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過度に心配しなくてもいい可能性←新コロナ、悲観論が正しい? [現状把握]

【追記⑤ 2/21 5:10am】《衝撃あるいは安心》https://indeep.jp/new-coronaviruses-invaded-taiwanus-japan-were-independent/

新型コロナウイルスは、遅くても昨年の  12月くらいからは日本に入り続けていて、すでにかなりの数の人たちが感染し、あるいはすでに治っている可能性が高いと思われます。

この冬に、「 1ヵ月近く続く軽い風邪みたいなもの」を経験した方は、すでに抗体を持っているかもしれません。

・・・まだ不安点もあり、わからないことも多いですが、現時点としては、他の国はともかく、日本においての新型コロナウイルスは過度に心配しなくてもいい可能性が少し出てきました。

【追記⑤ 2/18 7:00pm】田中宇氏、楽観論に? http://tanakanews.com/200218virus.htm

《感染者のほとんどは、未発症か軽症で、検査されないまま治癒する。彼らは感染の自覚がないので普段の生活を続け感染を拡大するが、それで感染させられた人の多くも未発症や軽症で普通の生活を続けるので、さらに感染が拡大される。WHOが新型ウイルスの致死率を2%と発表したが、これは母数が「感染者総数」でなく、その百分の1以下の「発症者数プラスアルファ」だ。実際の感染者総数で死者数を割った本物の致死率は0.02%とか、毎年のインフルエンザと大差なくなる。/ その一方で、中国の武漢市や湖北省では何万人もの人が発症しているのも事実だ。武漢市よりも湖北省の僻地、湖北省よりもその他の中国、中国よりも日韓アジア諸国の方が、発症者の数が桁違いに少ない。これは単に遅行性の問題なのか?。いずれ、武漢から遠い諸外国でも発症が急増して4-6月ころには毎日世界で数万人ずつが発症していくのか?。私は最近までそれを恐れていた。前回の記事の悲観論はその前提で書いた。しかし、これまでのアジア諸国での感染拡大の流れを見ると、そうはならないとも思える。諸外国での増加幅は多分、これからも大したものでない。

【追記④ 2/16 5:00pm】

342:堺のおっさん:2020/02/15 (Sat) 23:15:39

>>341 suyapさん
これまでのコロナウイルスと違い空気感染するかしないか…
残念ながらこれは現段階では断言できない。
また、SARSとの決定的な差は未発症の段階でも感染させることができる。
これは個々人の免疫力の差によらず感染する可能性は大きいわけで、
少なくとも発症即隔離と言う手法が無意味になります。
ついに症状に疑問があっても病院に来ないでくれとまで言い始めている。
病院での院内感染の危険性が俎上に上ってきたからです。

この新型コロナウイルスを、「正しく恐れる」なら
個々人が免疫力を高めるしか対処法がない。
医療機関にかかれば大丈夫と言う他人任せではなく、
自分の免疫力を高める行動をとるかどうか自覚が重要。
その意識変化を持つことが「正しく恐れる」ことだと思いますね。
愚者はただ恐れるが、賢者はやるべきことをやって楽天的に生きる。

◎「免疫力」を高める方法→「発酵豆乳」と「太陽凝視」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-02-02

【追記③ 2/16 11:30am】

田中宇世界に蔓延していく武漢ウイルス」http://tanakanews.com/200215virus.htm《世界で最も優秀だと喧伝されるCDC(疾病予防管理センター)の長官が「来年まで続くかもしれない」と言っている。これが一番正しい予測だと考えるのが自然だ。中国でのここ数日の事態の悪化を見ても、簡単に終息しないことがわかる。早めに終息したらありがたいが、そうならない可能性がかなり高いと、全人類が肝に銘じるべきだ。長く厳しい戦いが続く。驚くほど多くの人が発症し、死者も多く出る。私自身も含まれる可能性がかなりある。こうした予測が大外れになって私がネットで嘲笑されることを祈る。》

