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西側メディアは報じない、ロシア軍の実際の戦略 [ロシア]

マスコミ報道を見ていては、ウクライナにおいて、ロシア軍とウクライナ軍がそれぞれどのような意図のもとにどのような戦闘が展開され、そしてその戦況がどうなのか、皆目わかりません。それがかなりわかる記事を読むことができました。地名とその位置を確認しながら読むと、大づかみな全体構図を頭の中に描くことができるようになりました。

西側マスコミの捏造報道が次々明らかになっています。(→「80年前の再現」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-07「市民虐殺の濡れ衣をかけられるロシア」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-09-2)どこまでデタラメ報道を流し続けるのでしょうか。良心が問われています。文字通りの「厳しい時代」が始まっています。

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西側メディアは報じない、ロシア軍の実際の戦略 | 日本とロシアと静岡を絆ぐジェーニャブログ
西側メディアは報じない、ロシア軍の実際の戦略

皆さんこんにちは
Здравствуйте
ロシア語教師のジェーニャですウインク
いつもお読みくださりありがとうございます♪

マスクは外しましたか?

今日はTwitterを見ててロシア軍のこれまでの動きを客観的に説明して下さった方がいますのでそのTwitterを紹介しますKan Nishida @KanAugustさんのTwitterです。

26のツイートでそのまま貼るだけでは読みにくいと思いましたのでこちらのブログで読みやすいようにまとめました。このような視点で極めて冷静に分析できるKan Nishidaさんを素直に尊敬します

それでは抜粋した内容をお読みください

以下抜粋

「キエフじゃなくてドンバス
ウクライナの東南部)、最初も今もこの後も。」
 これがロシアの一貫した戦略で、現在恐ろしいほど効率的に駒を進めています。 しかし、西側メディアのプロパガンダのせいで 現実が見えにくいので、この戦略をまとめてみます。
正義、悪とか関係なく、あくまで戦略の話です

ウクライナ2021T015_1_Detailのコピー.jpg

まずロシアのゴールは?

ロシアは開戦時、停戦の条件として以下の6つを挙げた。

1. NATOに入らないことを保証、
2. 非軍事化
3. クリミアをロシア領と認める
4. ドンバス地域の2国(ドネツク、ルガンスク)を独立国として認める
5. 政権からネオナチの追放 6. ロシア語を第2公用語に戻す

 

 ここから、まず最初の軍事的ゴールは東部のドンバスの制圧または「解放」です。
 しかし、戦争が始まってみるとウクライナ各地に攻撃が開始され、キエフに向かってロシア軍進軍があったので、ウクライナ全体の占領か! と、私を含む多くの人が勘違いしてしまいました。
しかし、ロシア軍のゴールはぶれていません。(今のところ) ドンバス地域の制圧またはウクライナ軍からの「解放」です。

 次に、ロシア軍に課された制約条件を見てみましょう。

まずは軍隊の規模
ロシア軍はウクライナ軍よりも規模は大きいが、ウクライナへの侵攻に送るのはロシア軍全体の一部。
なので、規模(人員)で劣るロシア軍は規模の大きなウクライナ軍と戦わなくてはならない。20万人(ロシア)vs. 60万人(ウクライナ)

次に、補給線、ロジスティクス ロシアからドンバスを経てクリミアまでつなぐ間の補給線、軍隊の移動を確保する。 そのためには、途中にある都市マリウポリを陥落しなくてはいけない

さて、みなさんが軍師であればどうしますか? ドンバスに軍を集中的に送りますか? それとも?

ロシア軍は ウクライナ軍の主力を首都キエフや北部、東部、南部のそれぞれの都市に閉じ込め、ドンバスにいる最大規模の「ウクライナ軍を支援できなくする 」という戦術をとりました

まず開戦早々、ウクライナ国内の補給線、制空権、コミュニケーション、長距離ミサイル網などを破壊
結果、ウクライナ軍はそれぞれの軍隊の間のコーディネートができなくなった。
 3月27日の時点では 529のタンク、1177の軍備装甲車、160のコマンド・通信用のレーダーが破壊、空軍と海軍消滅 そしてそれぞれの地域での作戦が始まる。

北部:
キエフをロシア軍で囲い込むことで、ウクライナ軍は首都防衛のために動けなくなった

( 赤:ロシア軍支配 青:ウクライナ軍抵抗エリア)

