mespesadoさん講義(20)「円」の「追加」発行を拒んでいるのは誰か? [mespesado理論]
堺のおっさんの指摘(気づき)→《アメリカのドルはFRB発行の証券。かたや、中国も国家の体裁をした共産党王朝》なので、通貨をめぐる米中の覇権争いとは、《国家の仮面をかぶった、私的な巨大組織やグループの熾烈な争い》であって、国民意志を反映した国家間の争いではない。この指摘を受けてmespesadoさん→《米中の覇権争いが、通貨に注目すると、ドルと元の対立ということになるが、これはいずれも「国家」が統制している通貨ではないので「国家」同志の覇権争いではない。》というのは《非常に根源的な指摘》。
では、「円」の発行についての権限を握っているのは誰(何処)なのか。言い換えれば、国の通貨発行の権限を拒んでいるのは、誰(何処)なのか、についての議論です。
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日本のテレビを見てると…、
中国が、ガンダムをコピーしたの、新幹線をパクったのと大騒ぎして…、
「中国は遅れている。日本の技術をコピーしてばかり…」
などと言ってますが、この変な“優越感”、隣国を見下げた態度は、感じ悪いです。
じつは…、
中国文化の模倣と、西欧近代技術のコピーに関しては、日本が世界一なのです。
一昨日。
iPad 2の発表会で、スティーブ・ジョブズは、
「 iPadは、わずか9ヵ月で1,500万台以上を販売し、2010年は“iPadの年”でした。
今後、iPadに似た機種が次々と出てくる。2011年は“コピーキャット(真似)の年”」
とコメントして拍手喝采をうけていました。
本来なら、iPadのような商品は日本の得意分野、独壇場のはずなのですが、今の
日本には、アップルのような創造会社も、ジョブズのような独創人間も、皆無です。
中国の“新幹線”は、日本のパクリかも知れませんが、日本の新幹線よりも早いし、
携帯電話やパソコンもスイスイ使えるし、各座席に電源コンセントがある。
トイレも広くて綺麗だし、座席への訪問販売や、食事や介護サービスも満点。
いつまでも“過去の栄光”にしがみついている間に、どんどんレベルが下がる日本。
…これではいけません。
中国が、ガンダムをコピーしたの、新幹線をパクったのと大騒ぎして…、
「中国は遅れている。日本の技術をコピーしてばかり…」
などと言ってますが、この変な“優越感”、隣国を見下げた態度は、感じ悪いです。
じつは…、
中国文化の模倣と、西欧近代技術のコピーに関しては、日本が世界一なのです。
一昨日。
iPad 2の発表会で、スティーブ・ジョブズは、
「 iPadは、わずか9ヵ月で1,500万台以上を販売し、2010年は“iPadの年”でした。
今後、iPadに似た機種が次々と出てくる。2011年は“コピーキャット(真似)の年”」
とコメントして拍手喝采をうけていました。
本来なら、iPadのような商品は日本の得意分野、独壇場のはずなのですが、今の
日本には、アップルのような創造会社も、ジョブズのような独創人間も、皆無です。
中国の“新幹線”は、日本のパクリかも知れませんが、日本の新幹線よりも早いし、
携帯電話やパソコンもスイスイ使えるし、各座席に電源コンセントがある。
トイレも広くて綺麗だし、座席への訪問販売や、食事や介護サービスも満点。
いつまでも“過去の栄光”にしがみついている間に、どんどんレベルが下がる日本。
…これではいけません。
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この記事は2011.3.4ですから311の直前、9年前がこれです。相変わらず「財政再建」やら「桜を見る会」やら、ピントの外れた議論で国会もマスコミも空転をつづけているうちに《どんどんレベルが下がる日本》、ほんとうに心配です。
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279 名前: 堺のおっさん 2020/02/08 (Sat) 00:04:45
デジタル人民元が効果を発揮できる条件は
金などの「担保」にとらわれずに、国家の通貨発行権として
必要に応じて運用・発行されることができるかどうかに懸っている。
それに基づき運用されるならば…
私は期待と恐れという真逆の心理を抱いてしまう。
しかし、それはなされないだろう。
なぜなら、中国は国家ではないからだ。
いわゆる王朝であり、
国民や組織は「政策」に対して「対策」を基軸に生活を営む。
疑似国家であるからこそネオコンが食い込む絶好の土俵だし、
選挙などの不確定要素をはらむ手続きもいらない。
したがって、中国は国家のために通貨を発行できないと思う。
デジタル人民元がドル基軸体制に風穴を開けて、
各国もその環境の中でドルのくびきから離れて通貨発行を行い始めれば
世界は変わる。
中国は、その先頭を担えるのだが、
その確率は極めて低いと言わざるを得ない。
中国は中国共産党のためにしか通貨発行を考えていないからだ。
286 名前: 堺のおっさん 2020/02/09 (Sun) 12:21:46
>>279 つづき
米中の覇権争いとはなんだろうか?
