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芦名定道京都大教授の「学術会議」新会員任命拒否について [こども園]

芦名定道京都大学教授が、菅首相によって「学術会議」新会員の任命が拒否されました。この件に関して芦名先生のブログにコメントがありました。《実は、昨日、引き受けることになっていた仕事(やりがいはあり、重要なものではあるが、6年間拘束されるなど、引き受けて失敗だったかとも考えていた)が、急に取りやめになった。その理由には不審な点が残るが、ともかくも、気が重かった仕事をする必要がなくなり、ややほっとしている/ 一人の人間が使える時間には限りがあり、避けうる役職ならば、極力辞退したいと数年前から強く感じているが、そうも行かないこともある。これが現実ではある。》自然神学・宗教哲学・自然哲学)芦名先生らしい賢明なコメントと受け止めました。

今朝の日経、《「学術会議」6人任命せず/推薦候補 異論唱える学者排除/首相》の見出し、《加藤氏は見送りの理由は明らかにしなかった。その上で「首相の下の行政機関である学術会議において、政府側が責任を持って(人事を)行うのは当然だ」と述べ、学問の自由の侵害には当たらないとの認識を示した。》との官房長官表明に「その通り」と思いつつ読み進めたら、任命拒否されたひとりに芦名先生の名前が挙がっていた。何年かぶりに先生のブログに行ってみたら、毎日書かれる記事の9月30日分にさりげなく付け加えられていたのが、上の文章だった。http://logosoffice.blog90.fc2.com/blog-entry-3724.html

芦名先生講演会m_DSCF9254E88AA6E5908DE58588E7949FE8AC9BE6BC94E4BC9A.jpg芦名教授は私にとってかけがえのない先生である宮越能子(旧姓 芦名)先生の甥御さん。7年前、宮内幼稚園創立60周年に「子どもたちの未来へ―幼児期、そして人生における『祈り』の意味」と題するすばらしい講演をしていただいた。→https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2013-04-03  つい先日、宮内から能子先生の弟さん(新庄市)に嫁がれた、芦名教授の義叔母さん(88歳?)と電話で話すことがあって、教授のことが話題になったところだった。その義叔母さん、菊人形師菊地熊吉翁と縁戚で、熊吉翁の生い立ちを知る希少な方。

ともあれ、芦名教授がターゲットのひとりになったことはそれとして、アンタッチャブルな領域にも臆せず踏み込む菅首相に拍手。


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めい

案の定の大騒ぎ。その中で、ブログ「惣郷木霊の四方山話」さんがきっちり結論付けておられます。(仕事がはやい!) 要するに、《慣例としてリストをそのまま採用してきたことがいけないのである。》ということです。「日本学術会議」とやら、それにすっかり甘えていた迂闊さを反省すべきなのでしょう。https://annex2.site/20201002-1/

   *   *   *   *   *

今回の話は、行政のトップが行政のメンバーを選んだと、それだけの話である。

それも、日本学術会議から出された105名のうち6名を除外したという話で、特に日本学術会議の意向を無視したという話でも無い。

政府がリストにない別の人を任命したとしても、「学問の自由」に抵触するという話にはならないのではないだろうか。そもそもだ、基本的意義とされる「個人として学問を究めることを妨害されない」の拡大解釈として、「大学の自治」「教授の自由」などが認められるとされているが、しかしソレにも影響はしない。

もちろん不服であれば、行政不服審査法に基づくなり、法的手続きによって裁判所に訴えれば宜しい。法廷でやったらどうですか?

もちろん、彼らにそんな事はできないのだ。任命された結果、不当にクビになったとかという話であれば、争いようもある。しかし、任命されなかったことに対して文句を言うというのは、まあ、無理だろうね。

そして、行政の長は人事に関してそうした権限を有しているのだ。むしろ、慣例としてリストをそのまま採用してきたことがいけないのである。

(荒唐無稽な「学問の自由」を振りかざす人々)


by めい (2020-10-02 16:09) 

めい

副島隆彦重掲板http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
[2642]日本学術会議の問題についての核心
投稿者:相田英男  投稿日:2020-10-04 02:01:38