【追記① 2/14 6:30am】


田中宇氏の言う通りでした。

《12日より湖北省の新たな感染者数がおよそ6倍の15000人となり、新たな死亡者数も倍となったのは、統計方法が変わったためだ。/これまでは、検査で陽性となった人数のみがカウントされていたから、新たな感染者数は一日に検査できる能力しか増えなかった。/ところが、省トップの交代に伴い、検査で陽性が出ていなくても肺炎の症状があれば、感染者とカウントすることにしたようだ。/そのために、これまで隠ぺいされていると疑われていたように、本当の感染者数が公式発表の十倍近くいることが明らかとなった。》湖北省と武漢市のトップが解任

【追記② 2/14 7:20am】

一人一人が発症するか否かの観点でこの新しいウイルスと向き合うしかない》

*   *   *   *   *

324:堺のおっさん:2020/02/14 (Fri) 00:03:58
>>323 猿都瑠さん
アメリカのインフルエンザ大流行
これ、本当にインフルエンザなの?
という疑問をかねてから持っています。
つまり、新型コロナウイルスの感染が並行していっていると。

もう一つ。
新型コロナウイルスは飛沫感染だけではなく
空気感染もしているようだとの見解が出てきました。
人間、呼吸しないと生きていけません。
空気感染はその感染範囲が飛沫感染に比べて桁違いに広い。
当然、閉鎖空間ではなおさら感染率は桁違いに上がる。
クルーズ船での経験がそれを裏付けている。

しかも厄介なことですが、未発症者からも感染するという点です。
こうなると、感染を防ぐということ自体がきわめて難しく、
感染を防ぐという観点では対処できないと結論できます。
攻防ラインが、感染するか否かではなく、
感染を前提に発症するか否かのラインで考えざるを得ない
人が社会生活をする以上感染防止が不可能ではないにしても
極めて困難なウイルスに人類は遭遇してしまった。
もはやそう考えて、一人一人が発症するか否かの観点で
この新しいウイルスと向き合うしかない。
対策の答えはそこにある。

実は、免疫力が高く感染しても発症しない人間が
今度は感染源になるという矛盾。
この考え方が正しければ…
全ての人間がいかに免疫力を強化するのか
それが問われている。

今現在もアフリカでは感染が確認されていない。
中国と想像以上に関係が深いにもかかわらず…それはなぜなのか?
どなたか仮説でも提示できる方がいればお願いします

-----------------------------

今後、コロナウイルスはどうなるのか。田中宇氏の「国際ニュース解説」が届いた。

中国当局が発表する感染者数はさいきん毎日3千人近くの増加で一定していたが、これは中国の感染者の検査をする設備能力の合計が1日3千人程度を限界としており、3千人以上検査できないので3千人なのだと推測している人(Scott Gottlieb。米国の医師)がいる。》という情報を紹介しつつ、経済成長の実現が最大の政治正統性であるはずの中国が、済成長を止めてまで大都市を次々と封鎖するのは、それだけ国家安全に対するウイルス問題の危険が大きい》のであり、これからの2週間で、事態が好転しそうには全く見えない。やはり悲観論が正しく、楽観論は株高や媚中、観光・飲食・小売業者がすがりつくプロパガンダである。》と結論づける。

どう対処するかについては、今村ハリーさんによる原理的追究がすごい。→http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16474298  そこで紹介されている「IN DEEP」の記事→インフルエンザウイルス感染から私たちを守ってくれているのは「喉と鼻の細菌叢」だったことがアメリカの研究で判明。そこから悟った中国でのコロナウイルスの感染力が爆発的である理由」https://indeep.jp/we-must-protect-our-microbiome-to-fight-against-virus/ が必読。要するに「微生物を、根絶すべきである敵と見なすのではなく、私たちは微生物と協力するという考えが好ましいと考えます」ということ。