ハリコフ北東部の都市 ハルキウ州都)も同じ。 比較的小さい規模のロシア軍隊によって包囲され、 ドンバスでの戦闘地であるクルマトルスクなどにいるウクライナ軍に支援物資を送れない。ドンバスでの戦闘を支援できない

南部:
 ロシア軍の開戦早々の猛攻のためウクライナ軍は内部に退いた。 その間にヘルソン、ザポリージャの一部まで占領。 オデッサ沖のロシアの陸海軍はウクライナ軍を釘付けにした。

東部:

 ウクライナ軍はドンバス地域に6万から10万人の大規模の軍隊を配置。ロシア軍はここに集中攻撃をかけて、この軍隊をマリウポリに向かって動けなくした。

そうこうしているうちに、
マリウポリ、ヘルソンが陥落したことにより、 ロシアからクリミアへ陸でつながる補給線、軍事網の構築完了。 

これにより、ロシア軍の軍事作戦、第1フェーズは終了

つまり、北部と南部のオペレーションは、 東部のドンバスをウクライナ軍から「解放」または「占領」するために、追加のウクライナ援軍を寄せつけない、そしてロシア軍のロジスティクス確保のための作戦

そして現在すでに第2フェーズ

北部のキエフ、チェルニヒウ、スムイ、ハリコフ地域は、これまでの軍事作戦の成功により、より小さい規模の軍隊でこれまでと同じ規模のプレッシャーをウクライナ軍に与え続けることができる
そのため、ここからロシア軍はドンバス地域に向けて移動。

南部も同じ。
東部のマリウポリはすでに陥落したので、このロシア軍部隊もドンバスへ振り向けることができる。

現在、ウクライナ中のロシア軍が、ドンバスの「解放」と東部に残っている6万ほどのウクライナ軍の壊滅のために向かっているとのこと
こうして見ると、ウクライナ軍はまったく善戦してない
全てはロシアの戦略通りであり、ウクライナは逆に確実に追い詰められている
ウクライナはさっさと停戦しておけば、有利な条件で生き残れた
 しかし、今となっては、すでに遅すぎる
そして、現在のフェーズ2がロシアの成功に終わると、 この地域にいるウクライナ軍が壊滅してしまうことになる
それはウクライナ軍そのものの崩壊に繋がる可能性もあるだろう
もちろんそれは現政権の崩壊もしくは降参を意味するだろう。
ウクライナがロシアが最初に提示した停戦の条件を受け入れるか、入れないか
それはどうでもよくなりつつある。
というのも、ロシアはすでに目的達成に向かいつつあるから。
 要求はもっと厳しくなるのでは?

こんなに恐ろしいほどロシア軍は戦略を実行中であるにも関わらず、
 西側のメディアは相変わらず、
「ウクライナ軍の抵抗が激しい、キエフを攻めきれないロシア軍は弱い、
すでに撤退し始めた、戦略が崩壊、プーチンは病気」
などなど、 いい加減な情報ばかり

例えば、こちらの記事を読んでみて下さい。
一見ロシアが撤退し、ウクライナ軍が前進している という印象を受けがちな記事ですが、ロシアの戦略を理解している人には、ロシアが前進していることを確信できるような記事です。
いつも事実を追求することが重要です。
 そのためにはゴールや戦略といったものを理解することが重要だという話でした。

ところで、次は中国が台湾に侵攻する、その次は日本だと言われたりします。
今回の戦争はその可能性を一気に高くしたと思います。
(私はその責任はバイデン大統領にあると思いますが、それは別の機会にしましょう)

 そしてそういった侵攻は、このような戦略、作戦をもって
起きるということを知っておくのは重要だと思います。

 以上

抜粋ここまで
ここまで丁寧な解説をして下さったKan Nishidaさんに感謝申し上げます。
私も普段は授業や仕事がありますのでここまで詳しくまとめる時間がないのですがロシアの報道を見ても重なる共通する部分が多かったので個人的には、この情報を信頼してます。
皆さんは客観的な視点を持ってこの情報をどう捉えますか?
別にデマだとかプロパガンダだと言われるのは慣れましたが問題はそこではなく「こういう見方だったらどう思います?」ただ、それだけです。
プロパガンダに見える人はそう受け取って貰って構いません。最終的に答えはでますので。
この作戦が終わるのは4月の終わりか5月あたりか?と言われていますが不測の事態があればその目論見も変わるでしょう。
私としましては一刻も早く事態が収まることを望んでいます

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