SSブログ

mespesadoさん講義(30)あれこれ [mespesado理論]

大事な言葉がいっぱい詰め込まれているmespesadoさんの議論です。

《「間違った理解を持った道徳的な人が一番始末が悪い」》《今の日本の「空気」がいろんな気づきを国民に与え、今までの「間違った理解による倫理(これは貨幣の誤解に限らず、案外多くの職種でテレワークが可能であることに気付き、それが引き金となって大都市一極集中を是正するきっかけになる、というような効果も含まれる)」の縛がを少しずつ解けていく流れになればいい》《自分のアイデンティティーを自分の「外側」に求めることから来るコンプレックス》

*   *   *   *   *

824:mespesado :2020/04/05 (Sun) 08:29:55
コロナに対する政府の対応についての弓月恵太氏の連ツイ↓
https://twitter.com/ssomurice_round/status/1246075783866544128

↑ここで言う
> 救わなければいけない多くの日本国民がいる。

> その方々を論じず、僅かな批判できる対象を探し、その人々を攻撃する
> ことに夢中になっている方々。

の「夢中になっている方々」とは、例えば次のような人たちのことを指すのだろう↓
https://twitter.com/georgebest1969/status/1246362549395701760

岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969
> 太平洋戦争のときと同じ。「最良の形で負ける」方法を吟味するのはい
> つも大事。「まだ持ちこたえてる」「まだ耐えられる」と引きずって、
> これ以上ない最悪な形で負ける悪癖がまた、、、

↑ここで引用した部分だけを見ると、別にアホな意見なのではないが、これに続くやり取りを見ると、まさにこの岩田氏は弓月氏のいう
> わけのわからないニートのようなぱよちん

であることは明白である(岩田氏に賛同するツイートも同じ)。

 だが、弓月氏、常に今の安倍政権による政治を正当化していて、その政治を支えているのはもちろん国民の意見の総体である(政治は国民の民度以上のことはできない)のであるが、その国民の総体それ自体の問題点に見て見ぬふりをしているように思う。その「国民の総体それ自体の問題点」を端的に表しているのが、上の弓月氏の連ツイに出てくる弓月氏に賛同する次のような意見だ↓

ばむたん@jewelmam
> こんな状況で
> 自分の生活はそれほど
> 困窮していないのだが
> 貰えるものは貰う、は
> カッコ悪いと思うよ。

> 倒産や廃業、失業の危機に
> 直面している人々から先に、
> でありたいもの。

> 国が自分に何をしてくれるか
> ばかり考えて
> 全体のことを省みない、
> そんな人に偉そうなことを
> 言ってほしくない。

 一見道徳的に見えるが、まさに「間違った理解を持った道徳的な人が一番始末が悪い」典型的な例だと思う。
 ここで「間違った理解」というのは「貨幣に対する誤解」のことである。困窮していない国民に対する国による現金給付を「貰えるものは貰う」と蔑んで、このような「あさましい人」のことを「国が自分に何をしてくれるかばかり考えて全体のことを省みない」などと批判するが、とんでもないことだ。貨幣を国全体レベルでも「増やしてはいけないものだ」という勘違いのせいで、貨幣をゼロサムな「希少資源」だと思い込み、困っている人に「優先的に」資源配分を行うべきで、困窮していない人は我慢しろ、というのはまさに供給力不足だった過去の(人類の歴史の大半を占める時代の)、今の環境に合わない本能に基づいた「現代の環境に合わない倫理」に過ぎない。
 こういう「間違った」倫理に雁字搦めになった人が多いからこそ安倍政権は「国民全体にオカネを配る」という、コロナ禍を「利用」したデフレ対策という思い切った施策が打てないだけなのに…。つまり、弓月氏が言うように、安倍政権を批判するのはお門違いだが、その安倍政権の施策を支えている国民の「誤った倫理」を諫めるどころかそれに便乗してしまっている民意こそが問題視しなければならないポイントなのだが、アベガーのサヨクはもちろん、排中韓主義なウヨクももちろん、弓月氏を擁護する連中も、ことの本質がどうにもわかっていないような気がしてならない。で、ちなみに上の「ばむたん」氏のような人はほかにもいるが、いずれも弓月氏本人ではない。弓月氏は最近貨幣の理屈をようやく理解しだしたようで、揚げ足を取られるような言質を取られないように利口に立ち回っており、その点は「いやらしさ」を感じるところであり、この人の思想自体はあまり褒められたものではないと感じていることを最後に一言しておきたい。