そうして落ち着くところが、318 名前: 堺のおっさん 2020/02/12 (Wed) 10:11:30/すでに、感染しながらも発症しない例証も報告されている。
要はどこから来るかわからないウイルスを避けるのではなく、
感染しても発症しない免疫力をいかに維持していくのか。
感染には最大限注意しながらも…
たとえ感染しても、自身の免疫力を信じていこう。
そういう人間はめったに死なない。》

「免疫力」といえば、私にとっては「発酵豆乳」と「太陽凝視」です。→https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-02-02

以下、田中宇氏の議論転載。

*   *   *   *   *

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2020年2月12日 http://tanakanews.com/
●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)
ウイルス戦争で4億人を封鎖する中国  http://tanakanews.com/200210wuhan.php
武漢コロナウイルスと世界不況  http://tanakanews.com/200207china.php
国連を再生するプーチン  http://tanakanews.com/200127putin.php
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★悲観論が正しい武漢ウイルス危機の今後
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事は「ウイルス戦争で4億人を封鎖する中国」の続きです
http://tanakanews.com/200210wuhan.php

中国政府は新型ウイルスの感染拡大のために、1月23日から武漢市と湖北省
(合計で人口6千万人)を外部と完全閉鎖して住民に無期限の自宅待機(自宅検
疫)を義務づけた。その後、武漢からの人の移動で発症者が少し出ている中国全
土の約80の大都市と2つの省でも、同様の封鎖・自宅検疫態勢を敷いた。中国の
人口の3分の1にあたる4億人が、外部と断絶された封鎖状態の中で生活してい
る。この封鎖は明確な期限が設けられておらず無期限だ。(中国に媚び配慮して
「武漢ウイルスと呼ぶな」という風潮が始まっているが、このウイルスは武漢の
ウイルス研から漏洩した可能性があり、しかも武漢市は中共のウイルス戦争の捨
て駒にされている。「武漢」の名は重要だ)

http://tanakanews.com/200204wuhan.htm

武漢コロナウイルスの周辺
http://tanakanews.com/200207china.php
武漢コロナウイルスと世界不況

新型ウイルスには、ワクチンなどの治療薬がないうえ、発症前の無症状な感染者
から他の人に移ってしまう。感染したかどうかを判定する検査キットも世界的に
不足しているし、検査には設備と時間が必要だ。ウイルス感染を止めるには、町
ごと封鎖・隔離して予防するやり方しかない。中国は、ウイルス感染の唯一の拡
大防止策である封鎖・隔離を大規模に始めている。1月23日から約2週間に、
4億人を封鎖する策を実施したのは驚きだ。封鎖すると、その地域の経済活動が
ほとんど止まり、学校も娯楽も停止され、経済的、社会的、精神的に大きな苦し
みとなる。当然、各地の共産党幹部は封鎖に抵抗しただろうが、中共は習近平の
強力な独裁権力を使い、問答無用で封鎖を進めた。

http://www.ft.com/content/6f7fdbae-4b3b-11ea-95a0-43d18ec715f5
Xi Jinping faces China’s Chernobyl moment

http://www.zerohedge.com/geopolitical/were-totally-dark-japan-not-doing-enough-contain-outbreak-diamond-princess-passengers
Beijing Under Partial Lock Down As Virus Death Toll Tops 900; More Than 40,000 Infected

今回の武漢ウイルスがどのぐらい危険なのか、まだわかっていないことが多い。
「致死率も低く、毎年のインフルエンザと変わらない」という楽観論も少し前ま
であった。楽観論に基づくと、大都市を丸ごと隔離するのは習近平の独裁強化を
目的にした過剰反応とも思える。日本や韓国、欧州諸国の多くなどは、依然とし
て湖北省以外の中国からの入国の流れを検疫なしで放置しているし、市民は繁華
街の人混みの中をのんきに歩いている(世界的に外出時の感染への警戒が強まっ
ているようだが)。中共自身、武漢ウイルスの危険さや、4億人を封鎖している
理由について何も発表していない。封鎖されている地域がどこなのかという詳細
すら、ネットでいろいろ検索したが出てこない。全体像が曖昧だ。そんな中で、
2月10日の週明けから中国各地で工場の再稼働など経済活動が再開されたとい
う話も出ている。楽観論と悲観論のどちらが正しいのかわからなくなっている。

http://www.zerohedge.com/health/markets-just-one-thing-matters-did-china-go-back-work-today-or-not
For Markets Just One Thing Matters: Did China Go Back To Work Today Or Not?