ご存じのように、アメリカのドルはFRB発行の証券。
かたや、中国も国家の体裁をした共産党王朝。
どちらもアメリカのドルや中国の人民元と言う国家の通貨の装いはあっても
それは装いに過ぎない。
国家の通貨発行権を行使しているように見えて、ともに似て非なるものなのだ。
このことに思い至って、現在の世界覇権争いとは
本質的にアメリカと中国の国家間での争いではないものであると。
そんなことに、今更ながら気づいた次第である。
国家の仮面をかぶった、私的な巨大組織やグループの
熾烈な争いに過ぎない。
金などの「担保」にとらわれずに、国家の通貨発行権として
必要に応じて運用・発行されることができるかどうかに懸っている。
それに基づき運用されるならば…
私は期待と恐れという真逆の心理を抱いてしまう。
しかし、それはなされないだろう。
なぜなら、中国は国家ではないからだ。
いわゆる王朝であり、
国民や組織は「政策」に対して「対策」を基軸に生活を営む。
疑似国家であるからこそネオコンが食い込む絶好の土俵だし、
選挙などの不確定要素をはらむ手続きもいらない。
したがって、中国は国家のために通貨を発行できないと思う。
デジタル人民元がドル基軸体制に風穴を開けて、
各国もその環境の中でドルのくびきから離れて通貨発行を行い始めれば
世界は変わる。
中国は、その先頭を担えるのだが、
その確率は極めて低いと言わざるを得ない。
中国は中国共産党のためにしか通貨発行を考えていないからだ。
286 名前: 堺のおっさん 2020/02/09 (Sun) 12:21:46
>>279 つづき
米中の覇権争いとはなんだろうか?
ご存じのように、アメリカのドルはFRB発行の証券。
かたや、中国も国家の体裁をした共産党王朝。
どちらもアメリカのドルや中国の人民元と言う国家の通貨の装いはあっても
それは装いに過ぎない。
国家の通貨発行権を行使しているように見えて、ともに似て非なるものなのだ。
このことに思い至って、現在の世界覇権争いとは
本質的にアメリカと中国の国家間での争いではないものであると。
そんなことに、今更ながら気づいた次第である。
国家の仮面をかぶった、私的な巨大組織やグループの
熾烈な争いに過ぎない。
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290:mespesado : 020/02/09 (Sun) 15:03:30
>>286
米中の覇権争いが、通貨に注目すると、ドルと元の対立ということになるが、これはいずれも「国家」が統制している通貨ではないので「国家」同志の覇権争いではない。
↑非常に根源的な指摘であると思います。
これに比べると、じゃあ日本の「円」はどうなんだ、ということになりますが、これがどうにもよくわからない。
「ドル」の発行元はFRBという民間団体であって、これが米政府ではないことは明らか。
一方の「元」は中国政府の発行ではあるが、中国政府それ自体がコミンテルンによって中国人民の意思と関係ないところで作られた「中国共産党」であることは歴史的な事実なのであるから、これも疑問の余地は無い。
これに対して日本の「円」の“真の”発行体はだれなのか?いや、正確に言うと、「円」の“真の”「追加」発行を拒んでいるのは誰なのか?
一見「お札」=「日本銀行券」だから日銀なのかな、と思うがそうではない。なぜなら日銀は紙幣を自由に刷れるけれども、一企業であるから会計を赤字にすることはできないので紙幣発行の見返りの資産(=国債)を入手しなければ発行できない。一方の「国債」はそれ自体実は事実上の貨幣だからこれでは日銀が貨幣を追加発行したことにはならない。
では国債を発行している「財務省」なのかと言えば、本音はともかく、タテマエ上は財政法第4条と第5条があるので、予算実行の原資は国債発行以外で調達しなければならない。これはつまり①政府紙幣か②税金を原資にしなければならないという意味であり、②では貨幣は増えないので、貨幣を追加発行するには①によるしかない、ということになる。ここで政府紙幣発行を拒んでいるのは米国で政府通貨発行を言った大統領が暗殺されたことからして、いわゆるDSが牛耳っていることになるが、それでは日本の「円」の追加発行は完全にDSによって封印されているのかと言えば、それも疑わしい。なぜなら国債の発行禁止には例外規定があり、国会で議決すれば発行することができる。しかも発行した国債が償還を迎えたら、永久に借り換えを続ければよいので、財務省は、国会の承認さえあれば国債を事実上無制限に発行しようと思えば発行できる。ということは、円の追加発行の権限を握っているのは国会だ、ということになり、その国会議員の過半数を占めているのは自民党議員である。で、ここからがわからない。
国会議員の大半は経済というか貨幣の理屈に無知であり、安藤議員や西田議員のような一部の議員を除いて貨幣が自由に発行できるものであること自体を知らないように見える。その彼らが自民党の党税調で税制を決める権限を持っており、財務省の役人が彼らを中心にレクをして国債追加発行をさせず、PBをゼロに持っていくように洗脳をしている。そしてIMFによる緊縮財政への勧告も財務官僚の差し金と言われている。
じゃあ財務省が諸悪の根源か、それともその背後に国際金融資本がいるのか?ここが本当にわからない。おそらく、どちらかが犯人ということではなく、財務省という組織の弊害で、内部の人間が出世争いに興じた結果、緊縮財政を進める方向に進んでしまうだけであり、国際金融資本も彼らが自分達の利権のために緊縮財政を進めてくれる方が有難いので泳がせているだけなのではないか?
