「清潔な国、日本」(月例祭宮司講話) [熊野大社]
コロナウィルスの今後が気になります。今朝熊野大社の月例祭の北野宮司講話、その話でした。昨年の長白山行、トイレの汚なさ、無神経さには往生しました。日本は、以前に比べどんどん清潔になってきました。宮司の話、「なるほど」です。
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おはようございます。
テレビをつければ新型ウィルスのニュースばかりで、大変な危機感を皆様持たれておられるのではないかと思います。マスクがそろそろ売り切れているのではという話も出ています。幸い今のところは、中国の方と接触のあった方に限られているようですので、大丈夫とはいえないんでしょうけれども、政府におかれましては万全の備えをしていただきたいところであります。
私はしかし、意外と楽観的でして、なぜかと言いますと、私たちの生活というのは、ものすごく清潔ですよね。中国に行かれた方はおわかりと思いますが、排泄物やなんかが、非常に、きれいに整理されていない。だから、なんかそういうふうに排泄物やなんかと一緒になって蔓延するということが十分にあるんだろうと思えるわけです。日本は非常にきれいですから、なんとか収めていただけるんじゃあないかと思っているところです。
これはですね、国をきれいに保つということは、先人からの知恵でありまして、熊野にお祀りしておりますスサノヲの尊という神様は、罪を一身に背負われた大神さまでいらっしゃいますが、その素戔嗚尊様の罪のひとつとしてあげられておりますのが、清浄なところに、天のそのままの言葉で言いますとクソマロと出てくるんでありますが、つまり大便をしたということですね。これが大変な罪として考えられているわけです。つまり、清浄なものを排泄物で汚すなんていうことは、日本人としては大変な罪として考えられてきたわけで、物事をずーっと清浄に保ってきたわけです。
思い出すのはですね、江戸という町がありましたけれども、当時世界最大の町です。江戸では水を飲めたんですね。それには大変な努力があったんです。水役人というのがおりまして、水を汚さないように大変な努力をして江戸の中でも水を飲めるようにしたんです。その水があんまりきれいだから、その水をもって近郷近在に売りに行った人までいるんです。これは冗談でなくて、「水商売」というのはそこから出たんですね。
こういう風に、私たちの先祖は、国土をきれいに保つことに腐心してきました。これは(?)以来の伝統であります。ですから日本人の今までの知恵、つまり祖先がわれわれを守ってくださるということを信じたいと思っております。まあそれでも、手洗い、うがいはみなさんなさっていただきたいと思います。
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