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祭りはリクツでない [熊野大社]

祭りが終わった。4年ぶりに元どおりに戻った祭りだった。酒を制限する動きもあったが、それでは祭りにならないと反対して全く元どおりの祭りになった。24日、みこしの担ぎ手たちが集まる席で「祭りはリクツではない。体験した者でなければわからないものがある。そういう体験をしてほしい」と語った。ふと思いついての言葉だったが、私自身、そういう体験に浸ることができた祭りだった。それにつけても、あらためて酒の力のすごさを思う。とどのつまりは日本酒でなければだめなのだ。そういう体験をした。

この4年の間に獅子冠事務所の重鎮達が高齢化等でつぎつぎ事務所から離れた。頭取だけはなんとか踏ん張ってくれているから、それが支えだった。明日(27日)が87歳の誕生日だ。獅子冠事務所のメンバーは現在10人そこそこ、それに大清水神社からの応援が加わる。1年以内に身内の不幸があると行衣を着ることができない。なので裏方はできても表に出ることはない。今年は10人そこそこのメンバーのうち、納所(なっしょ)長も含め2人が該当した。それでもなんとかいい祭りになった。危機意識からみんながんばった。ひとりひとりが力を発揮した。最後は神様の力であったことを実感する。

24日は箱バヨイに力を使い尽くしてしまっているので夜の賑わいを体験することはないが、今年はすごかったらしい。若い人は「こんな宮内があったのか」と驚き、年取った人たちは「かつての宮内がもどった」と懐かしんだという。それを聞くとうれしい。

祭り始めの23日の朝、北野宮司の御母堂(昭和2年生)が亡くなり、北野家は祭りに関わることができないという不測の事態があり、例大祭の斎主は羽付稲荷神社の島貫宮司(昭和9年生)が務められた。禰宜の代わりは安久津八幡神社の一戸宮司が務められた。若い神職たちのふんばりもあって無事斎行できた。これまでにないようなしみじみとした味わい深いお祭りだった。

メモがわりに撮った写真、貼り付けておきます。

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