つまり、日本というのは、本当に利権が網目のようにドロドロしていて、誰が真の犯人ということではなく、関係者が大勢いて、それぞれが利権を追い求めようとする結果、気付いた人による「抜け駆け」が許されないようになっていて、結果として緊縮財政に進んでいるだけ、というのが真相なのだろう。第二次大戦が、このまま突っ走れば敗戦だとわかっていながら誰も止められなかったのと同じで、行き着くところまで行きつかないと誰も止められない、という不思議な社会なのが、この日本という国なのだ、ということができる。
ただ、希望があるのは、終戦時と違ってネットの世界で情報が飛び交い、目覚めた人の意見が瞬時に誰の目にも触れることができることだ。この網の目のように複雑に絡んだ利権による通貨発行を拒む妖怪のような集合体に一般人の力がどこまで抗うことができるのか。そこがポイントだろう。
>>286
米中の覇権争いが、通貨に注目すると、ドルと元の対立ということになるが、これはいずれも「国家」が統制している通貨ではないので「国家」同志の覇権争いではない。
↑非常に根源的な指摘であると思います。
これに比べると、じゃあ日本の「円」はどうなんだ、ということになりますが、これがどうにもよくわからない。
「ドル」の発行元はFRBという民間団体であって、これが米政府ではないことは明らか。
一方の「元」は中国政府の発行ではあるが、中国政府それ自体がコミンテルンによって中国人民の意思と関係ないところで作られた「中国共産党」であることは歴史的な事実なのであるから、これも疑問の余地は無い。
これに対して日本の「円」の“真の”発行体はだれなのか?いや、正確に言うと、「円」の“真の”「追加」発行を拒んでいるのは誰なのか?
一見「お札」=「日本銀行券」だから日銀なのかな、と思うがそうではない。なぜなら日銀は紙幣を自由に刷れるけれども、一企業であるから会計を赤字にすることはできないので紙幣発行の見返りの資産(=国債)を入手しなければ発行できない。一方の「国債」はそれ自体実は事実上の貨幣だからこれでは日銀が貨幣を追加発行したことにはならない。
では国債を発行している「財務省」なのかと言えば、本音はともかく、タテマエ上は財政法第4条と第5条があるので、予算実行の原資は国債発行以外で調達しなければならない。これはつまり①政府紙幣か②税金を原資にしなければならないという意味であり、②では貨幣は増えないので、貨幣を追加発行するには①によるしかない、ということになる。ここで政府紙幣発行を拒んでいるのは米国で政府通貨発行を言った大統領が暗殺されたことからして、いわゆるDSが牛耳っていることになるが、それでは日本の「円」の追加発行は完全にDSによって封印されているのかと言えば、それも疑わしい。なぜなら国債の発行禁止には例外規定があり、国会で議決すれば発行することができる。しかも発行した国債が償還を迎えたら、永久に借り換えを続ければよいので、財務省は、国会の承認さえあれば国債を事実上無制限に発行しようと思えば発行できる。ということは、円の追加発行の権限を握っているのは国会だ、ということになり、その国会議員の過半数を占めているのは自民党議員である。で、ここからがわからない。
国会議員の大半は経済というか貨幣の理屈に無知であり、安藤議員や西田議員のような一部の議員を除いて貨幣が自由に発行できるものであること自体を知らないように見える。その彼らが自民党の党税調で税制を決める権限を持っており、財務省の役人が彼らを中心にレクをして国債追加発行をさせず、PBをゼロに持っていくように洗脳をしている。そしてIMFによる緊縮財政への勧告も財務官僚の差し金と言われている。
じゃあ財務省が諸悪の根源か、それともその背後に国際金融資本がいるのか?ここが本当にわからない。おそらく、どちらかが犯人ということではなく、財務省という組織の弊害で、内部の人間が出世争いに興じた結果、緊縮財政を進める方向に進んでしまうだけであり、国際金融資本も彼らが自分達の利権のために緊縮財政を進めてくれる方が有難いので泳がせているだけなのではないか?
つまり、日本というのは、本当に利権が網目のようにドロドロしていて、誰が真の犯人ということではなく、関係者が大勢いて、それぞれが利権を追い求めようとする結果、気付いた人による「抜け駆け」が許されないようになっていて、結果として緊縮財政に進んでいるだけ、というのが真相なのだろう。第二次大戦が、このまま突っ走れば敗戦だとわかっていながら誰も止められなかったのと同じで、行き着くところまで行きつかないと誰も止められない、という不思議な社会なのが、この日本という国なのだ、ということができる。
ただ、希望があるのは、終戦時と違ってネットの世界で情報が飛び交い、目覚めた人の意見が瞬時に誰の目にも触れることができることだ。この網の目のように複雑に絡んだ利権による通貨発行を拒む妖怪のような集合体に一般人の力がどこまで抗うことができるのか。そこがポイントだろう。
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