から「使ってナンボ」の経済です。多くの仕事が「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」として消えてゆきます。

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mespesadoさんとsuyapさんの間 [ロシア]

suyapさん:《歴史的に遡ってファクトをしっかり追及・掘り下げ、かつプーチンはじめロシア首脳から多くのロシア一般庶民、それに今件でロシアを応援する人々に至るまでの、今回「特殊作戦」の目的への理解を考えれば、迷うところはないと思いますが?/つまり、問われているのは負けているのか勝っているのかという紛争の現状判断ではなく、まず自分の立ち位置をハッキリ決断すること(これはワクチンでも同じですね)。そして、その決断に自分がどうかかわるか(発言&行動するか)という判断。それには自分が加担する側が「負けた」場合の危機管理も必要です。特に今件においては。》

mespesadoさん:《私は自分の価値観というものを敢えて自覚する必要があるとも思っていないので、これがあんたの価値観だよ、ということを誰かに指摘されたとしても、それに固執するつもりもないんです。・・・自分の判断基準は、自分の価値観というものではなく、もっと客観性を伴っているように自分で思える判断基準に従う、・・・自分の考える客観性に照らし合わせて十分と思えないような両論が論争になっている場合は、私の場合は、いずれの立場にも立つことができず、判断を保留する、ということになります。

私にはどちらも「なるほど」なのです。

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