辰年御縁年 宥明上人御投筆「龍」 [宥明上人]

宥明上人は人々の眼前でテレポート(瞬間移動)したり、水上を歩いたり、さらにいあわせた全員の眼前に遠方の風景をホログラムのように映し出すなどの神通力を発揮しましたが、とりわけ「投筆(なげふで)」が得意でした。依頼者は紙を軽く巻いて帯封をし、神棚や仏壇に立てかけておきます。宥明上人は他の場所で、依頼者の名前を唱え、筆先に少し墨をつけて一メートルほど投げると、不思議なことに封印された紙に「龍」などの文字や鳥の絵が描かれているのでした。それらは災難除けとして大切にされました。
令和6年の辰年を迎えるにあたり、宥明上人が投筆によって書かれた「龍」の文字を年賀状にしました。宥明上人の親戚加藤啓氏(上山市在住)所蔵の掛軸を基にしたものです。