ハイジアパーク→四季南陽「南陽を世界ブランドにする」!(3) [地方再生]
昨日、奥山氏が来庁して南陽市と(株)KEN OKUYAMA DESIGNとの間で基本協定・支援協定の締結式が行われました。そのあとプレス発表、今朝の山形新聞に出ています。(←写真は白岩市長のFBから)
市長はFB に《
もしこのような民間譲渡先が見つからない場合、施設の解体に数億円のマイナス、更地の売却に数千万円のプラス、差引数億円のマイナスです。/ハイジア全体の売却額は、ほぼ無償譲渡に近い11000円です。今後、固定資産税相当額や温泉供給を支援しますが、上記数億円のマイナスが発生せず、10億円の投資を呼び込み、雇用や法人市民税の収入を確保し、ハイジアが南陽や置賜の魅力を発信する拠点となることは、大きなプラスです。/「東北・山形にはまだないデザインホテル。食の殿堂南陽・置賜全体を世界ブランドにする。運営する新会社で自分も恒久的に参加し、成功させ、地域に貢献したい」と奥山さん。/今後、売買契約に向けて、話し合いを進めてまいります。》と書いています。なんとかここまで漕ぎ着けて、南陽市にも奥山氏にも心から「おめでとう」と言いたい気持ちです。今後の可能性を思うと、30年の歴史を背負うハイジアにとっても、将来への最高の再生レールが引かれたものと高く評価します。「南陽」にとっての夢膨らます好材料としてどう活かすか。これからの課題です。
先に 「四季南陽」の名称について書きましたが、さらに「四季南陽」への私なりの期待を書いていきたいと思います。
②「里山の自然」への着目
「四季南陽」の新たな施設のコンセプトとして、①里山の自然 ②南陽の食 ③デザインカフェホテル の3つがあげられています。「里山の自然」について《ここには日本人が古くから親しんできた「里山」があります。人と自然が共存する、失われつつある貴重な場所です。》と記されています。
いま「いい本にめぐりあえた」と思いうつつ読み進めているのが『日本列島回復論』(井上岳一 新潮選書 2019)です。効率第一のオカネ万能主義は人間をどんどん自然から切り離すことになりました。その結果が人間と自然をつなぐ役割を果たしていた「里山」の荒廃です。《令和の世に懸念される自然災害と獣害の増加は、山林の過少利用と山からの撤退、すなわち人間の領域の急激な縮小の結果です。山林の過剰利用による災害・獣害の増加は過去(江戸時代)に経験済みですが、過少利用によるそれは、経験したことがありません。まさに未曾有の事態ですから、一体、今後、どのような展開になるのかは、誰も見通せません。そういう予測不能な時代を生きているという認識を私達は持つ必要があります。》(173p)日本列島回復の鍵は「里山」の回復如何にかかっている、というのがこの本の主張です。奥山氏による里山再興へのチャレンジに期待が高まります。奥山氏が社外取締役を務めるヤンマーとも提携した農業体験、さらにアスレチックや星空テラスなどが構想されています。「里山再興」が南陽から全国に広がってゆくことに期待したい。
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