『DSとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国』(副島隆彦)を読む [本]

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そんな中での、副島氏の最新刊『ディープ・ステイトとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国』(2021/12/3)。
《中国政府は、新疆ウイグルで100万人以上のウイグル人を収容所の入れて、ひどい虐待をしていると、言い続ける人たちがいる。だが、現場に行って本当に調べてきた日本人が果たしているのだろうか。/イギリスのBBC放送やアメリカのCIA情報だと思われる映像を根拠に、とにかく中国の悪口を言い、中国をけなし続ける。だが、そろそろ大きく中国を正面から冷静に見るという考え方を、私たちは身につけなければならないだろう。》(228p)私は及川氏に向けられたものとして読んだ。
副島氏の中国本は、私にとっては『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた(上)(下)』が最初だった。「移ろうままに」を始めて間もない2006年、今から15年前のことだ。→https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2006-06-19 それ以前から副島氏の「アジア人同士戦わず」には深く共感するようになっていた。自分自身にその根っこをさぐって、「置賜発アジア主義」を書いた。→https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-02-18 そうした思いがあったから、一昨年白頭山(長白山)に行くこともできた。私の生涯にとってほんとうにかけがえのない体験となった。中国の凄まじいエネルギーを体で受けとめることもてきた。→https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-07-31
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毎年1冊ずつ書いてきたという副島氏このたびの中国本、その集大成として読んだ。これからの中国が次のように描かれている。
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《中国は、複数政党制(マルチパーティ・システム)と、普通選挙制度(ユニバーサル・サファレッジ)の2つを導入する。この2つがデモクラシー(民主政治体制)であるために必須だ。/中国共産党としては、今のところは「習近平同志に率いられた中国の特色ある社会主義」である。この市場経済を中心にした政策は、このまま進める。そして、もっともっと中国は豊かになる。第1章で見たように貧しい層の国民を底上げして、やがて欧米先進国並みの豊かな国になる。/と同時に、独裁体制をやめて、世界の多くの国々から納得してもらえるような、前述した2つの制度を導入することで、穏やかなデモクラシーの国家体制に変更せざるを得ない。だから、2022年(20大)の次の5年後の党大会(21人)が開かれる2027年に、デモクラシーに移行するだろう。/この時、李克強首相らの共青団の派は、中国共産党員であることをやめて、中国民主党という新しい政党を立ち上げるだろう。これで複数政党制になる。そして中国全土で普通選挙行うことで、デモクラシーの国となる。この時に、納得ずくで台湾も完全に台湾省という27番目の省になるだろう。》(136p)
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この本全体を通じて、このことがよく肚におさる本だった。
225 名前:日中の友好・平和を願っていた平成の天皇
2021/12/19 (Sun) 20:22:00 host:*.eonet.ne.jp
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by めい (2021-12-24 03:56)