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『人のために祈ると超健康になる!』(高橋徳) [本]

人のために祈ると超健康になる!.jpg全国の医師・歯科医・議員に呼びかけて、『新型コロナワクチン接種中止』の嘆願書を厚労省に提出する動きがある。6月18日現在、医師180名、歯科医150名、議員50名の同意を得ているという。発起人としてその中心になっているのが、高橋徳医師。なんと、「愛情ホルモン」とも言われるオキシトシンを広く世に知らしめた、オキシトシン研究の第一人者だった。『人のために祈ると超健康になる!』(マキノ出版 2018)をワクワクしながら一気に読んだ。ほんとうに大事なことが、しっかりした科学的知見に裏付けられていっぱい書いてある。みんなに読んでほしい。とりあえず遠くにいる二人の娘に送る手配をした。

先ごろ『江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた』を読んでからずっと、「あれだけの弾圧迫害にも関わらず、なぜ日本人がキリスト教に惹かれつづけたか」が頭にひっかかっていた。その時レビューに、「既存権威に基盤を置く仏教勢力に対して、自然な共感感情を優先し、権力基盤のない新興勢力としてのキリスト教、権力へのルサンチマン(怨み)も手伝って、大いに勢力を広げていくことになった様が想像される。それに対して、キリシタン弾圧と裏腹の寺請制度によってその基盤を盤石にした仏教(寺社)勢力は、「自然感情の抑圧」という性向を江戸期以来さらに補強することになった、という仮説もあり得るか。」とし、「ともあれ、隠れキリシタンの根底にあったのは、人間にとってごくあたりまえな「共感に基づく自然感情」であったらしいことに気づかせてくれた。」と書いたのだが、この著でまさにオキシトシンのはたらきが根底にあったことに深く納得させられた。

本文の最後は、《浄土は、裁縫十万億土の彼方にあるわけでなく、この世界がそのまま浄土に変貌するという考え方があります。・・・オキシトシンという神からの授かり物の力を借りて、1人ひとりが利他の行動に一心に励むなら、この世界がそのまま浄土となりうる。/ 私は、それを、たんなる夢想とは思いません。》(166-167p)で締められる。現実と宗教の垣根を見事に取っ払ってくれる痛快な本です。

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