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新通貨による紙紙幣の終焉(マドモアゼル・愛) [現状把握]

占星術師としてのマドモアゼル・愛さんの見立て:《通貨や富は占星術ではおうし座が表します。そのおうし座に天王星という革命の星がこの数年来ていました。そして、それを刺激するように土星が90度の角度を取っていましたので、通貨激変、新通貨による紙紙幣の終焉の歴史が始まることは、占星術師ならば、誰もがわかっていたはずです。それほど明らかだったことが、実際に起きてきました。》
お金の秘密E3818AE98791E381AEE7A798E5AF86.jpg7年前、かなり本気で読み込んだ本が、安西正鷹著『国際金融資本がひた隠しに隠すお金の秘密』でした。
・安西正鷹『お金の秘密』を読む(1)「お金にまつわる「いかがわしさ」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2015-03-13
・安西正鷹『お金の秘密』を読む(2)『モモ』に寄せて https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2015-03-13-1
・安西正鷹『お金の秘密』を読む(3)われわれはどうやって「いかがわしさ」に馴れさせられたか(前)https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2015-03-18
・安西正鷹『お金の秘密』を読む(4)われわれはどうやって「いかがわしさ」に馴れさせられたか(後)https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2015-03-19
・安西正鷹『お金の秘密』を読む(5)お金の魔性(前)https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2015-03-21
・安西正鷹『お金の秘密』を読む(6)お金の魔性(後)https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2015-03-22
と書き連ねて、最後にまとめとして
・安西正鷹『お金の秘密』を読む(まとめ)お金と時間の問題から現代われわれの実存的課題に迫る良書https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2015-03-23
と7回連載で書いています。最後の分はそのままアマゾンにレビューしています。今見たら45人から「役に立った」をもらっていました。以下です。
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2015年3月22日
 
「お金とは何なのか」、このことが読み終えて見事に腑に落ちている。現代人はすっかり馴らされてしまっているのだが、「お金」にまつわりつく様々な「いかがわしさ」に気づかされる。

日本でお金としての基本機能を有する最古のお金は、和同開珎に先立つ「無文銀銭(むもんぎんせん)」であった。銀の塊を細かく分割したもので、価値を記した文言のない秤量貨幣である。この段階では、実質価値と名目価値の乖離はほとんどなく、したがって国家の統制とは関わりなく流通する。次に登場する和同開珎は当初は「銀銭」だった。ところがわずか3ヶ月で和同開珎は「銅」銭となる。「無文銀銭→和同開珎(銀銭)→和同開珎(銅銭)」の変遷において、無文銀銭の実質価値(重量)を1とすれば和同開珎(銀銭)の実質価値(重量)は1/2〜1/3、さらに銅の価値は銀の1/50なので、和同開珎(銅銭)は 実質価値において無文銀銭の1/100〜1/150となっている。にもかかわらず、国家の統制によってその名目価値は等しいとされる。三段階をふむプロセスは、国家が民を「お金のいかがわしさ」に馴れさせるためのプロセスだったのである。国家はこのプロセスを通して、和同開珎(銀銭)の段階では2〜3倍、和同開珎(銅銭)の段階では100〜150倍のシニョレッジ(通貨発行益)を獲得できたことになる。さらに現在の1万円札はといえば、ほぼ1/500であるが、だれもそのことを問題にすることはない。さらにさらにお金の仕組みのいかがわしさは「信用創造」において極まる。銀行から借金して通帳に書き込まれる数字には原価も何もない。しかしその数字が記入されるやいなや、その対価として、その数字に利息を加えて「稼ぎ」によって小さくしてゆかねばならない義務が生ずる。こうして国も企業も個人もこの幻に過ぎない数字に追いまくられた日々を強いられる世の中になってしまっている。

この本の内容に厚みがあるのは、時間泥棒の「灰色の男たち」と戦うファンタジー『モモ』を手がかりにお金と時間がリンクして、誰しも思い当たる現代われわれの実存問題にまで踏み込んでいることによる。

