SSブログ

シンポジウム「伝統的建造物群と南陽市の古い町並み」 [熊野大社]

市民大学 2023.9.2.jpg昨日、南陽市民大学講座の第一回として、シンポジウム「伝統的建造物群と南陽市の古い町並み」でした。宮内については熊野大社の北野淑人禰宜、赤湯については石岡要蔵御殿守会長がパネリスト、コーディネーター佐藤庄一運営委員長。私もアドバイザーという形でお手伝いさせていただきました。

北野禰宜は、熊野大社の歴史と現状、そしてこれからの方向性について若者らしく整理して語ってくれました。「昭和期は1月から3月の団体参宮が中心だったのが、現在は個人参拝者、特に30代女性を中心に年間通しての参拝に変ってきていること。参拝者はゆるやかながら増加傾向にあり、神社本来の役割にとどまらず、観光拠点としての存在価値が高まっていると思う。今後は文化財を活用していく取り組みに加えて、若い人がチャレンジできる熊野参道になればと思う。歴史文化遺産を活用しながらの維持保存を考えてゆきたい。」というまとめでした。

起死回生菊まつり(市民大学).jpg私に与えられた時間はごく短時間だったのですが、ここ十数年の歩みを振り返りながら語りました。思い起こすと、今に至るきっかけとなったのは、全くボランティアの地元民が主体となり、官がそれを応援する形が実現した菊まつりになった意義は大きい。》と総括した平成18年(2006)の菊まつりでした。(https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2012-12-24-1)それが平成21年(2009)大河ドラマ「天地人」で「宮内天地人絵巻」になり、それが「宮内よもやま歴史絵巻」へと発展します。今年の「がんばろう商店街」で「よもやま歴史絵巻」門前通り進出の足がかりを得ています。最後に、門前通りの賑わいを活用したいという若い人が出てくることを切に願いたい、と締めくくりました。

石岡御殿守会長は、赤湯温泉の歴史について詳細に語ってくれました。湯治場から団体客による歓楽的観光温泉地へ、そしてそれが衰退して癒しや食、温泉そのものを求める個人客中心へ。これからの傾向として、①質を求める個人旅行者の増加 ②地方志向のお客様の増加(「地産地活」「今ここでしか」「ローカルガストロミー」がキーワード) ③「第二のふるさとづくり」(「行く」でなく「帰る」観光地)④外国人富裕層の地方志向、この4点を挙げられました。そのために求められるものとして、①ヒストリー ②サイトシーイング(奇勝絶景・美景) ③フィクション(物語) ④リズム&テイスト(音楽や味覚) ⑤ショッピング ⑥ナイトライフ&ギャンブル ⑦フェス&イベント、このうち最低3つは必要とのこと。赤湯温泉には何があるだろうか、と考え込んでしまします。最後は「赤湯温泉の町並みの将来像は温故知新と不易流行」として、「伝統文化は残しつつも、時代の変化にも対応していく温泉地づくりが必要」とまとめられました。

いくつか質疑がでたあと発言を求め、晋遊舎ムック『成功する人が通う!神社ベストランキング神社最強ランキング2023』「恋愛が成就する神社ランキング」で第2位にランクインされたことを紹介(https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2023-02-28-2)しつつ、「なんとか妹背の松(相生の松)と結びつける方策を考えて欲しい」と北野禰宜にお願いしました。(「横山大観がモチーフにした「相生の松」」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2017-03-14


-----------------------------


いま熊野大社本殿垣内参拝ができます!

9月1日より本殿御垣内参拝(ほんでんみかきうちさんぱい)が行われています。御垣内は、普段は立ち入ることのできない本殿が鎮まるご神域です。拝殿修繕を記念して期間中特別にご参拝いただいています。午前10時から午後4時までとのことです。
参拝の方には、梛の葉のお守りがいただけます。(お初穂料300円)
茅葺工事.jpg垣内参拝.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。