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「議会不要宣言」(中山町議会) [議会]

今朝の新聞、中山町議会が一般質問を取りやめるとの報道があった。「町執行部に、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生活支援や経済対策に注力してもらうための措置」という。ここまでくれば、「議会不要宣言」に等しい。「議会の自殺」と言っていい。

実は昨日の朝、15日参りでちょうど熊野大社の本殿前にいた時、ごく親しい友人からの電話で、「寒河江市議会が政務活動費をもらわないことにしたと新聞に出ているが、南陽はどうなのか」と言ってきた。「南陽もやれ」とのニュアンスだった。即座に「そんな提案が出たら反対討論に立つ」と答えた。しばらく話したがわかってもらえたかどうか。ふと山形新聞に投書を思いついた。おくまん様のお告げのように受け止めた。朝食後すぐ書いて送ったのが下記文章。600字の制約があった。今朝の新聞にはまだ載らない。ボツにされることはないと思うが・・・

*   *   *   *   *

 寒河江市議会政務活動費返上の報道があった。議員活動放棄に等しい愚挙である。
 以前議員だったときは年間2万円だったろうか、その政務活動費について忘れられない思い出がある。
 平成8年12月議会議員発議で、中学校社会科教科書から「従軍慰安婦」削除の意見書が採択された。翌日から日教組を中心に抗議が殺到、一々反論を送って論争となった。高教組委員長の歴史の先生とのやりとりを全国紙が取り上げてくれたことから、合同シンポジウム開催になった。その原資となったのが、共産党、公明党を含む無会派4人の政務活動費だった。政務活動費は会派を通しての支給だったので、「無会派」という会派に支給された。その政務活動費のおかげでスムーズに運んだ。満杯の会場での白熱した議論、意義深いシンポジウムができた。
 22年ぶりに議員に戻ったら、政務活動費は12万円になっていた。議員としての活動に自由に使える、そう思うとワクワクした。
 委員会視察旅費も返上という。これまでどんな視察をやってきたのかが問われる。議員になっていちばんありがたいのが視察だった。議員活動上、どれだけ見聞を広めることができたかしれない。
 今の時代、モノもサービスも溢れているのに、使う金がないのが問題なのだ。金は使うことで世の中が回る。このような時代こそ、議員は率先して世の中のためになる金の使い方を示さねばならない。
(583字[改行含む])
【追記 2.5.17】
山辺町議会も一般質問中止だそうです。この問題、山形新聞「談話室」が取り上げました。《本県に出されていた緊急事態宣言が解除され、日常生活が戻りつつあっても6月定例会に限って一般質問は不要不急と捉えたのであろうか。経済対策の充実や小中学校の学びの再開など差し迫った課題に関し、一般質問での本格論戦を期待していた町民も多いと思うのだが。》と結んでいます。
山新談話室2.5.17.jpg
【追記 2.5.28】
一般質問自粛→《驚きというよりも憤慨せざるを得ないのは私だけではないでしょう。》
山新投書欄 2.5.28.jpg

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コメント 2

めい

山辺町議会も”一般質問中止”だそうです。山新「談話室」で知りました。このこと追記しました。↑
by めい (2020-05-17 08:24) 

めい

影沢典彦さんの「議会の役割を発揮して」の山新投書、追記しました。
by めい (2020-05-28 05:12) 

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