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mespesadoさん講義(59)「散財キャンペーン」 [mespesado理論]

昨日書いた「議会不要宣言」(中山町議会)に早速反応していただきました。

「散財キャンペーン」をどう進めるか。個人が「散財」すればいいという問題ではなく、集団全員の共通認識として進めなければ意味がない(「合成の誤謬」に陥る)。議会、国会の果たす役割が重要。《個々人に任せると「合成の誤謬」で実行不可能な政策こそ「全体集団の統治機構であるところの少数集団」が個人に代わって実行する必要がある》ということで、《「議会」という「全体集団の統治機構という少数集団」がそれをやらなくちゃいけない》。そこから通貨発行権をもつ中央政府に対しては、その十全なる行使要求となる。その道筋がmespesadoさんの議論から見えてきます。

さて、今ここで立ち止まって考えているのが、いったい何に「散財」すればいいのか。ここで「構想力」が問われます。とりあえずは今日これから「梨郷朝市」に家内と一緒に行って散財してきます。

【追記 7:40】

梨郷朝市DSC_2164.jpg梨郷朝市DSC_2165.jpg

梨郷朝市に行ってきました。着いたのが7時前でしたがもう賑わいだしていました。右の写真がちょうど7時、の川やさんが開始宣言しています。いろんな野菜を期待して行ったのですが、産地直売なので旬のものだけ、梨郷特産オカヒジキをはじめ、フキ、アスパラ、タケノコ、あとはおろぬきダイコン葉ぐらいか。アオバタ豆もあった。ちょっと体が不自由なおばあちゃんがひとりで車の荷台に少しばかりの野菜を並べて売っているのに心打たれました。週に一回、ありがたい機会になっているのだと思いました。あったかい雰囲気でした。「散財」感覚で求めた結果、〆て6,000円弱でした。マルタに言われて久しぶりに行ってみたのですが、また行ってみたい気分です。これからの時代の先取りかもしれません。

*   *   *   *   *

233 名前:mespesado 2020/05/16 (Sat) 07:13:38
 はぐらめいさんの今日のエントリー↓
https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-05-16

> 「寒河江市議会が政務活動費をもらわないことにしたと新聞に出ている
> が、南陽はどうなのか」と言ってきた。「南陽もやれ」とのニュアンス
> だった。即座に「そんな提案が出たら反対討論に立つ」と答えた。

 まさに現代の風潮:「倹約は美徳」を地で行く同調圧力ですね。
 この「倹約は美徳」って、もちろん資源不足、供給力不足の時代の名残でしかなく、現代の経済環境に合わないことは確かななのですが、それじゃあ供給過剰になった現代なら、これが「今の経済環境に合わない」「おかしい」と気づいた個人から倹約を止めて散財すればよいのかというと、そう単純には行かない。それは「他の皆が倹約をしている中、一人だけ散財すると、散財した人だけが破産の危機に陥る」「全員が散財しても自分はちゃっかり倹約した方が破産リスクが減るので個人的には倹約した方がよい」というカラクリは昔も今も変わらないからです。そう、経済学のいわゆる「合成の誤謬」ってヤツです!
 全員が「いっせーのーせ!」で散財すればカネが回って景気が良くなるんですが、数人のグループ内の話であればともかく、一自治体やら国家規模での「いっせーのーせ!」は、マスコミによる宣伝や恐怖を煽る口コミ(例えばスーパーでの特定商品の買いあさり)くらいしか起きない。なので、個人に「散財」させよう、なんて「政策」はムリです。だからこそ、大規模な集団では、その集団の統治機構「それ自体」が自ら散財しないといけない
 ある地域住民全体のような「全体集団」の構成メンバー全体をコントロールしようとしても難しいが、その集団を統治するための「統治機構」という「少数集団」ならば、数人の機構責任者が決めればその方向に動く。だから「我が機構自体が散財しよう」と決めれば散財できるし、しかも、当該「全体集団」の統治機構だから規模もデカい「散財」ができて、一個人が行うより効果のある「散財」ができる。
 一般に、経済問題だけでなくすべての政策に共通の「真理」として、個々人に任せると「合成の誤謬」で実行不可能な政策こそ「全体集団の統治機構であるところの少数集団」が個人に代わって実行する必要があるのです。

> 今の時代、モノもサービスも溢れているのに、使う金がないのが問題な
> のだ。金は使うことで世の中が回る。このような時代こそ、議員は率先
> して世の中のためになる金の使い方を示さねばならない。

↑「世のため、人のため」という典型的な「哲学」とか「倫理」としては大いにそのとおりなのですが、そのことに加えて、上で説明したような、「合成の誤謬」で実行不可能な政策だからこそ、「議会」という「全体集団の統治機構という少数集団」がそれをやらなくちゃいけない、という一種の「物理法則」みたいなものである、という点にも議員の皆さんに気付いてもらえると、広まるのが早いと思うんですけどねぇ。

234 名前:mespesado 2020/05/16 (Sat) 07:31:14
>>233
 ちょっと補足です。
 今まで私が散々叫んできた(w)「日本のような国家には通貨発行権があるから自由にオカネを供給できる」から「国家は予算を大盤振る舞いすべし」というのは「通貨発行権」を持つ「国家」だからこそできることであり、これだと地方自治体は「対象外」になっちゃうんですが、>>233 に書いたような話は別に通貨発行権が無くても通用する話なんですね。
 ということはですよ。今、日本という国家は「通貨発行権があるにもかかわらずPBはゼロにしなければならない」という「誤った信仰」を持つ国会議員が多すぎるから通貨発行権が事実上使えないわけだから、もちろん、こんな「誤った信仰」を打破する努力も必要ですが、こちらは国際金融資本や財務省の抵抗が強すぎて難しい。
 これに対して、仮に通貨発行権を使わなくたって、集団の「中央管理機関が散財すれば景気が良くなるんだからもっと散財しましょう」というキャンペーンを中央政府や国会でも繰り広げれば、こっちはまだ抵抗は少ないんじゃないですかね。
 この両面作戦でいきませんかね。特にこの「散財キャンペーン」は通貨発行権を持たない地方自治体にもできるんだから、例えば「国士」渡邉正次郎氏も将来の総理にと名前を挙げていた河村たかし名古屋市長なんかが率先してそういうのやってくれるといいんですけどね(新自由主義で緊縮財政の維新の大阪は無理でしょうから、彼らの反対を実行して効果が出れば、緊縮はダメという目に見える対抗軸にもなりますしね)。

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めい

梨郷朝市に行ってきました。写真と文章、追記しました。
by めい (2020-05-17 08:21) 

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