「時は金なり」、この言葉の起源は古代ギリシアにまで遡るが、フランクリン登場以前は、「お金が大事と思うように、時間もムダにしてはいけないんだよ」という比喩的な関係であって、そこでは「時間はお金より貴い」という思想を内包していた。《人は全財産を失った場合、それを努力で再生できるかもしれない。だが、過ぎ去った時は永遠に取り戻せない・・・。》(207p)ところがフランクリンの「時は金なり」は「時=金」である。このことを著者は「人類の思想史に破壊的で不幸な一大転換をもたらした」(206p)と言う。どういうことか。「灰色の男たち」は、お金が蓄積されると同じように、時間も蓄積されると説いてまわる。しかしいったい、そうして貯め込まれた時間とは何なのか。過ぎ去るはずの時間が過ぎ去らないないでどこかに在る。とすると、「今在る」自分は何なのか。そこに見えてくるのは、実存感覚の喪失、そして現代人を覆う漠たる不安。《現実世界の「灰色の男たち」は時間とお金の性格を歪めて不安と恐怖を大いにかき立てる。社会進化論は、「進めば進むほど(—働けば働くほど)、進歩(—生活向上)する」と耳元でささやく。競争社会は、他者との不断の対立と闘争で勝利し続けなければ生き残れない、休息は敗北だ、と恫喝する。/こうして人々は心にさざめき消えることのない焦燥感に駆られ、少しでも長く働き、少しでも多くのお金を獲得しようと齷齪せずにはいられなくなるのである。》(210p)
 
「今」の喪失は、自己の拠って立つ場が見えなくなることだ。今ある場所はいつも「不十分」でしかない。ほんとうの場所は別なところに在る。いつもいつもせき立てられるようにして毎日が過ぎてゆく。一方、お金は本来、暮らすに間に合えばいいはずだった。「暮らす」とは人と人とがつながって生きてゆくことだ。人と人とがつながっていれば、お金はなくてもそこそこ生きてゆける。人はずうっとそうやって生きてきた。それが狂うようになったのは、お金が利息を生みだすようになってからだ。それからお金は、貯め込むことで利益を生みだすようになった。そうして人が本来生きるには何の関わりもなかった金融業が生れ、それに支配されるようになったのが今の世の中だ。
 
「お金をムダにするな」 なぜ? 「ムダにせず貯めなさい」
「時間をムダにするな」 なぜ? 「いつかの時に備えなさい」
 「時は金なり」の格言の指し示すところは、「”今を生きる”ことを二の次、三の次にしなさい」ということか。その行き着いたところについての著者の警告が切実に迫った。
《「時間の脅迫」の観念とその裏に潜む利子蓄積の圧力。その正体が分かっていない親に急かされる子供は、効率的かつ合理的に生きることが正しいと思い込み、自覚のないままに貧しい一生を送るのである。》(238p)
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この時期、機械投資に売上げがついてゆけず借金に四苦八苦を経た時期でした。幻に過ぎない数字に追いまくられた日々を強いられる世の中には万感の思いがこもっています。
さて、その後広まったMMT(現代貨幣理論)は、「お金なんてそもそも必要に応じてナンボでも印刷すればいい、ただし過度なインフレだけは注意して。」というものでした。はじめっから実物の裏付けなど考える必要もない。「何が必要か」という目的を第一義にお金を考えればいい。もともとお金ってそういうもの、だからもう「お金にまつわるいかがわしさ」なんて考えなくてもいい。・・・借金に苦しむ立場からは「信用創造」はなんともいかがわしく思えたのですが、MMTからすれば、そのことによって経済が拡大するわけだから、いかがわしくもなんともない、むしろ今の日本にはおおいに必要なこと、と思えるようになっていました。ところがここにきて金本位、実物本位への揺り戻し、あらためて安西著を思い起こしたところです。
以下、マドモアゼル・愛さんのブログ「水瓶座時代」最新記事です。https://ameblo.jp/mademoiselle-ai/entry-12736834410.html  国がどう動くのかとは別に、個々で防衛を考えたほうが良い時期に来ていることだけは確かです。そうさせようとしないメディアの洗脳に騙されず、個々人で対応を考えていきましょう。・・・鍵は通貨制度の変化なのです。・・・本当に運命の分かれ道が日本にも訪れており、個々人の分かれ道ともなっていますそう思います。
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2022-04-11 12:21:03

