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「残骸が果てしなくむき出しのまま、見渡す限り広がる」という可能性 [現状把握]

「地球の記録」が、北朝鮮についての重要な論考を紹介してくれている。(「「金正恩氏は戦争の準備をしているのか?」という東アジア分析専門家たちによる米国の記事」https://earthreview.net/is-kim-jong-un-preparing-for-war/米韓の動き次第で、「残骸が果てしなくむき出しのまま、見渡す限り広がる」という可能性がみえる。日本もその射程に入る。あなどってはならない。あらためて白頭山を思う。(「白頭山天池御神璽奉斎90周年祈願祭」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2023-07-31

長白山天池DSC_1726.jpg
ダイジェスト:《金氏がいつ、どのように引き金を引くつもりなのかは分からないが、その危険はすでに、北朝鮮の「挑発」に関する米国、韓国、日本への日常的な警告をはるかに超えている。/言い換えれば、昨年初め以来、北朝鮮メディアに掲載されている戦争準備のテーマは、朝鮮民主主義人民共和国の典型的な大騒ぎとは見られないということだ。》

1990年から 2019年まで、北朝鮮政策が米国との国交正常化という中心目標をどのように、なぜ、どのように維持してきたのかを詳細に把握しなければ、それ以来、北朝鮮の考え方に起きた重大な変化を理解する方法はない。/金委員長による戦争の準備へのこの根本的な政策転換は、他のすべての選択肢は尽き、1990年以来の北朝鮮政策を形作ってきた以前の戦略は取り返しのつかないほど失敗したと金委員長が結論づけた後にのみなされるだろう。》

《北朝鮮の意思決定は場当たり的で近視眼的なように見えることが多いが、実際には北朝鮮人は世界を戦略的かつ長期的な視点で見ている。》

極めて重要なことは、米国との関係改善という目標が、北朝鮮を指導した金三家にとっていかに中心的な目標であったのか、したがって、北朝鮮がその目標を完全に放棄したことが、韓国とその周辺の戦略的状況をどのように大きく変えたかを理解することである。》

世界的な潮流が北朝鮮に有利に進んでいるという北朝鮮の見方は、おそらく、朝鮮問題の軍事的解決に向けた必要性と機会、そしておそらくはそのタイミングについての平壌での決定に反映されたのだろう。》

北朝鮮の軍事力の正当な標的として、先月の本会議で、金氏はその変化を明確にし、「南北関係は、もはや血族関係や同族関係ではなく、互いに敵対する 2国家間の関係と交戦する 2国家間の関係に完全に固定されている」と宣言した。》

米国と韓国は、「鉄壁の」抑止力に支えられた両国の同盟が、おそらく多少の挑発はあっても、金氏を現状維持軌道に保つだろうという信念にしがみついている。・・・しかし、現在の状況では、その信念にしがみつくことは致命的なことになるかもしれない。過去 1年間の証拠は、状況が最悪のケースを真剣に考慮しなければならない地点に達している可能性、つまり北朝鮮が米国の計算を完全に裏切る方向での行動を計画している可能性があるという現実的な可能性を明らかにしている。》

金氏とその計画立案者たちは、米韓日の緊密な軍事陣地を3カ国が望んでいる中で、心理的にも物質的にも最も弱点を狙う可能性がある。・・・北朝鮮は大量の核兵器を保有しており、我々の推定によれば、韓国全土、沖縄を含む事実上の日本全土、グアムに到達可能なミサイルで 50~ 60発の弾頭を発射できる可能性がある

金氏が何十年にもわたって努力した結果、米国と関与する方法はないと自分自身に確信させたとすれば、彼の最近の言動は、その兵器を使った軍事的解決の見通しを示していることになるのだ。・・・それが実現すれば、その後の戦争で最終的に米韓が勝利したとしても空虚なものになってしまうだろう。残骸が果てしなくむき出しのまま、見渡す限り広がるだろう。

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