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イノシシ被害を見てきて [日記、雑感]

猪山s.jpgかもしか いのしし s小.jpg

昨日、こども園の裏手山にイノシシの被害ということで見てきた。りんご畑がある斜面一帯が穴だらけで草も生えなくなっている。カモシカが一頭、ずっとこっちを見ていた。イノシシは冬眠中のヘビを狙ったのではないかとも聞いたが、畑の持ち主の見立ては、葛根を掘ったらしいとのこと。農林課からのアドバイスは、電柵を張り巡らすこと。しかし昭和16年生まれという旦那と私と同級の奥さんとでは、電柵設置しても経費は大変だし、管理の手も回らない。崩壊家屋.jpgこの辺は土砂崩れの危険地帯でもあり、土がむき出しの現状では大雨があれば近づけない。最後の言葉は、「もうやめるしかない。」ここまでの途中にも崩壊家屋。農家で60代なら十分「若手」で、見回しても後継者はほとんどいない。農業を救う活路は「新規就農者」しかないのでは。

龍樹山頂.jpg昨日の朝は梨郷の運動公園から龍樹山に登って、午後はこども園裏手の山を歩いた。雪はもうほとんどない。雪折れの木などが散らかるが木々には葉がないので見晴らしがいい。春の陽気といってもいい日だった。久しぶりに里山を歩いた。それにしても5年もすればこの辺の山や畑はどうなってしまうのか。荒れる一方の里山をどうやって守るか。「もうやめるしかない」の言葉に浮かんだのが「新規就農者に頼るしかない」。それにはベーシックインカムによる所得保障だと思う。久々に山道を歩いた快さに、生活の保証さえあれば、この快さに惹かれて来てくれる可能性は十分あると思えたのだ。以前考えた「置賜地域の合併ビジョン私案」を引っ張り出してみる。

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置賜地域の合併ビジョン私案
目指せ、経済的・精神的な貧困のないまち「NON-POOR CITY 置賜https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2008-02-17
≪戦略≫
 「棒杭の商い」精神による地域づくり
(1) 豊かな置賜の歴史に根ざす「地域共同体」としての再生。
(2) 農業生産を重視した地域内自給(千人共働き→置賜24万共働き)。
(3) 「助け合い」「譲り合い」をキーワードに損得感情の超克。
≪戦術≫
地域通貨(藩札)の活用によるベーシックインカム(基礎的所得保障)の導入。
(1) 最低時給保障(時給格差の是正)による農林業等保護。
(2) 最低生活保障(高齢者への一律配布)。自主返納制。
(3) 期限付き地域通貨。使用税徴収による財源の確保などがある。

※ 「棒杭の商い」:上杉鷹山公の時代の無人販売所。街道の途中に暮らしや旅の必需品が棒杭に下げてありました。鷹山公の善政は人心をも立て直し、いつも金額はぴったり合ったという。旅の人もこの地に入ればおのずとそれに倣ったとのこと。
※ 「千人共働き」:「昔から千人人がいればお互い助け合いながらなんとか生きてゆけたもんだ」という古老のことばが強く心に残っている。

◆補説 地域通貨とベーシックインカム https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2008-02-29

ベーシックインカムは、「働くことで所得を得る」のではなく「生きているから所得を得る」という考えに基づく。そのことで、「金にならない仕事はやらない」という考えから解放される。「仕事」とは本来「人のために役に立つこと」だったのではなかったか。目先にこだわらない本来の「仕事」が息を吹き返す。完全な実現には程遠いが、地域通貨の活用でその考えを取り入れることは可能になる。


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