そんな中、習近平は2月10日、武漢発祥の新型ウイルスへの予防と制御を担当
している北京市内の病院の一つを訪問した。久々に公の場所に姿を見せた彼はマ
スク姿で、武漢とテレビ電話をつないだりして担当者らと話し合った後、少し演
説した。習近平は演説で「ウイルス感染の状況は依然として非常に厳しく、予防
・制御策は膠着した状態が続いている」(当前疫情形勢仍然十分厳峻;現在疫情
防控正処于膠着対壘状態)と述べたと報じられている。2月10日から経済を再
開できるなら、こんな長期戦を覚悟した悲観的な発言はしない。「状況は改善し
ている」と述べるはずだ。習近平の悲観論の発露を見て私は、中国のウイルス危
機はまだまだ続き、感染者・発症者が増え続け、4億人の封鎖も継続・拡大する
だろうと感じた。楽観論は間違っており、悲観論が正しい。

http://wap.eastmoney.com/news/info/detail/202002111378734653
如何打贏武漢保衛戦、湖北保衛戦? 習近平提出五点要求

http://www.zerohedge.com/geopolitical/uk-warns-coronavirus-imminent-threat-after-suspected-super-spreader-returns-singapore
Masked President Xi Warns 'Prepare For Long & Grim' Virus Battle As Trump Insists Outbreak Will End By April

前回の記事にも書いたが、中共は経済成長の実現が最大の政治正統性であり、経
済成長を止めてまで大都市を次々と封鎖するのは、それだけ国家安全に対するウ
イルス問題の危険が大きいことを意味する。やはり、武漢ウイルスの感染拡大防
止策は、大規模な隔離・封鎖による予防しかないのだ。多くの国は、こんな大規
模な隔離・封鎖をやれない。今はまだ中国以外の世界中の感染者が多くないが、
今後、中国以外のどこかの国の感染者が大きく増えると、その国は十分な隔離・
封鎖政策をやれず、感染が大幅拡大する可能性がある。こうした国の中に日本
入りうる。

http://www.straitstimes.com/asia/east-asia/reporters-notebook-life-and-death-in-a-wuhan-coronavirus-icu
Life and death in a Wuhan coronavirus ICU 武漢の壮絶な状況

http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0539.html
新型コロナウィルスについて調べたこと、考えたこと

2月10日に中国のいくつかの工場が再開されたが、その多くは韓国など諸外国
の工場に部品を供給するための工場で、諸外国から懇願・加圧されて特別扱いで
再開した感じだ。中共は経済よりウイルスの阻止を優先しており、ウイルスとの
厳しい戦いが続く以上、経済の再開は二の次で最小限になる。これから1-2週
間すると、中国の経済は実のところほとんど再開されていないことがバレていく
だろう。中国は統計数字をごまかすだろうが、それをどうやって見破るか、ゼロ
ヘッジが考えている。

http://bit.ly/2OM1dLo
中国製部品の需給に息抜き-現代自、一部車種の生産を再開

http://www.zerohedge.com/markets/china-really-resuming-production-here-dismal-answer-and-alternative-way-track-whats-really
Is China Really Resuming Production? Here Is The Dismal Answer, And An "Alternative" Way To Track What's Really Going On

http://www.zerohedge.com/health/does-sudden-surge-so2-levels-suggest-huge-surge-cremations-across-china
Does A Sudden Surge In SO2 Levels Suggest A Huge Surge In Cremations Across China? 武漢でSO2急増。大量の遺体焼却か

