SSブログ

mespesadoさん講義(111)ディープ・ステイトと日本の政治 [mespesado理論]

ディープ・ステイトの真実.jpg西森マリー著『ディープ・ステイトの真実』に目を通し終えたところです。トランプ大統領の登場によって、それまで陰謀論扱いだったディープ・ステイトの存在があからさまになったことは、まさに天の配剤だった。しかしごく一部のメディアを除いては、決してそのことを報じない。メディア自体がディープ・ステイトに取り込まれてしまっているが故に。

日本において時の政権がディープ・ステイトについてどう認識していたか。小泉政権以来についてのmespesadoさんの整理がよく理解できました。現実をしっかり見据えた、したたかな安倍政権の手法は、なんとか引き継いでゆかねばなりません。

〈関連〉mespesadoさんによる1億人のための経済談義(番外10) 日本のdeep state https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2018-11-02

*   *   *   *   *
691:mespesado :2020/08/18 (Tue) 08:55:56
 へっぴりごしさんのサイトで紹介されていた、WILLによる阿比留さんと岩田さんの対談を読みました↓
https://web-willmagazine.com/politics/avfHc

 新聞記者というのは日ごろから政治家に身近に接しているからか、政治の裏事情も本当によく見えているんですよね。でも記事になる時点でいろいろ新聞社のイデオロギーに毒されるのか、記事の段階ではここまで政治の舞台裏はわからない。そんな中で、阿比留さんは、直接自分で知った舞台裏情報を読者にきちんと還元している数少ない記者だと思います。特に安倍さんや石破・岸田両人だけでなく、福田康夫さんやれいわの山本太郎にまで言及していて、その論評も実に的確ですね。
 産経新聞には政治家の本質を発信する阿比留さんと、経済・貨幣の本質をよくわかっている田村さんがいるだけマシだ。これに対して、当の産経新聞そのものは、経団連の利害に毒されているので残念な新聞だけれども、要は、マスコミの活用法として、新聞社ではなく、記者ごとに選別して情報収集すべきだということが本当によくわかる対談記事でした。

692:mespesado :2020/08/18 (Tue) 12:56:21
>>691
 リンク記事の対談の中で「反緊縮」にまつわる部分を抜き出すと…

> 阿比留 【前略】もう1つ、今回の都知事選でハッキリしたのが、れいわ
> 新選組・山本太郎氏の存在感が薄れたことです。キャラで売っている人

> は、常に目立つ位置にいる必要がありますが、存在感が一気に退行した
> 感があります。【中略】一番喜んでいるのが立憲民主党の枝野幸男代表

> じゃありませんか。山本太郎によって野党第一党代表の地位が脅かされ
> ていましたから(笑)。立憲民主党の議員からは「枝野さんはほっとし

> ただろう」との声が漏れ聞こえます。永田町に目を転じると、話題は今
> や〝ポスト安倍〟と、衆院解散総選挙はいつか……この2つに集中してい

> ます。【中略】玉木さんは究極の優柔不断男です。国民民主党に入党す
> る前、自民党に入る話がありました。自民党幹部も容認していたのです

> が、いつの間にか立ち消えになった。国民民主党代表に就いてからも、
> 自民党と手を携えて連立へと向かう話もあったのに、おそらく玉木さん

> が直前になって翻意したのでしょう。

 れいわが例の大西事件でグダグダになったことから玉木議員を新たな反緊縮の野党の中核に押す人もいますが、上の阿比留さんの話を読む限り、ショボくて力不足なのは否めませんね。何か、反緊縮派は緊縮派からの攻撃でやられてるというよりも、勝手に自滅している感が強い。要するに、学問的な貨幣の正しい理解ができる人はそこそこ居るのに、政治的な力を結集して何かをするという能力が、当の政治家のみならず、支持者たる有権者にも決定的に欠けているのでしょう。やはり生活がかかった緊縮派の真剣さに対抗するにはよほど政略的に行動しないと難しいような気がしますね。
 ~ ~ ~ ~ ~
 それから、民主党政権の鳩山由紀夫と、その前の福田康夫について↓
> 阿比留 鳩山さんの言動を見ていると、首相時代に自分の善意が評価さ
> れなかった、国民が聞く耳を持たなかったと、日本と日本国民に対して

「ルサンチマン(怨恨感情)」を抱いているとしか思えません。【中略】
> 鳩山さんはそもそも若手議員の頃から、朝令暮改が当たり前でした。直

> 前に会った人にすぐ影響を受けてしまう。【中略】福田政権になった途
> 端、集団的自衛権の有識者会議の報告書がすべて反故にされ、白紙に戻

> りました。教育改革も頓挫、挙句の果てには、福田さん自身「中国はお
> 友達」と口にし、「友達の嫌がることはしない」と公言する始末。〝悪

> 夢の〟民主党政権時代を到来させる遠因をつくってしまった。

 福田政権の方から先に考えると、当時は米国がDSに支配されていて、小泉をそそのかして日本から何でも吸い尽くす、米国DSの利益になるような法律ばかりが彼らに脅されて日本で提案されてはそれを通す、ということの繰返しであり、福田さんはそういう流れに抗おうとして、とにかく出て来る法案という法案をとことん潰して何の法律も通らないようにした。当時の私は「いいぞ、その調子で一本も法律を通すな。その方がマシだ!」と考えていたくらいです。福田さんの媚中は、今の二階さんの媚中と同じで、おそらく田中角栄以来の流れでしょうが、米国=DSだった当時の米国に対抗するには中国を味方に付けておいた方がよい、という判断もあったのではないでしょうか。この点、阿比留さんは一貫した反共産主義なところがあるので、DS支配下の米国でも中共よりマシという考えなので、上記のような評価になるのだと思います。また、鳩山由紀夫の場合は何せボンボンなので、政治の世界の舞台裏を何も知らないで、最高権力者である総理の自分が、理想を「指示」しさえすれば、それがすぐ実行に移されるんだと勘違いしたマヌケな総理、ということになるんでしょう。上の阿比留さんの話だと、現役を退いてからも、まだ政治の裏世界の事情に気付いてなかったみたいですね。で、こうした民主党政権の「米国のDSに抗う」姿勢が米国の反感を受け、民主党政権の時代は米国が親中国だったから、当時の日本の民主党政権が、米国に抗おうとして中国を味方に付けようとしてもムダで、結局突発的な事故が原因で中国とも対立し、日本は世界の大国勢力を敵に回し、孤立してしまう。おまけに鳩山政権を失脚させた中央官僚の力に怯え、特に財務省に屈服し、服従した菅・野田政権のせいですべてガタガタになってしまった。これは、結局いくら理想を掲げて政治をしようとしても、そもそも何で理想が実現していないか、ということを考えれば「その理想とやらを実現されると困る連中がいて、しかも彼らの政治力が強大だから」と、今ならそのカラクリがよ~くわかるのですが、昔はそれがわからず、「理想の政治が行えないのは、それまでの総理をはじめとする主要な政治家が単にバカだったからなんだろう」と考えてしまっていた自分の無知を恥じ入るばかりです。ちなみに現在でも反緊縮界隈のツイッターでは、この認識のままの人が非常に多い、というか、ほとんどすべてと言っていい。その証拠にほとんどの反緊縮ツイッターが「アベガー」さんたちですw

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。