コモディティ通貨が勝利する流れ

今現在起きていることは、通貨戦争でもあります。悲痛な人類史の中でも今回のウクライナの悲劇の特殊性は裏に通貨戦争の様相を伴っています。

メディアはこのことには一切触れませんが、私たちの今後に非常に大きな影響があることだけは確実です。一言で言えば、このまま私たちや私たちの国が貧乏になってしまうか、事態を知り深く理解することでそれを防ぐことができるかともなります。

ことの本質は、中央銀行が発行する紙の紙幣価値に対して、疑問を投げかけ、それをインチキとし、新たな本当に価値ある通貨を目指す戦いが行われている面が実は大きいのです。このことは、実際に起きている悲劇は大したことではなく、、、というのとは違いますので、誤解は無用に願います。悲劇は止めねばならないことはもちろんです。その上で、なぜ、こんな悲劇が出ているにも関わらず、双方が引くことなくやり合うのか、、、その本質が通貨戦争であるためです。

価値とは何かの戦争という側面があります。私は占星術的にこうしたことが来ることが分かっていましたので、冷静に今回の戦争の側面を見ていました。おとといあげた記事の続きともなる内容が今回です。近代国家のほとんどは、中央銀行が発行する紙の紙幣への信頼を価値にしてすべての金融、経済活動を行ってきました。

しかし、そうなると紙幣を発行する人が得するのは当然のこととなり、実際、紙幣発行権を持っている人が、世界の上層部に上り、上層部に影響力をもって彼らを動かしてきました。そのため、すべての政策と実行は、紙幣発行者にとって有利になることばかりだったのです。その結果、多くの民に矛盾が生じてきて、時代は行き詰りつつありました。それを強制力によって民意を抑圧して一方向にもっていこうとする政策が打たれてきたわけです。メディアは印象操作及び洗脳によってそれを隠し、ごまかしてきた歴史でもありました。

紙幣の発行はつい国が行うと思いがちですが、そうではなく、株式会社が行っており、それらは国家から自由を与えられる位置にいました。本当はおかしな話しなのですが、メディアの洗脳によりそうした重要なことは常に隠されてきたわけです。しかしおかしな話しそのものであり、詐欺と言える内容と言ってもいいのです。発行者は無から紙幣を作れますが、それは国の借金として与えられますので、私たちはそれを何等かの事物や生産物や労働によって返済していく、、、ということなのですから、そんなことを100年もやられたら、誰もが文無しになっていくことは明白です。

そして最後になると、紙幣の信用がくずれ、物々交換であるとか、本当に価値あるものと紙紙幣の対比が鮮やかになっていきます。現在は、まだまだ紙紙幣の信仰が弱まりつつあるとはいえ、徐々に不信の方向に流れて行っていますが、そのことをメディアは何事もないようにふるまっており、今回の戦争を情緒的な面だけであげつらうことをしています。本質を隠したいわけです。

そこにプーチンは金と石油、金とガスとの関係を積極的に語りだしたわけです。これは、ペトロマネーと言われるドルと石油のリンクよりも、さらに強く説得性がある新通貨への移行を示す挑戦でした。具体的な方法までプーチンはよく理解しており、まず、ドルと石油の価格関係に対して、プーチンは金もしくはルーブルによる支払い方法であれば、石油を国際価格よりも安く販売することとします。西側諸国は一斉に反発してロシアの石油を購入しないとなりましたが、第三国を通過させればそれが網であることは明白です。

