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新・mespesadoさん講義(22)①これからの「投資」②「君子」と「小人」 [mespesado理論]

超重要です!物事を原理的に考えることで、思考の枠組みがガラッと変わる。それを体験したところです。世の中がくっきりと見えてきます。

①これからの時代における「投資」とは、おカネに関わる投資は二の次となり、「自己研鑽」や「人間関係」に関わる投資こそが第一義的投資となる。

「君子(為政者)は義に喩(さと)り、小人(一般庶民)は利に喩(さと)る」君子は正しい道かどうかで物事を判断し、小人は利益が得られるかどうかで物事を判断する。)が本来のあり方。ところが、「為政者が利にり、なまじ民衆が義にろうとする」ことでバランスを崩しているのが、今の世の中。DSはおのれの愚かさに気づくべきだし、日本人はいいかげん「道徳」の縛りから自由になって、本気でおのれの豊かさの実現に思いを致すべきなのである。

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163 名前:mespesado 2021/03/14 (Sun) 13:20:06
>>161
 「投資」という言葉が出てきたのでちょっと一言してみます。
 そもそも「投資」とは何か?
 ウィキペディアによれば、
> 投資とは、主に経済において、将来的に資本を増加させるために、現在
> の資本を投じる活動を指す。広義では、自己研鑽や人間関係においても
> 使われる語である。 どのような形態の投資も、不確実性が伴う。一般に、
> 投資による期待収益率が高い場合、不確実性も高まる
 まあ、広義の意味の方はとりあえず置いといて、前半を見ると、これは資本を出す側の「動機」について書いてあるだけで、そもそも何で「投資」という行為が必要なのか、という一番肝心なことが書いてないw
 投資という行為が行われるのは、そもそも投資を受ける側が存在するからであり、受ける側が投資を欲しているという大前提がある。この事実を改めて一から考える必要があるはずなのだが、今までの時代は「そんなことアタリマエ」だったから、(Wikiというのは、通説(本項の場合は経済学)に準拠しているであろうから)これは学界自体にこのことが意識にすらのぼっていない、ということに他ならない。
 投資をして欲しい、というのは何かというと、直接的には「誰かオカネを出してくれ」というニーズであり、借金と違うのは、「返せないかもしれない」ことを承知の上でカネを出してくれ、という点である。そのかわり、成功したらすごい見返りを出しますよ、という「成功報酬」型の契約である。
 ↑以上、「オカネ」に視点を置いたら、以上のとおりなのだが、既に現代貨幣のカラクリを熟知している放知技の皆さんは、ここで思考がストップすることはないだろう。「オカネを出してくれ、というなら国がオカネを刷って欲しい人に渡せばいいんじゃないの?何で誰かが自分のオカネを供出しなきゃいけないの?」という次なる質問がすぐ口をついて出て来るのではないだろうか?
 当然のことながら、これには「供給力」の問題が絡んでくる。
 あまりに古代まで遡っても仕方がないから昭和の高度成長期で考えると、この頃は便利な生活必需家電をゼロから国民全部が欲しがり、皆が一斉に手に入れるには生産が全く間に合わない。そこで「優先順位」を定めて、優先順位の高い人から手に入れる。優先順位の高い人というのは、もちろん金持ち。彼らが生活必需耐久消費財を手に入れてから、その次の金持ち、…という順番で、庶民は後回し。でも、この優先順位を誰かが人為的に定めたのでは「ずるい」という不平不満で社会は不安定化するから「オカネの保有量」により、「貨幣の仕組み」上「やむを得ない」待ち行列だ、ということで皆が信じていれば、誰からも文句は出ない(サヨクの過激派革命思想家を除いて)。そして庶民は待っている間何をするのかというと、黙って貯蓄に励む。そして貯金が溜まったら念願の生活必需耐久消費財を手に入れる、という形で(実際は「オカネが溜まる」こと自体が本質的なのではなく、オカネが溜まるまで多くの人が購入を待つことによって分散消費が行われることによって供給不足が生じないようになっていることが本質←これ重要!)世の中が回っていた。そして「投資家」、つまり投資する方というのは、①既に欲しいものは手に入れてしまったので、ひたすらオカネを増やすゲームに参加したい、という人と、②コツコツ貯金して溜まるまで待つなんてできないから、ハイリスク・ハイリターンの投資で一発勝負に出て、もし賭けが当たって儲かったら耐久消費財購入レースの「優先順位」が繰り上がるので、このことを期待して投資に参加する、という人の2種類があったと思われる。
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 ひるがえって、供給過多の今日ではどうか?
 供給力がハンパなく進歩したため、高度成長期みたいに「消費したい人が殺到するので分散消費を促すためにガマンする」必要なんかない。たまに新型ゲーム機が発売されるので徹夜の行列ができたりとかはあるが、せいぜい数日、長くても数カ月待てばよいだけで、高度成長期の待ち時間(年単位)とは比ぶべくもない。こんな時代に消費をガマンして投資、いやそれどころか「貯蓄」に励む必要すらない。
 今日での需要と供給の関係「だけ」を問題にするなら「オカネを必要とする人には国が刷って渡せばよい」というのが「正解」である。
 ところが↑こんなことをいうと「資本主義を否定するのか」「共産主義だ」と言い出す人がいるけれども、そう主張する人は、実は「世の中を貨幣の仕組みによる自然に任せておくのが一番公平であり、人工的にカネを配って消費の優先順位を人為的に変更するのは不公平である」という考え方であることが多い。ところが彼らが考えている「貨幣の仕組み」というのが、実は、金貨や兌換貨幣であった「オカネを自由に増やすことができない」昔の誤った先入観によるものなのである。つまり何を言いたいのかというと、「あんたが貨幣の自然な仕組みだと思っている、その仕組みとやらも、実は人為的な(そして不換貨幣の現代では無意味な)『オカネのプール論』に基づくものなんだから、全然『自然』じゃないんだよ、言い換えると、カネの配分に関する『貨幣論の誤った思い込み』に関する限り『(カネを稼げる能力が高い人から消費の優先権を与える)資本主義』も『(カネは富裕者から取り上げて貧乏人に与える)共産主義』も同じ穴のムジナとしか思えない」ということなのである。
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 結論:「投資」の本来の意味であった「オカネの投資」については、その必要性の部分も含めて根本的な再考が必要である。従って、今後は、Wikiでは「広い意味」として書かれていた「自己研鑽や人間関係」の投資の方にこそ、その意味をシフトしていく必要がある

