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武田邦彦先生講演会報告(2) [日記、雑感]

質問タイム.jpg前回《こんな荒唐無稽な社会の中で幸せに生きてゆくための心構えがあれば教えてください。》という質問に対する武田先生の答えの続きです。

《だけども、自分の人生、友達の人生、家族の人生は幸福でなければいけないんですよ。ですから、そのためにはやっぱり人間は基本的には幸福でなければいけない。・・・(?)・・・この前、鹿児島のの講演の帰りに久留米に行ったら、駅前に僕の友達が待っていてくれた。ほんとうにうれしかった。人間というのは、自分一人で幸福感を感じることはできない。家族が幸福であり、友達が幸福であり、その状態が幸福なんです。それを納得したかったら、自分たちの細胞が60兆あり、手の細胞、足の細胞、まったくちがう細胞同士が協力しているんですよ。それと同じように5億年前に、人間もそうだし、他の生物もみんな集団で喜びを感じる。集団で生きる。だからさっき言ったように、生理が終わった哺乳動物のメスが何で自殺するのか。自分のためなら生きていればいいんですよ。自分のことより群が大切だ。だから自分は死んでもいい。鮭もそうですね。ですからほんとうの人間の喜びというのは、相手が喜ぶこと。相手が喜んでくれたらそれがはね返って自分の寿命になる。ところがね、実際上、昨日か一昨日のブログに出したんでみなさん、お読みになったかもしれないけど、ある哲学者が言う説明を聞いていたんです。「人間はお金ががっぽりあれば働かない人もいるけど、普通の人は生活するために働かねばならない。」こんな考えしていたら幸福にならないですよ。人間は別にお金のために働いているわけじゃあなくて、武田邦彦が生きるために、ごはんを誰かが作ってくれる、誰かがお味噌をつくってくれる、自動車もそうだし、電車もそうだし、水洗トイレから何から何まで、多くの人が作ってくれたもので僕は生きているんです。その人間が最低やるべきことというのは、自分が生きているものての恩だけは返さなきゃあならないんです。返すっていったって、物理学者だから、どれだけ方程式解けばご飯くれるのかわかんない。その尺度の方法としてお金がある。だから月の30万円自分の努力で稼いだら、自分の食べるお米とか、医者とか、水洗トイレとかはやってくれたり、掃除してくれたりへの恩は返せる。そのお金というのは計算の尺度です。つまり、ほんとうの目的でなく手段なんです。ところがだんだんだんだん手段が目的みたいになっちゃって、「お金を稼ぐために働く」っていう変なことになっちゃった。そうじゃないんですよね。やっぱりまずは、自分が生きるために自分が世話になっているものに返す。2番目はね、そうは言っても、体が悪いとか、年取っているとか、・・・子どもの分、老人の分、働けない病気の人の分は少しやってあげる。それが全部済んだら、自分はちょっと稼いでクラブ活動(夜の街)に行くか、と。こういう趣旨だった。それを、だいたい自分のソサエティでやるようになると、みんないつもニコニコしているんですよ。だいたいそれが今できる、そのうち。だから非常に快適な世の中をつくる。・・・日本のいちばんの問題は、金で尺度を決めたものをお母さんが広めたんですよ。お母さんはね、365日一日も休まず24時間勤務ですよ。これに賃金が払われないんですよ。・・・24時間勤務、こんな労働ってないですよ。ここに労働基準監督局の人がいたら、なんでお母さんが働いているのに、24時間勤務は労働基準法違反これに賃金払われないんですよ。労働基準法違反だから、赤ちゃんが夜中にうんこしても替えなくてもいいよ、と言わなくちゃあダメ。その女性の負担というのはね、お金で計算したらダメなんです。全く通じない。   その女性の負担というのはね、お金で計算したら   全く、   今の女性というのは、非常に苦しい。みんな忙しくて、女性の賃金というのは、男性の1/2ですから。昔は逆だったんです。日本だけですよ。世界で日本だけ。日本だけは、おかみさんがいちばん上で、結婚したら、旦那さんというのはね、今でもそうですけれども、男性は妻から外に出される派遣労働者なんです。夫は派遣労働者なんです。だからね、辻褄合っているんですよ。僕はね、派遣労働者だったから、外に出て働いたらそっくり100%帰ったら家内にそっくりハイって渡すんです。そして僕が働いた給料なのに、家内が贅沢して、しかも僕に小遣いくれるんですよ、嫌味言うんですよ。「もう」とか「また?」とかって。何でこういうシステムかって言ったら、主婦でもいいし、お母さんでもいいけど、その労働がいちばん基本にあるという日本の考え方なんです。その日本の考え方が何で賃金に結びついてないかと言うと、外国は男が女を支配すると言う考え方、全然逆なんです。だから神様も外国は、日本以外の外国の神様は、ここにキリスト教の人がいたら失礼ですけど、「天にまします我らが父よ」で「母」は言わないんです。日本は世界で唯一です。いちばん上の神様が女性なんです。だからせっかく日本が、実態を見てね、家庭が円満に、みんなが幸福に行くようにつくっているのに、会社の労働も家庭の労働も人間関係も、みんな全部奴隷社会のようになっている。山形は特に東京なんかと違って、そういう(日本本来の)素地がある。そこでがんばってもらいたいと思いますね。》
前記事のように、懇親会の最後の言葉も山形への期待でしたが、講演会の最後もそうだった、と今気づいたところです。聞き取りにくいところはそのままにしてありますが、いずれ実行委員会できちんとした録画が出ることになっています。(つづく)

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