習近平が発した悲観論は、英国の医学雑誌ランセットに載った、武漢ウイルスの
感染者数の概算や今後の予測に関する1月29日時点の研究報告書が、大げさな
歪曲でなく実態に近いものであることも感じさせる。ランセットに載った研究は
感染のモデルを使った概算で、1月29日の時点で武漢に感染者が7万6千人ぐ
らいいると概算し(この時点で中国の当局発表の感染者数は7800人だった)、
すでに重慶や北京など他の大都市に数百人単位で感染者が移動していると推定し
た。また今後の予測について、人々の移動への抑止がどのくらい有効かによるが、
感染のピークが3月後半から5月、もしくはそれ以降なると予測している。

http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30260-9/fulltext
Nowcasting and forecasting the potential domestic and international spread of the 2019-nCoV outbreak originating in Wuhan, China: a modelling study

1月29日の段階では、この研究の感染者数の概算がかなり多いと感じられたが、
その後、武漢で感染の検査を受けられない人が無数にいることがわかり、感染者
数が中国当局の発表よりはるかに多いと考えるのがむしろ自然なことになった。
武漢の閉鎖前に他の諸都市に移った人々から他の市民への感染を防ぐための大規
模な諸都市の封鎖も行われ、ランセットが示した筋書きが現実と合致している。
ランセットの予測が正しいなら、中国の大規模な封鎖はこれからまだ2-3か月
は続く。これは習近平が2月10日に「事態はまだ膠着状態だ」と述べたことと
合致する。あと2-3カ月も中国で感染者が増え続けると、おそらく連動して
中国以外の諸国でも感染が増える。世界はかなり危険な状態になる。

http://www.zerohedge.com/health/true-number-coronavirus-victims-far-larger-we-are-being-told
Is The True Number Of Coronavirus Victims Far Larger Than We Are Being Told?

中国当局が発表する感染者数はさいきん毎日3千人近くの増加で一定していたが、
これは中国の感染者の検査をする設備能力の合計が1日3千人程度を限界として
おり、3千人以上検査できないので3千人なのだと推測している人(Scott Gottlieb。
米国の医師)がいる。この推論が正しいかどうかわからないし、3千人よりはるか
に少ない日もある。しかし、なるほどと思える推論だ。

http://www.zerohedge.com/health/how-china-rigging-number-coronavirus-infections
This Is How China Is Rigging The Number Of Coronavirus Infections

英国からはもうひとつ、ロンドンの大学LSHTMがもっと楽観的な予測の研究を発
表している。2月8日に報じられたその研究も、感染のモデルを分析したもので、
武漢での感染者は市民の5%にあたる50万人が感染のピークとなり、2月の
中旬から下旬にかけてピークに達する。今の実際の感染者数(50万人近く)は
当局発表(1万7千人)よりはるかに少ないが、普通のインフルエンザと区別し
にくいので、多くの市民は感染しても新型ウイルスと判別されないでいる。春に
近づき気温が上がるので感染の拡大が阻害される。最近の4日間は当局発表の感
染者数の増加幅が減少しており、これがピークの接近を示している。武漢がピー
クになると、少し遅れて他の諸都市の感染者数も山を越える。今後の2週間で、
本当にピークがくるかどうかわかる、とLSHTMの研究は結論づけている。

http://www.bloomberg.com/news/articles/2020-02-08/virus-outbreak-in-wuhan-may-soon-peak-with-more-than-5-infected
Coronavirus May Infect Up to 500,000 in Wuhan Before It Peaks

http://cmmid.github.io/ncov/wuhan_early_dynamics/index.html
Analysis and projections of transmission dynamics of nCoV in Wuhan

