SSブログ

幕末の真摯さ [雲井龍雄]

ご無沙汰しました。昨日戻りました。

田中宇氏の国際ニュース解説、これからの世界がどうなるかが見えてきます。今後の非米側による世界経済の支配は、世界経済の「再国家主義化」「再国有化」である。これまでの米覇権下では、民間の投資家や企業が国家を無視して大きな力を持っていたが、そのような時代は終わる。》

雲井龍雄43dc652878e4f5a670f7d60ba9bd1ae8.jpg「国家」が問われます。今の日本はご破算です。明治維新から問われると思います。いま私にとってのキーマンは雲井龍雄です。

◆BRICS新通貨登場でどうなるか
要約:《【2023年7月2日】米国側がBRICSが創設する共通通貨を攻撃し、米中の金融分野での「果たし合い」へと発展していく。米国の金融覇権の源泉は、ドルの基軸性と、無限にバブル膨張できる債券金融システムの資金力だ。これらの金融力が残っている限り、米国は弱体化しても中国など非米側を金融攻撃して脅威を与え続ける。非米側を主導する中国は、米金融システムを完全に破壊しておく必要がある。》

以下、ダイジェスト。

*   *   *   *   *

BRICS通貨は、(ケインズがそもそもの提案者である)SDR(特別引き出し権)をたたき台にして作られる。BRICS通貨は、米国側を除いた非米側の諸通貨だけで構成されるSDRである。米プロパガンダ屋たちは今後も「BRICS通貨なんて機能しない。ドルしかない」と喧伝するだろう。しかし現実はそうでない。ケインズ以来のIMFの長い経験に基づき、SDRもBRICS通貨もうまく機能する。 》
新通貨がうまく機能すると、それはドルと米覇権にとって脅威になる。米国側のマスコミや権威筋はおそらく、新通貨の創設後、最初は無視・軽視するだろう。 /だが、裏では脅威と感じるだろうから、米国側(米金融界のヘッジファンドなど)は早晩、金融のちからを使って新通貨を潰そうとする。通貨の創設直後でなく、何か月か経ってから金融戦争になるかもしれない。》

米国の金融覇権の源泉は、ドルの基軸性と、無限にバブル膨張できる債券金融システムの資金力だ。これらの金融力が残っている限り、米国は弱体化しても中国など非米側を金融攻撃して脅威を与え続ける。非米側を主導する中国は、米金融システムを完全に破壊しておく必要がある。 /非米側を主導する中国としては、米国から売られた金融戦争の果たし合いの喧嘩を積極的に買い、逆に米国の金融バブルを不可逆的に劇的に崩壊させ、米国の「金融兵器」を完全に潰そうとする。》

米覇権を潰せるなら、習近平は、中国が持っている米国債を売り放って長期金利を高騰させて潰すなど、中国が一時的に大損してもかまわずにやりかねない。政治的に勝てば、経済的な損失は回復できる。習近平は、自国の金融バブルも潰している。
米国側の金融バブルが二度と膨張できないように債券金融システムを潰せば、ドルの基軸性も消える。BRICS通貨の創設に始まる話は、米国の金融バブルとドル基軸の崩壊に行き着く。
この米中金融戦争で、中長期的に、米国が勝つ見込みは少ない。米国の金融システムは、米連銀の資金注入(QTによってQEを減らす代わりに銀行救済資金の注入増加)によって何とか延命しているだけで、すでにとても脆弱だからだ。》

今後の非米側による世界経済の支配は、世界経済の「再国家主義化」「再国有化」である。これまでの米覇権下では、民間の投資家や企業が国家を無視して大きな力を持っていたが、そのような時代は終わる。》

非米側が中心になった世界では、ヘッジファンドとかオフショア市場とか、当局から見えないところで蓄財する勢力が根こそぎ潰される。習近平を批判する言論人だけでなく、こっそり蓄財しようとするお金持ちもすぐ見つかって取り締まられる。 /CBDCと中共などによる世界支配で、言論の自由は消失するが、同時にバブルを膨張させて儲ける金融界も消失する。国家を超越しようとする資本家も消される。2020年に中共を批判した後にしばらく行方不明にされたアリババ創業者のジャック・マーがそのはしりだった。》

BRICS通貨や金資源本位制など、非米側が構築している「米国後」の世界体制は、まだ実体がほとんどわかっていない。私の今回の記事も、とりとめがない。金資源本位制の本質をつかむことが大事だが、それも十分にできていない。書ききれなかったこともある。今後もこのテーマについて書いていく。》

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。