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『まちづくり幻想』を読む(3)深田萌絵さん起訴!? [本]

『まちづくり幻想』は、地域事業に取り組む上での知識や方法以前の「感覚のもち方」を示してくれている。最後の章でこう言う。《地域事業を効果的にすすめるための逆算開発、民間資金調達の方法などテクニックは多数ありますが、それを知ったところで実行しないのであれば意味はありません。世の中に方法論は多数ありますが、それが組織の意思決定や方法論に合わない時に捻じ曲げてしまうと、全く効果を発しなくなります。本書が方法論より大切な「考え方」にフォーカスを当てたのは、そこにこそ本質があると思っているからです。考え方がしっかりしていれば、誰から教わることなく、然るべき方法論に自分たちで行き着きます。(235-236p)「おわりに」では、「考え方」の3つのポイントを明かす。《まず、「ここまで考える必要がある」という領域を広げることの重要性の共有です。同時に、大切なことは大抵面倒なことなので、面倒なことこそ大切だと思うこと。同時に、まずは個人や少数チームで始めて近い成果を挙げることが大切ではあるものの、その先に行くためには仲間を増やそうということです。》(240p)①今見えている範囲が全てではない ②面倒と思うことを避けるな ③セクト意識の打破、ということか。要するに、自分に固執してはダメ、つまり「自己相対化」ができているかどうか、ということが大事。それはひとりひとりの意識についてでもあるが、集団全体についてもいえる。特に集団内部の固定観念を乗り越えるエネルギーは大変だ。その固定観念は、これまでの経験や知識であったりするのだが、往々にして「利害」が絡む。そこをどうクリアするか。虚心になれば自ずと方法はあるはずなのに、こだわりのあれこれが先を見えなくする・・・自分が直面したその辺のあれこれ思い巡らすことになる。

読みつつ、ハッとしたところがある。最終章で「幻想を振り払うための『12のアクション』」が提示されるが、そのアクション2「地域に向けても教育投資が必要」として、《行政内だけでなく、地域における投資先としても教育は非常に重要です。/現在の日本の公教育等投資の問題の本質は、今の日本の一人あたり教育への公的支出がOECD最下位にありながら、実際の教育支出は、OECD平均よリ高いという歪んだ構造です。つまり公的支出ではなく、家庭の所得や個人の奨学金などの借金によって、一人あたり支出が埋められているということなのです。》(208p)「なんで勉強すんなねなや?」「自分のためだごで」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2018-05-05-1という日本の教育の問題がここにある。これはそのまま日本の共通意思形成如何の問題に通ずる。深田萌絵さんが共謀罪で起訴されたというショッキングな出来事で思ったのが、「日本の共通意思はどこに在るのか!?」ということだ。→「深田萌絵、罪状は、共謀罪だって!?」https://www.youtube.com/watch?v=qpemaztMPxY  及川幸久さんの「中国共産党は国際犯罪集団!」という主張(s://www.youtube.com/watch?v=Wrp6SxQ-K8E)それはそれとして、それをすべて承知の上で巧みに立ち回る台湾勢力にまんまと乗せられ、迂闊にも深田氏起訴というあり得ない愚挙に及ぶ日本、一体日本の意志の在り処はどこなのか。思えば根本は、「国の意思」などは関係ないところで施される公教育にあったのだ。

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