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『自分だけを信じて生きる』(副島隆彦) [本]

自分だけを信じて生きるのコピー.jpg自分だけを信じて生きる.jpg副島隆彦著『自分だけを信じて生きる』。副題に「スピリチュアリズムの元祖エマーソンに学ぶ」とある。1/27の日経に大きく広告が出ていた。知識や情報を得たくてこの書に近づけば、多少エマーソンについて知ることにはなるかもしれないが、そんなことはどうでもいい。そもそも知識を伝えようとする本とはちがう。残された人生、だれにも遠慮は要らない。言いたいことを言わせてもらうし、やりたいことをやらせてもらう、そんな気合いで書かれた本だ。

スピリチュアリズムとは何か。いい答えがあった。いわく、《超越的(飛び越える。トランセンドtranscendする)とは、物的世界(マテリアル)だけでは絶対に解決しない、霊的世界を認めることである。それがスピリチュアリズムである。》(110-111p)要するに、カントの言う「即自的物自体」を第一義にする、というとよくわかる。そこでは「対自」も「対他」もないゆえに「評価」とは無縁な世界だ。したがって「自分だけを信じて生きる」世界なのだ。「一心清明」の世界へと通じてゆく。

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