164 名前:mespesado 2021/03/14 (Sun) 14:17:18
>>160
 亀さんのこの投稿の後半に書かれていることは、日本人にとっても海外の人にとっても非常に重要な指摘になっていると思う。

> 「君子は義に喩り、小人は利に喩る」
 日本人は、これを
> 「聖人といえば、知恵が広大で行ないが正しい人、心の優しい人になる。
> 君子は徳のある人、小人は凡人」
と捉えるのに対し、最初の論語の格言本来の意味は
> 聖人というのは為政者(政治権力者)のことであり、君子は統治階級に
> 属する人、小人は一般庶民という意味
だという。
 そもそも日本以外の世界というのは「利己性が表出していてとてもわかりやすい世界」であり、日本人からするととてもドライな現実があって、それをポリコレで道徳的に化粧している感が強い。
 これに対して日本の方は、逆に「ドライでなければならない」はずの世界にも、やたらに「道徳」を持ち出して、それを他人にも強要するようなところがある。

 政治というのは、究極を言えば、個々人が利害を最大にすべく動くと「合成の誤謬」を引き起こしてしまう問題を、人為的に介入してそれを防ぐ、という役割を担うことに他ならない(その他では外交と国防があるが、ここで挙げた経済における国の役割ともちろん無関係ではない)。
 要するに、海外では「聖人」でなければならないのは「国家統治」を担う人に対してであり、一般人は自分の利益を最大にすることだけ考えていればよいのだ(というか、自然にそうなっており、しかしそれで別に問題は無い、と考える、という意味)。←合理的に考えると、少なくとも表面的にはこういう考え方が世界標準であるともいえる。
 ところが、今回のトランプ降ろしのDSの悪あがきは、国家統治をするべき人たちが自己の利益を最大化するという上記に上げた「聖人」論にあるまじきことを、今まで(産業革命以降、成金たちがナンチャッテ民主革命で国家権力を握って以来)ずーっと本質を隠して実行してきたのが、トランプの出現で、その利己性が「バレ」てしまい、最早これを「隠れて」行う余裕がなくなり、バレてもかまわんという形で露骨にやり出したために、多くの国民がその現実に覚醒した、という事件であると言える。
 これに対して現代の日本の方の問題は、これとはまるで逆に、本来は自分の利益を最大に考えればよいはずの一般庶民までもが「聖人」のまねごとをして「タダでオカネを貰うなどコ〇キのやることだ」とBIや生活保護を叩くことに必死になり、国政までもがこの「民意」に支配され、財務省の緊縮政策を「国民」が後押ししてしまっている始末である。
 日本人も、非日本人も、バランスというものをもうちょっと考えたらよさそうなものなのに、うまくいかないものですね。

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