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新・mespesadoさん講義(33)「オカネ」指標に依るゆえの判断ミス [mespesado理論]

「うずらのブログ」さんが、大学のオンライン授業を批判し、《社会に出る手前で他者とのコミュニケーション力育成に欠かせない大事な時期を、部屋に閉じこもったまま過ごさねばならぬとしたら、それは外出規制の緩い牢獄にいるのと同じだ。》と言います。実は私も「うずらのブログ」さんに共感しつつ、しばし私の学生生活を思い起こしたところでした。ところがそこでmespesadoさんは、でも、なんか、そういう批判って、昭和のニオイがするんですよね。単に今までの「慣れ」に合わないから生理的に拒絶している感じ。》と斬り込みます。いろんなことがあって今も大事に引きずっている寮生活など頭を巡っていたのでしたが、半世紀前のまさに昭和そのものです。私が大事にしておけばいいだけで、「今」に強要することではない。むしろ「授業」そのものが、AI化のおかげで、説明の上手な一部の優れたyoutuberが一人乃至は数人居ればこと足りてしまう感じだ。》《もう、少なくとも高等教育の場では、講師が教壇に立って黒板を使って講義をする、という必要性は無くなってきている。頭の切り替えが必要なのだ。コロナが切っ掛けとなったオンライン授業の普及は、その気づきを与えているという点で、私には、むしろ「善いこと」のように思える。》思えば、寮を中心にした思い出はあっても、聴いた講義で今に残るものはどれだけあるかは心もとない。優れたyoutuberひとりに勝るものがどれだけあったか・・・。頭を切り替えて、その先を見なければならないようです。

mespesadoさんの4つの発言、人間の幸せを、たとえ経済だけに焦点をあてたとしても、「モノやサービス」ではなくて、「オカネ」という単なる指標で判断してしまうことによる致命的な判断ミスが根底に流れている》ことの指摘です。

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235:mespesado :2021/04/20 (Tue) 08:53:03
> 【ぼくらの国会・第143回】青山繁晴×古川俊治「Dr.古川は明言 ワクチンは打て!」
https://www.youtube.com/watch?v=dudRTJ9auyk

↑古川さんは医学部と法学部を両方出て、両方の国家資格を持つ。これって、新潟県知事だった米山隆一前知事と同じで、世間はスゴいと思うのかも知れないけれど、いわゆる「秀才」タイプで、既存の学説を覚えることが得意なだけで、「ものごとの機序」に考えを巡らせられないタイプの人ですね。
 だから「効果」ばかり力説して「副作用」のことを考えてないように見受けられました。

237:mespesado :2021/04/21 (Wed) 08:17:13
正次郎のNewsTodayより↓
スクープ!東京女子医大で医師100人超が退職
一方的な経営陣の方針に抗議の意思表示か
東洋経済オンライン岩澤 倫彦
2021/04/20 08:20
http://kotodamayogen.blog.fc2.com/blog-entry-14946.html

 酷い話。病院経営を完全に営利事業の論理で経営しようとして生じた惨状としか思えない。
 教育の世界でも大学を営利事業化しようとして独立行政法人にした結果、大学自身が収益をあげることの方を研究活動より優先し始めたことが問題になっているが、長引くコロナ問題で、医療についても問題が露呈し始めた。尊い人間の人生が、資源不足の時代にこびりついた、現代環境の元では百害あって一利ない本能とか価値基準に縛られて、トンチンカンな「改革」によって自滅していく。いつまでこんなことを続けるつもりなのか。

238:mespesado :2021/04/21 (Wed) 08:35:01
 「ベーシック・インカム制度は格差を縮小させるか、拡大させるか」という論争がある↓
Park SJ バラ朴勝俊 財政黒字化は危険だ!GreenNewDeal 脱原発反緊縮!
@psj95708651
EzcwEHqVIAA3Oha.jpg> ベーシックインカムは、給付のみに着目すると、黄色から緑への移行に
> なりますので、基本的に格差は縮みます。
> ベーシックインカムで格差が増えるという人は、数値例をおねがいしま
> す。自分の説に都合がいいもので構いません。

https://pbs.twimg.com/media/EzcwEHqVIAA3Oha?format=jpg&name=small
 ↓ ↓ ↓
池戸万作@mansaku_ikedo
> 貧乏人はお金を使うから、ベーシックインカムを貰っても手元にお金が
> 残らない。対してお金持ちは、ベーシックインカムを貰っても使わず、
> 貯金するから手元にお金が残る。よって格差拡大とのことです。この図
> だと、2,4に移行した後に、1,4に移動するというのが彼らの理屈です。

 正確に言うと、朴勝俊さんの説明でも格「差」は広がりも縮小もしておらず、ただし格「比」が縮小している。でも、これはまあ「揚げ足取り」の類だろう。これに対し、池戸さんの「反論」には「なるほど!」と思った。
 つまり、「BIで格差が拡大する!」と主張する人は「最終的に手元にオカネがどれだけ残るか」で貧富を判断しているわけだ。つまり、その最終資産に至るまでの間にどれだけの「消費活動」ができたか、という視点が欠けているのだ。
 あくまでも経済活動のみに焦点を当てた場合の話ではあるのだが、肝心なことは「どれだけの消費ができたか」で経済の豊かさは測られるべきであって、大切なのは「いくら蓄財ができたか」ではない。ここに人間の幸せを、たとえ経済だけに焦点をあてたとしても、「モノやサービス」ではなくて、「オカネ」という単なる指標で判断してしまうことによる致命的な判断ミスが根底に流れていることが露呈してしまっている。

239:mespesado :2021/04/21 (Wed) 08:54:52
「うずらのブログ」の最新エントリー↓
対面授業をしないなら、大学は授業料を半分返還しろ!
https://ameblo.jp/kobuta1205/entry-12669672970.html#cbox

 このうずらさんも、私がしばしば引用させていただいている「すまん寝」さんという大学教員も、基本的に高等教育のオンライン化には反対している。まあ、実験や実習が大きなウェイトを占める理系の学科ではわからないでもないが、すまんねさんは実験の無い数学の教員だし、今までの彼らの主張を読む限りは、そういう観点で反対しているのでは無いようである。むしろ人間同士の触れ合いの大切さのような観点から反対しているように見える。
 でも、なんか、そういう批判って、昭和のニオイがするんですよね。単に今までの「慣れ」に合わないから生理的に拒絶している感じ。むしろ「授業」そのものが、AI化のおかげで、説明の上手な一部の優れたyoutuberが一人乃至は数人居ればこと足りてしまう感じだ。たとえば「たくみ」さんという、大学の理系の教養課程の内容を網羅している優れたyoutuberがいて人気を博している。以下は、この“予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」”というシリーズの動画をアップし続けている「たくみ」さんが文科省に呼ばれて講演したときの動画だ↓
文科省で講演してきました【YouTubeによる教育と研究の橋渡し】
https://www.youtube.com/watch?v=0EZubjIyEAs

 もう、少なくとも高等教育の場では、講師が教壇に立って黒板を使って講義をする、という必要性は無くなってきている。頭の切り替えが必要なのだ。コロナが切っ掛けとなったオンライン授業の普及は、その気づきを与えているという点で、私には、むしろ「善いこと」のように思える。
 で、最初にリンクを貼ったうずらさんの記事だが、そこに付いたコメントの方が本質を突いていると思う。最早、講義を聞くだけのための大学という存在には、わざわざ個々の学生がカネを払って入学を許可してもらう、という必要性そのものが無くなって来ているのだ。これもまた、貨幣観に関する頭の切り替えこそが必要な事例であると思う。

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