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「みんな同じなクローン社会に生きる」(In Deep) [本]

In Deep最新記事「みんな同じなクローン社会に生きる」https://indeep.jp/welcome-to-the-clone-world/ を読んで、テレビに出てくる人の顔の区別がつかなくなったのは年のせいかと思っていたが、必ずしもそれだけではないと思わされた。

11カ国の 1万1,000人を対象に「好みの絵画の風景の傾向を調査する」・・・ふたりのアーティストは、「どれほど異なる、そして自由な絵画作品ができるのだろう」と期待して、このアート・プロジェクトを始めた・・・ところが、「みんな同じ」だったのです。》
《この作業を完了した後、コマール氏は次のように述べた。「私たちはさまざまな国を旅し、世論調査会社の代表者との交渉に従事し、さらなる世論調査のために資金を調達した結果として、私たちは結局、多かれ少なかれ同じ青い風景を描くことになりました。私たちは自由を求めて、この仕事に取り組んだのですが、そこで見つけたのは奴隷制でした」》
ニーチェのふんどし.jpeg藤森かよこ著『ニーチェのふんどし いい子ぶりっ子の超偽善社会に備えるがターゲットにした「ホワイト革命」を思った。第1章 二ーチェの思想をあなたが必要となる契機は「ホワイト革命」/ 1・1 岡田斗司夫の「ホワイト革命」論の衝撃 /1・2 「ホワイト革命」は、とりあえずは高度情報化社会の産物/1・3 道徳的であるという評価が個人だけではなく国や企業にも求められる/1・4 21世紀の「優しい良い子たち」は進化した人類か?/1・5 ホワイト革命の先駆としてのポリコレとキャンセルカルチャー/1・6 道徳化された社会形成のための段階としてのポリコレ・ヒステリー/1・7 岡田が予測するホワイト革命は起きると私が思う理由(その1)/1・8 岡田が予測するホワイト革命は起きると私が思う理由(その2)ーSDGsだのESGだのニュー資本主義だの /第2章 ホワイト革命がもたらす7つの様相/2・1 歴史始まって以来の人間革命?/2・2 魔女狩り社会になる?/2・3 現実逃避社会になる?/2・4 バックラッシュ?/2・5 人間はより画一的になりルッキズムに至りアバターに身を隠す/2・6 優しく良い子たちの人畜牧場完成/2・7 現実逃避も魔女狩りもバックラッシュも身体性からの逃避もあるし権力者共同謀議もあるが、人間革命は起きない》の項目でちょうど100pが割かれて、こう説く。《世界は、ホワイトもブラックもグレーもブラウンもピンクもブルーもレッドもグリーンもある混沌としたものだ。ホワイトになるはずがない。人間存在もそう簡単にホワイトになるはずがないと思う。》そして、《なぜそう思うかと言えば、私はニーチェと人間観を共有しているからだ。》となる。(つづく)
*   *   *   *   *

均質化された時代へようこそ

Welcome to the age of average
Alex Murrell 2023/03/20

結論

私たちの住む家、コーヒーショップ、レストランのインテリアはすべて同じに見える。私たちが暮らし、働く建物は、どれも同じように見える。

私たちが運転する車は、色もロゴもすべて同じに見える。ファッションも着こなしもみんな同じ。

私たちが観る映画、読む本、あるいは、ビデオゲームはすべて同じように見える。そして、私たちが購入するブランド、その広告、アイデンティティ、キャッチフレーズはすべて同じに見える。

しかし、それだけではない。

平均的な年齢では、ネット上のほぼ無数の場所で均質性が見られる。

投稿されたインスタグラムの写真、よく読むツイート、よく見るテレビ番組、クリックするアプリのアイコン、よくアクセスする Web サイト、それらに写し出される状況はすべて同じに見える。

このリストはどんどん増えている。

インスタグラムの「異なる人たちによる」投稿

このようなことが起こった理由はたくさんあるだろう。

おそらく時代が激動のとき、人々は使い慣れたものの安全を求める。

おそらくそれは、定量化と最適化に対する私たちの強迫観念だ。あるいは、インスピレーションがグローバル化した必然的な結果なのかもしれない。

このようなことになった理由はどうあれ、ロシアの芸術家であるコマール氏とメラミド氏が芸術において試みた「人々の選択の結果」 (※ 冒頭の好みの絵画の話です)を生み出したように、現代の企業は創造性のほぼすべてのカテゴリーにおいて、人々の均質化された選択を生み出しているようだ。

しかし、悪いニュースばかりではない。

平均化はチャンスの部分もあるのかもしれない。

すべてのスーパーマーケットの通路が同じものの海のように見えるとき、すべてのカテゴリーが同じ規則に従っているとき、何もかもが同じに見えるとき……そういう時にこそ、大胆なブランドと勇敢な企業たちは異なるコースを描くチャンスがある。

平均化とは違り、独特で破壊的であるものを生み出す。

だから、この記事は、あなたがたの戦闘への呼びかけでもある。映画でもファッションでも、メディアでもマーケティングでも建築でも自動車でも広告でも種類は関係ない。

私たちの視覚文化は衰退し続けており、その唯一の治療法は創造性だ。

順応を捨てる時が来た。

見分けがつかない同じものを拒否する時が来た。

何年もの間、世界は同じスタイルの方向に進んできた、

しかし今、オリジナリティを再導入する時が来たのだと思う。


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