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第6次南陽市総合計画基本構想案 [議会]

山新第6次総合計画.jpg振興審議会.jpg25日、4年前に地区長連絡協議会長の宛職で出席したことがある振興審議会に文教厚生委員会の立場で出てきた。まず柴田孝会長挨拶。「コロナ危機のこともあるが基本的にはこれまでの経過を踏まえ変える必要ない。変えるとすれば今後一部修正で対処。」事務局からの基本構想案について説明を受けた後意見交換。事務局をねぎらう穏当な意見が出された後指名されたので、「緊急事態宣言も今日解除とのことで、コロナ自体はマスコミで騒ぐほどのことではないが、コロナウイルスによって世の中全体が急ブレーキかかったようにつんのめった感じだ。このことがこれからのくらしに及ぼす影響はただごとではない。途中から入ってきてちゃぶ台返しみたいなこと言って申し訳ないが、これからの世の中どう変わるのか、あらためてそのことについての議論を経て総合計画を提案すべきなのではないか。諸々の市の施策の最上位に位置するのだから、この会を一年延長して審議すべきと思う。」と発言したが、事務局案が、その辺も考慮しつつ無難にまとめられていたこともあって、「貴重な発言として聞き置く」という感じ。ただ、山新 池田めぐみ.jpg私の発言でそのあとの議論に勢いが出てきたのはたしか。「南陽市まち・ひと・しごと創世総合戦略ー人口ビジョン検討資料ー」についての審議に入り、議長が池田めぐみ会長代理(今朝の山形新聞に登場!)に代わって議論が俄然おもしろくなった。きっかけを作ったのが佐藤廣志NDソフトウェア会長。「わが社も経営の中期計画をご破算にして一年一年の計画に切り替えた」に始まり、「今回のコロナウイルスをチャンスと考えている」。あわててボイスレコーダーをONにした。

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・・・これからの時代、ビジネスモデルがどんどん変わる。そうすると、何をやるかというよりも、だれがやるかということ。そうすると、市役所の職員というのは非常にスキームが高いのでこれからおもしろいかなと期待しています。
 うちなんかも、「逆転の発想」というか、これまでの逆のことを考えるんですけれども、これからは若者を誘致するというのは無理と思う。それだったら年寄りを誘致したらどうか。年寄りといっても、60歳ぐらいの人はものすごく元気ですよね。こういう人が、今の在宅であるとか、オンラインであるとか、そういうものの中で、地方にいても別にいいんじゃあないかと、そういう時代に間違いなくなるわけですね。そういう人たちを誘致するということはできないのかな、と。若者を誘致するのは各自治体がみんな考えている。これだったら、負けてしまう、そんな気がします。
 もうひとつはですね、工業団地と言いますけれども、そうじゃあなくて商業団地というか、地方にいても都会と同じような環境の中で仕事ができると思ったら、一つの空きビルとかをシェアするような形で考えるということも一つのやり方じゃあないかと、廃校利用というのもありますけれども、南陽市でそれができるかどうかわかりませんけれどもそんなことも思っています。
 それから、市役所の職員ももうひとつ仕事を持ったらどうかな、と。兼業じゃあないですけど。よく仕事はですね、「よそ者」「わか者」「ばか者」がですね、いろんなアイデアを出して、それを年取った人がじっと我慢しながら見ているというのが成功の鍵とも言いますんで、市の職員がもうひとつ仕事を持つこと・・・公務員は残念ながら在宅で仕事をすることが無理と思いますんで、オンラインといったことが不可能であるとすれば、そういうのも一つのやり方かなと思っております。
 この会でですね、今のような新しいビジネスをやるのであれば、せっかくのチャンスですから山形大学と組む、柴田先生いらっしゃるわけですから。それから池田さんが南陽市では稀に見るオリンピックに出てるわけですから、スポーツと健康というのはものすごくスキームが高いですよね、そういう人たちと一緒に市役所の職員がもう一つの仕事を持ってそれをじょうずにSNSで発信する、ということであれば、すごく魅力のある町だあと誤解をしてですね(みんな笑)・・・あとはみんなでがんばってやればいいんじゃあないかと、そんなことを妄想的に考えてみました。

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そのあと私に振られて言ったのが、《「南陽市まち・ひと・しごと・・・」に一通り目を通して思ったのが、若者をあてにしながらいっこうに「夢ある未来」を感じ取ることができないこと。本来なら、こういう審議会の場で将来構想についてどんどん意見を出し合い、市の職員は職員の立場で地域の将来について夢を語り合う、そういうことから魅力ある地域になってゆくのではないか》と。池田さん、わかってくれたようで「わくわく」という言葉を出してくれた。山新記事にも「わくわく」が出ている。いわく、《大事なポイントは「自分で決める」」ということ。コロナや他人のせいにしてばかりでは成長を阻害するだけです。自ら考えて新しい道しるべを再設定していきましょう。挑戦し続けてきた皆さんならできるはずです。あとは好奇心。困難を乗り越えた先にある景色にわくわくする気持ちがあれば、きっと強くなった自分に出会えると思います。》

 今日の日経に、コロナ後を見据える上で貴重な山田洋次さんの記事がありました。

山田洋次 コロナと創作.jpg

《「現代を描く場合、コロナ以前と以後で分かれてしまう。ぼくの映画もコロナ以後の物語にするなら、脚本に手を入れなくてはならない。私の父はコロナを知らずに死にました、とか。コロナ後に日本人がどんな思いを共有しているか、どんな考えをもつか、それを予測しながら作ることになる。」「死者の数の桁が違うから、第2次世界大戦とは簡単には比較できないけど、コロナを無視して21世紀前半という時代は語れなくなった。映画『二十四の瞳』は戦争が終わってから9年がたっていた。9年たってようやくほっとして、ああひどい時代だったね、と互いに顔を見合わせ、涙をふいた。5年じゃできなかった。コロナの場合は何年必要になるのだろうか。僕たちがこれから作る映画はどうあるべきか・」》

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