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「官民融合」(予算委員会)(2) [議会]

ビッグプレゼントキャンペーン.jpgコロナ危機は「官民融合」の機運をつくった。10万円一律給付や無利子融資をはじめ様々な「緊急経済対策」が打ち出された。「本気で民に寄り添う」、その姿勢が鮮明になった。変化を実感したのが商品券政策。従来は1万円で1万5千円分の買い物ができる、市民は競って購入し、その多くは大型店等で消費され、地元商店への恩恵はあまりなかった。それがコロナ禍で出された「プレミアクーポン券」、これは個別商店が自分の店で使用してもらうために発行する商品券で、確実に自店に還元される。消費者にとってだけでなく、地元店にとっても客への直接なサービス提供ということで効果があった。そして、いま展開されているのが「ビッグプレゼントキャンペーン」。地元店が2000円以上買ってもらった客に応募ハガキを渡す。応募ハガキを投函するといろんな賞品が当たるというもの。その商品総額300万円はすべて地元調達、中でもありがたいのが、地元商店街発行の2000円商品券100万円分。市内8つの商店会加盟店で使用される。粡町商店街には、加盟12店分62枚(124,000円分)が割り当てられた。金額の多寡ではなく「地元の店」意識が売る側にも買う側にも意識されることの意義が大きい。40年前「地元で買い物を」キャンペーンをやったが、掛け声だけのキャンペーンだった。今回は「官」による具体的な手立て、仕組みができている。このことが頭にあって、補助金の意義を改めて考えらせられての発言だった。十分練れていなくて空回りに終わったのが残念。

粡町商店街の誕生は平成5年。街路灯設置の補助金をもらうための設立だった。首尾よく街路灯が設置された後は静かだったのだが、平成11年に今に至る新たな展開がはじまった。当時大型店に加えコンビニの出店ラッシュで疲弊に向かう既存商店街を元気づけるということで、大々的に国の金がつぎ込まれた。まだ元気だった商店会に、自由に使える金がばら撒かれた。粡町商店街がこの金で取り組んだのが「雪洞(ぼんぼり)まつり」。2月の初め、いちばん寒い時の開催だったが盛り上がった。この金が出た2年間、がんばった。中国からの嫁さん主導の手作り餃子があたって、30万円ぐらいの蓄えも出た。その金を活かそうということで、イルミネーションが始まった。そうしているうち、平成20年NHK大河ドラマ「天地人」。主人公直江兼続の母親の実家が信州飯山から来て宮内宮沢城の城主となった尾崎家であることを広く知ってもらおうということで、県の助成金なども得て絵巻展を開催した。それが市の「商店街まちづくり活性化推進事業補助金」を活用した今の「宮内よもやま歴史絵巻」につながる。始めるときは勢いがあるが続けることが大変。そこであてにしていた補助金がカットなったりするとそれでもうポシャる。3、4年前、それまでの金額が半分に減らされたと思ったら、次の年ゼロ回答。くたびれてもいるので、やれやれ今年は大変な思いをしないで済むとなってしまう。そうなるとそこからまた立ち上がるのが大変。民のがんばりを育てるのではなく、民の動きを潰す結果になる。みんな若くて勢いのあった時代の商店街とは違っている。そんな思いがあって、官の側のテコ入れの必要性を訴えるつもりだった。言い方がうまくなかったようで、伝わらなかった。自分の体験を言うのがいちばん説得力あると思って粡町商店街をの例で語ったのが悪かったらしい。議運で注意を受けることになった。言いたかったのは、補助金を使うには使うだけのエネルギーが必要ということ。補助金もらって得をした、という気持ちより何よりも、それだけの事業に取り組まねばならないという負担感が生ずる。この辺、こっちも歳のせいか微妙な変化が生じているのかもしれないが、官にはそこを理解してほしい。そこから「官民協働」の意識も育ってくる。知恵も出し合える。官と民とがひとつに溶け合ってゆく、そんな方向性を期待したいのだがどうだろうか。「限られたおカネをどう配分するか」の発想ではなく「人材に潜むやる気をどう活かし育てるか」を第一義にする、その目配りに期待したいということ。ゼニカネの時代ではない、「だれが、何をやるか」の時代。前記事、「投資」の意義の変化に対応する。→「新・mespesadoさん講義(22)①これからの「投資」」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2021-03-14-2

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