SSブログ

「(仮)宮内地区地域交流センター」に向けてスタート [宮内]

4月21日の臨時議会で、「宮内地区地域交流センター整備に向けた基本設計及び測量業務委託料」として1,200万円の補正予算が成立しました。

予算委員会でこれまでの運びを評価し、市長のこの事業への思いを質しました。市長答弁に「人が地域を活性化させる」とあったので、「基本設計後、住民説明会等での住民要望を取り入れて進めゆく過程で、地域の活性化に繋げてゆくように取り組んでほしい」と要望しておきました。

これまで「新しい拠点をつくろう会」などで議論を重ねてきました。そこでの議論を振り返りながら思いつくまま書いておきます。

「つくろう会」の話し合いの中で見えてきたイメージは《「だれもが気軽に集える場」、そこに行くといつもワイワイガヤガヤ、何時間でもすごせます。いろんな本があったり、情報誌があったり、そして最先端IT環境に対応します。
カフェのようなものがあってもいいです。軽い食事で一日過ごせます。弁当持ってきて食べれる雰囲気あっても楽しい。(昔の「弁当持ち」)南陽の情報の集積地の役割も果たします。観光の人、熊野大社参拝の人も気軽に立ち寄れます。だれでも気軽に出せるフリー売店コーナーがあってもいい。いろんな催事も行えます。》というものでした。NHKの「正義」をめぐっての討論番組で世界的に話題になったのサンデル教授が、「今後世の中の分断化専門化に伴い、能力的格差づけが進む一方で、その反動としての平等化志向も強くなるに違いない、それを保障する場としての公共の場が重要になる」と語っています。《社会的・政治的レベルでは、コミュニティセンターなど、違うバックグラウンドや異なる人生を歩んできた人たちを集める場所》《自分の意見の殻を破って、自分とは違う人と意見を交換する時間》を通して《能力主義による競争を助長するのではなく、仕事の尊厳を取り戻すこと》ができるというのです(https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2021-04-16-3)。なるほどです。まずはだれもが気軽に集える場を目指したいというのがいちばんの希望です。

かつての農協のコメ倉庫が6億円の事業費をかけ、南陽市交流プラザ「蔵楽(くらら)」としてスタートしたのは平成16年(2004)でした。平成28年には国の登録有形文化財にも指定されました。これまでの話合いの中には「金をかけて新しいものをつくらなくても蔵楽を生かせるのでは」という考えも根強くありました。それに対して私は、日本人に根強く染み込む「倹約感覚」を感じ取り、「日本はその感覚のために、いつの間にか中国にも追い越されてしまった。こうしたい、ああしたい、こうしたらもっと楽しくなる、もっと元気になる、そういう発想をいちばんにしないとどんどん縮こまってしまう」と叫び続けてきました。いよいよ建設に向けてスタートした今、これからはおおいに前向きな議論に期待したいと思います。

現在の蔵楽の敷地面積8,722平米(2,643坪)あります。景観も素晴らしい蔵楽を上手に利用すればまだまだ使いでがあるはずです。公民館は社会教育課管理ですが、蔵楽は商工観光課管理なので営利事業も可能です。また、駐車場を潰して1,000平米の建物が建つので、駐車場が狭くなるのを心配する声もあります。

現公民館跡地については今後の課題となりますが(「須藤永次記念館」構想もあきらめてはいません。)、宮内の核としての熊野大社周辺と、地域交流センターを併設して生まれ変わる蔵楽一帯とどう繋いでゆくかも大きな課題となります。宮内全体を面として考えた具体的構想がどんどん出てくることを期待したいです。その兆しはボチボチ出始めているような気がしています。「南陽を世界ブランドにする」というハイジアの奥山構想とも絡み合わせながら、ワクワクしてきます。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。