すると石油とドルの結びつきは弱くなるうえ、あまりに発行数が多すぎたドルの行方は極めて不安定になります。なので、西側は必死に今回の戦争に負けるわけにはいかず、さらにプーチンを追い出してロシアをプーチン以前に戻すか、ウクライナを勝利に導くまで、たとえ三次大戦を起こす危険を冒してまで、負けるわけにいかなくなっています。彼らにとって人の命などどうでもいいのです。現行通貨を守るためには、、、そのことは誰も触れませんが、これが本命の話しでもあります。

結論的に言えば、ドルは弱まりつつあった時点でこうした造反にあいましたので、今後二年ほどで新通貨の勝利に終えることは確実と思えます。なぜなら、負ける理由がないからです。裏付けのない紙幣への疑問がある中で、紙幣を信用するか、金やガスや石油が安く買える通貨を信用するか、、、一時的な阻害要因はあるでしょうが、結果的にどちらの通貨が勝利するかは明白です。

そうでなくてもヨーロッパはロシア資源に頼るしかありません。すべてが足並みをそろえることなどできっこないでしょう。一時的にはできても無理とほころびができ、実質新通貨の勝ちに終わります。

通貨や富は占星術ではおうし座が表します。そのおうし座に天王星という革命の星がこの数年来ていました。そして、それを刺激するように土星が90度の角度を取っていましたので、通貨激変、新通貨による紙紙幣の終焉の歴史が始まることは、占星術師ならば、誰もがわかっていたはずです。それほど明らかだったことが、実際に起きてきました。

心配なのは、そうしたことに何の理解も示さず、感情論のみでロシアの接する日本政府は極めて危険ですが、何か考えがあってのことなのでしょうか。そうとも思えませんが、まあ、じっくり見ていきたいと思います。ただ、なんであれ私たちは国がどう動くのかとは別に、個々で防衛を考えたほうが良い時期に来ていることだけは確かです。そうさせようとしないメディアの洗脳に騙されず、個々人で対応を考えていきましょう。では、どのように私たちは防衛策を講じる必要があるのか、原則的な考えを基に次回以降お話しできたらと思っています。鍵は通貨制度の変化なのです。三人の座談会でもこうしたことが起こること、そして基本的に対応について語っておりますが、本当に運命の分かれ道が日本にも訪れており、個々人の分かれ道ともなっています

【追記 2022.4.12】

動画「金価格の上昇とこれから起こること」https://www.youtube.com/watch?v=yrMHDieDTSk

金価格を高い関心を持って40年間日々見つめてきたのには、わけがありました。このところの金価格は高値を更新しつつ、1グラム1万円も視野に入れる伸びを見せています。/金価格上昇が意味するものは何か、、、そもそも金とは何なのか、、、というのが、私の占星術における個人的ですが、もっとも重要なテーマの一つでもありました。/金とお金のリンク、金と人間の関係など、これはひとつのメタルを超えたものがあります。金の発掘の中には悲惨な歴史もあったはずですし、芸術文化、美術の面からの金があれば、また権力の象徴としての金の歴史もあったわけです。/金は人間の深いところとつながっており、これについての占星術的解釈が私の隠れたテーマでもありました。そしてそのことがいよいよ表面に出てくる時代を迎えたようにも思えます。何か動きがあったり、確定的な流れが見えた際には、これは特別まセミナーにて、必ずお話しさせていただきたいと思っています。/問題は通貨の紙紙幣の信仰が急速に薄れつつある点です。具体的にはインフレでそれが現れるわけですが、現代人はまさか紙幣に価値がなくなるとは、そのようにはあまり考えません。なので、これからは意識と現実のギャップがけっこう怖いと思います。/今夜は金について、その不思議なもの、、、との観点でお話しさせていただきました。》

 


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