《日本学術会議の設立は、日本の科学体制の歴史を辿る中で、最重要の出来事である。》とし、学術会議結成とその後の経緯についてのいい記事です。

《日本学術会議とは、1949年に、日本国が米軍の支配下にあった時代に発足した学術組織だ。その目的は、戦前の旧い学術組織を全て解体して、一本化し、現場の科学者達の手に、取り戻す事だった。文科、理科の両方における日本の学術分野の全体の方針を、科学者達自信の代表により決定するために、学術会議は作られた。学術会議員の選抜はは、科学者達による直接選挙であった。直接選挙で選ばれた二百数十人の学術会議員の合議により、日本の学術方針を決める場が、本来の学術会議だったのだ。/しかし、1980年代に体制が変わり、議員の選抜は直接選挙から、科学者同士の推薦による方式となった。》

たしかに、《発足当初の学術会議は、世界的に見ても例のない、過激な民主主義の理想の下に作られた組織だった。GHQ -SCAPにいたニューディーラー(多くはアメリカ共産党員だった)の、意気込みを受けて作られたからだ。》

しかし、《1970年代になると、高い理想を掲げていた学術会議の中に、多くの矛盾が存在することが露呈するようになる。そのような状況で、自民党議員達から、かねてから反政府的な発言を繰り返す学術会議員への対応として、直接選挙から推薦方式への選抜方式の変更が、要望として出された。伏見康治が会長の時代に、なし崩し的に、学術会議法は自民党により修正される。これにより、直接選挙による学術会議の体制は終焉を迎えたのだった。/科学者自身による直接選挙のしくみが奪われたことで、学術会議の理念は実質消滅した。》

結局のところ、《はっきり言って、現状の日本学術会議は、あっても無くてもどうでも良い、老人達の寄合のような集団に過ぎない。このまま時を重ねれば、自然に忘れ去れる存在だと、私は思う。しかし、学術会議を店仕舞いするのであれば、単に終わらせるだけではいけない。設立時に唱えられた崇高な理念が、現実のものになったのか、理念が未だ実現しないのであれば、どうすればよいのか、きちんと総括しなければならない。それこそが、後を継ぐ者の責務である。》

日本の先行きは厳しい。国家を挙げて未来を切り開いてゆかねばならないこの期こそ、心を一つにして議論すべきときなのだ。(モリカケ、桜のごときでの足引っ張り、消耗ほど馬鹿げた時間の無駄遣いはない。)日本学術会議の重要性を鑑みてこそのこの度の決断、国民各位、しかと心されよ。

菅首相の固い意志を私は読み取ります。

by めい (2020-10-04 13:59) 

めい

《菅首相は「学術会議の問題点」正々堂々と説明するべきだ》に同感です。この機会をとらえて、「大学というもの」「学問というもの」について、国民的議論にしていくべきです。日本の教育について根っこから考え直すチャンスです。

     * * * * *

菅首相は「学術会議の問題点」正々堂々と説明するべきだ 八幡和郎氏緊急寄稿 中国「千人計画」に協力!?
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f4fba831b2b7eb15841177f4a1954a1bc719dcd?fbclid=IwAR1PgpY1CAWFMs1oZpkKbtYD2-C7yWuiNZzNJG4jvPFoBSTdAOTYOmjx2LI
10/5(月) 16:56配信
夕刊フジ

 菅義偉首相が、科学者で構成する政府機関「日本学術会議」が推薦した新会員候補のうち、6人の任命を見送った問題が、秋の臨時国会の焦点となりそうだ。政府は説明責任を果たすべきだが、年間10億円もの税金が投入される同会議の存在意義を問う声もある。元通産官僚で評論家の八幡和郎氏が緊急寄稿した。

 国公立を含む日本の大学は、防衛のための研究に協力することを拒否し、自衛隊員の大学や大学院への入学まで排除・制限するという暴挙を平気で行っている。一方で、外国の軍事研究への協力には無警戒である。

 自民党の甘利明税制調査会長は8月6日のブログで、中国が世界から技術を盗み出そうとしていると、米国で大スキャンダルになっている「千人計画」に、日本学術会議が積極的に協力していると批判している。北朝鮮の核開発にも、日本の大学の研究者が貢献したと疑われているくらいだ。

 文科省をはじめとする政府機関は、この状況を放置してきた。だが、米国と中国の対立が激化するなか、日本の企業、大学、研究機関、さらには研究者個人に至るまで、無神経でいると世界の研究網から排除されたり、留学や学会のためのビザも拒絶されかねない。