株価をテコ入れしたいトランプ米大統領は2月10日に「中国のウイルス問題は、
春になって気温が上がるので4月までに解決する」という楽観的なツイートを発
したが、トランプはおそらくLSHTMの研究を見ている。この研究の予測が事実に
なるなら、再来週には武漢の実質的な感染者の減少が始まる。ランセットの予測
より事態の収束がかなり早く、これが現実になると未来がかなり明るくなる。
だが、LSHTMの研究の楽観論は、2月10日に習近平が発した悲観的な展望と矛
している。もしこの研究の通りになっているなら、習近平は「今は膠着状態だ。
厳しい戦いが続く」と言わず「まもなく解決する。もう少しだ頑張ろう」と言う
はずだ。それにLSHTMの研究は、当局発表が非現実的な数字だと言いながら、
当局発表の数字に頼って自論を正当化しており非合理的だ。この研究は、中共か
ら楽観論を出してくれと頼まれて作った感じがする。

http://edition.cnn.com/2020/02/07/health/trump-coronavirus-weaker-warm-weather/index.html
President Trump tweeted the coronavirus could weaken as weather warms. Scientists say it's too early to know

2月11日は、中国上層部の専門家(鐘南山)が「ウイルスは2月の中旬から下
旬がピークで、4月に終息しそう」との予測をマスコミに発表した。LSHTMの研
究とほとんど同じ予測だ。これが実現したら結構なことだが、この楽観論は、
1月末以来4億人が隔離され、習近平が10日に悲観論を発したという現実と、
大きく食い違っている。「2月ピーク、4月終息」の説は「2月10日から中国
の工場が再開」と合わせ、中共が関係筋(媚中の英国、株高希望のトランプや
金融界マスコミ)と組んで流布させているプロパガンダの可能性がある。中共は、
国内には「長く厳しいウイルスとの戦争」を言い聞かせる一方で、世界には
「もうすぐウイルスを打破して経済を再開する」と喧伝している。中共の二枚舌
戦法に気づくべきだ。あと2週間もすれば、今回の私の悲観的な見立てが正しい
かどうかわかる。楽観論の予測が当たり、私自身の悲観論が外れたら、暗い気持
ちの私にとってもうれしいが、現時点で楽観論が正しいとは思えない。

http://www.zerohedge.com/geopolitical/were-totally-dark-japan-not-doing-enough-contain-outbreak-diamond-princess-passengers
Exiled Chinese Billionaire Claims 1.5 Million Infected With Coronavirus, 50,000 Dead

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200211-00000057-reut-cn
新型肺炎流行、4月に終息も ピークは2月か 中国専門家トップが予想

http://www.zerohedge.com/geopolitical/first-american-citizen-dies-coronavirus-wuhan-5-britons-diagnosed-french-ski-town
Chengdu On Lockdonw As Coronavirus Deaths Hit 813, Surpassing Total From 2003 SARS Outbreak

2月10日には、WHOの事務局長が、中国以外の世界で新型ウイルスの感染が
把握されてないケースがたくさんありそうで、発表されている感染者数は氷山の
一角にすぎないかもしれないとツイートした。シンガポールの国際会議に出て感
染した英国人が、次の旅先であるフランスで会った欧州各国の人々に次々とうつ
したことが問題になっている。シンガポールでは中国に行ったことがない感染者
が出ており、これから外国の国内での感染拡大がひどくなる兆候だ。症状が出て
いない段階で感染してしまうので、国際的な人の出入りが多いシンガポールなど
では、都市ごと閉鎖できる中国より、予防や制御がはるかに難しい。それでWHO
が「もっといるかもしれない」と警告を発した。今回のウイルスはグローバリ
ゼーションを逆行させていく。

http://www.cnbc.com/2020/02/10/coronavirus-cases-outside-china-could-be-the-spark-that-becomes-bigger-fire-who.html
Coronavirus cases spreading outside China ‘could be the spark’ that becomes ‘bigger fire,’ WHO says

http://www.straitstimes.com/world/europe/coronavirus-fallout-from-singapore-conference-spreads-across-europe
Coronavirus: Fallout from Singapore conference spreads across Europe