 日本学術会議は「軍事目的のための科学研究を行わない」という声明を1950年と67年、2017年に出した。これが、大学などでの不適切な方針を後押ししてきた。

 これらの活動は、学術会議の本来の目的から逸脱している。時代にも合わないし、組織運営も時代に合わなくなっており、制度の全面見直しをすぐ行うべきところだ。

 こうしたなか、政府が学術会議の自浄作用を期待するために、内閣法制局の意見も踏まえて、新会員候補の一部の任命を見送ったのは、何ら問題とされることではない。

 ただ、東京高検検事長の定年延長問題でも「司法改革の必要性」を国民に訴えずに、人事でだけ控えめに政府の意見を反映しようとするから、「司法介入だ」という見当外れの批判を受けた。

 今回も「学術会議の問題点」を国民に訴えずに、先例と違う人事のやりかたをしたので、守旧派の付け入る隙を与えている。

 元文科事務次官の前川喜平氏は、政府の専権事項である審議会委員の任命について、官房長官時代の菅首相に事務方の案を覆されたと批判している。仲間内で後任者を決めることができるのでは、時代に合う改革はできなくなるし、「国民の意思を政策に反映する」という民主主義の根幹も維持できなくなる。

 官房長官の立場では、人事をテコに意見を反映させるのも合理性があるが、いまや首相なのだから、国民に考え方を示し訴える方がいいのではないか。今回の件もまず、学術会議の現況を先に批判してから同じことをすれば、国民のほとんどは支持した案件であるし、すぐにでも正々堂々の説明をしてほしい。

by めい (2020-10-08 04:29) 

めい

《これからの政治は、人事をしっかりとやらなければ務まらない》《巨大な組織を動かそうと思えば、しっかりと人事権を行使するしかない》。それに異議を唱えて始まった今回の騒動は《民主政治において分岐点となる非常に大きな問題》。その通りと思います。騒ぎ立てる側こそ「民主政治」を踏みにじっていることに気づかねばなりません。

   * * * * *

橋下徹「これが学術会議『任命拒否』問題の本質だ」 僕が菅義偉政権に提言したいこと
橋下 徹元大阪市長・元大阪府知事
PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/39337?page=1

日本学術会議「任命拒否」問題で積極的な発言が続く橋下徹氏。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(10月13日配信)では、何が問題かを徹底的に整理し、対応策を提示している。必読の議論、冒頭部分をお届けする。

◆ちょっとした問題に見えるが実は民主政治の大問題

菅義偉首相が先日、学術の立場から政策を提言する機関「日本学術会議」の新会員候補105人のうち6人の任命を見送ったことについて、問題視する声が相次いでいる。政権による恣意的な人選だ! 「首相は推薦に従って形式的に任命するだけ」とした過去の法解釈と矛盾している! このままでは「学問の自由」が侵される! などなど、さまざまなレベルの批判が学者や朝日新聞などのメディアから飛び出してくる。

これはちょっとした問題のようにも見えるが民主政治においては実は大きな問題だ。

政治側が憲法や法律に基づいて人事をやった場合に、政治介入だ!! と大騒ぎされることが多い。菅義偉首相が官房長官だったときの安倍政権は、政治による人事にこだわった。そのことで、官僚を委縮させている、官僚の忖度を生んでいる、とさんざん批判を受けた。

政治側は人事権をしっかりと行使すべきか。それとも抑制すべきか。これまでインテリたちの間では後者の論者が多かった。しかし、現代社会においてしっかりと政治をやろうと思えば、前者によらなければならない。まさにこれからの政治は、人事をしっかりとやらなければ務まらないが、この大きな時代の転換点を迎えている今だからこそ、激しく摩擦が生じている。

◆政治は人事権の行使に臆病になってはならない

この摩擦に政治は負けてはならない。ここで人事権の行使に臆病になる政治に進めば、結局何もできない政治のままになる。この激しい批判を乗り越えて、人事をしっかりとやる政治を進めなければならない。そのような意味で、今回の任命拒否騒動は民主政治において分岐点となる非常に大きな問題なんだ。

まず押さえておかなければならないポイントは、巨大な組織を動かそうと思えば、しっかりと人事権を行使するしかないということだ。また組織のトップがしっかりと人事権を行使するという気迫が組織のメンバーに伝われば、組織はトップの意向を実現するために必死に動くようになる。

ただし、組織がトップの不祥事を隠すことやトップの地位を守ることに必死になってしまうという負の側面もある。この負の側面を回避しながら、人事権をしっかりと行使するためには次のような組織マネジメントの黄金則を実践しなければならない。

そして、おそらく杉田和博内閣官房副長官が6名の任命拒否を判断したのだろうが、その真相と問題点は次のとおりである。

(以下省略/全文はメールマガジンでお読みください)

by めい (2020-10-16 19:22) 

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