武漢の閉鎖でウイルスの危険が知れ渡ったあと、世界各国は2種類にわかれてい
。一つは、米国や豪州など、中国との飛行機の定期便を停止したり、中国から
自国への入国者に14日間の検疫を義務づけたりする「中国に強硬姿勢の国々」
もうひとつは、日本や韓国、ドイツなど、中国との定期便を維持し、検疫義務は
武漢や湖北省からの入国者のみにしている「中国に怒られたくない媚中の国々」
だ。媚中派は目先の経済成長に固執している人々でもある。彼らは、ウイルス
蔓延時の経済打撃の方がはるかに大きいことを無視している。中共は、媚中の国
々の対応に満足を表明している。だがその一方で、中共は国内で4億人の強制検
疫など異様な強硬姿勢をとっている。前代未聞で正体不明の危険なウイルスなの
だから、自国を守るには強硬姿勢をとって当然だ。習近平ら中共の上層部は「媚
中の国々は馬鹿だな」と嘲笑しているだろう。

http://www.zerohedge.com/markets/saxo-bank-sanguine-approach-virus-impact-misplaced
Saxo Bank: Sanguine Approach To Virus Impact Is Misplaced

http://www.scmp.com/news/world/europe/article/3049905/coronavirus-uk-warns-serious-and-imminent-threat-infections
UK Warns Coronavirus Is "Imminent Threat" 英国は媚中と現実の間で揺れている

4億人を隔離した習近平の2月10日の悲観論を聞くと、やはり武漢ウイルスは
とても危険なものであり、中国からの入国者に早くから厳しい対応をとった米国
のやり方が正しかったと感じる。ロシアは中国と仲が良いが、早くから中露国境
での人的往来を停止したし、その後も中国から赴任してきた領事に2週間の公邸
での検疫を求めるなど、中国からの入国者に厳しい対応をしている。それでもロ
シアと中国の関係は良好だ。諜報機関出身で鋭いプーチンは、すぐにウイルスの
本質を見ぬいたのだろう。2月12日には日本でも、危篤な感染者が出ていると
か、浙江省からの中国人らも日本への入国を拒否するとか、事態がじりじりと悪
化していることがわかる展開が起きている。これからの2週間で、事態が好転し
そうには全く見えない。やはり悲観論が正しく、楽観論は株高や媚中、観光・飲
食・小売業者がすがりつくプロパガンダである。

http://charleshughsmith.blogspot.com/2020/02/controlling-narrative-is-not-same-as.html
Controlling The Narrative Is Not The Same As Controlling The Virus


この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/200212virus.htm

●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)

◆ウイルス戦争で4億人を封鎖する中国
http://tanakanews.com/200210wuhan.php
【2020年2月10日】「新型ウイルスは危険でない。習近平は独裁強化のために
ウイルスとの戦争だと言っている」という説があるが間違いだ。中共の政治正
統性は経済成長にある。ウイルス感染で中国が経済成長できなくなると、中共
と習近平独裁の正統性が失われる。中京は今、経済を犠牲にして4億人に自宅
検疫を強要している。このウイルスはやはり中国の国家安全の脅威になる危険
なものなのだ。習近平は1月23日に武漢周辺を完全閉鎖した時点で、武漢が
全滅しても国家を救うためにやむをえないと考えて見捨てた。武漢の患者救済
を優先していたら、外部との交通遮断が遅れ、感染が中国全土や全世界にもっ
と急速に広がっていた。

◆武漢コロナウイルスと世界不況
http://tanakanews.com/200207china.php
【2020年2月7日】中国政府が、予定どおり2月10日から経済活動の再開を決
めるのか、それとも10日以降も検疫の延長、経済活動の停止をしばらく続け
るのか、これからの土日の2日間でわかってくる。習近平は、経済よりウイル
スの解決を優先している。中共が、来週も中国経済の停止を続けると、世界経
済への悪影響が大きくなる。今は、その分岐点にいる。


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