827:mespesado :2020/04/05 (Sun) 08:50:21
>>823
医療崩壊だけは起こさせてはいけない。

 いや、全くその通りであると思います。
 今、政府が緊急事態宣言をいつ出すか出さないか、それを決める最優先な観点が、この「医療崩壊を起こさないこと」だと思います。武田邦彦氏が言うように、なぜか日本の感染拡大が諸外国の20分の1で、通常のインフルが替わりに激減している日本で非常事態宣言を出す理由があるとしたら、まさしく医療崩壊を起こさないため、しか考えられません。これは経済の観点から見ても当然で、日本は供給過多な国だとはいうものの、医療だけはこうした特異事象が発生した場合の余裕が無いわけで、政府はに日本の供給力のボトルネックがどこにあるのかを分かっているのだと思います。
 まあ、緊急事態宣言を出すにしても出さないにしても、今の日本の「空気」がいろんな気づきを国民に与え、今までの「間違った理解による倫理(これは貨幣の誤解に限らず、案外多くの職種でテレワークが可能であることに気付き、それが引き金となって大都市一極集中を是正するきっかけになる、というような効果も含まれる)」の縛がを少しずつ解けていく流れになればいいな、と個人的には思っているところです。

835:mespesado :2020/04/05 (Sun) 09:27:46
>>824
 今回のうずらのブログの最新エントリー↓

給付金を欲しがる国民の本音
https://ameblo.jp/kobuta1205/entry-12585903454.html

↑いやあ、まさに胸のすくような投稿。
 弓月さんのようなある種の「偽善」に比べると、こういった一般人への啓蒙の方がはるかに重要だと思う。(ただ、うずらさんの政権批判の部分にはちょっと政治オンチを感じるけどね)

836:mespesado :2020/04/05 (Sun) 09:34:49
 ついでに三橋さんの最新エントリー↓
何が「国の富」なのかを思い出そう(※カネではない)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/

↑これは至極 ま・と・も
 私もかねがね主張している「供給力こそが国富」というアタリマエでありながら国民が理解していない事項が一番具体的に顕在化したのが、今回のコロナ禍における「医療崩壊」問題だった。
 これが本当に現実になると、ほとんどの国民が本当に困ってしまう。ここに至って、ようやく多くの国民が覚醒し始めたということですかね。


845:mespesado :2020/04/05 (Sun) 10:58:04
 面白い「提案」だが、消費税のホンネを知られたくない世界のDSが黙っているとは思えないwww↓

秋山 泉@iakiyama
消費税ゼロと維持をポイントに野党と与党を作ると良い気がしはじめた
 ↓ ↓ ↓
池戸万作@mansaku_ikedo
> 消費税ゼロは、世代間闘争になっていますね。高齢者ほど、消費税率維
> 持に賛成だったりします。逆に、20代男性の若者層や40代女性の主婦層
> が、消費税減税に賛成しています。国会議員の世界でも、これと同じこ
> とが起きているのです。


848 名前:mespesado 2020/04/05 (Sun) 11:45:59
>>835

 うずらのブログ最新エントリーに既に6個(11時現在)のコメントが付いてたんで、中身を読んでみました。
 まず本文の

> ただ、ここ最近、新型コロナに関するネットニュースのコメント欄を見
> るたびに、驚いていることがあります。

> それは、いつもは“国の借金が~”、“財政赤字は次世代へのツケ回し”、
> “政府は支出を減らせ”しか言わない連中が、今回ばかりは“いますぐ
> 国民一律の現金給付をしろ”という意見一色に染まっていることです。

という鋭い指摘の補足コメントというか、ブル二郎さんという人へのレスとして管理者自身によるコメントで曰く↓

> それにしても、政府や国会、官僚たちが、国民にカネを渡すのを嫌がる
> のは、いったい何なのでしょうね?

> 融資枠や保証枠を増やしたところで、大した効果はありません。
> 売上や収益の激減が見込まれる中で借金を増やし、将来の返済負担を重
> くするのは、明らかに自殺行為です。

> 企業が欲しいのは「売上」であって、「借金」ではありません。

> なのに、肝心の財界、特に、経団連や商工会議所、経済同友会の連中が、
> 売上を増やすために最も効果的な給付金や消費税廃止を主張しないのは
> 呆れるばかりです。

> 彼らは経営者・商売人として大失格です。

 うずら氏もその理由を理解しかねている給付金に反対する経営者の心理ですが、結局のところ、こうした連中は「マウントを取りたい」だけなんでしょうね。つまり「己の偉さ」で頂点にいたい、という意識があり、皆が豊かになって「自分たちと下々の連中の格差が無くなる」ことが耐えられない。皆が豊かになると、自分のアイデンティティーが無くなってしまうからです。これは、よく勘違いされる「共産主義思想」とは違います。共産主義は逆のルサンチマンであり、自分の劣等感を胡麻化すために、「格差が付くこと自体を絶対的に許さない」思想のことです。
 本来なら、別に格差があったってよいが、少なくとも供給力に不安が無いんだから、誰でも豊かになればよい。しかし、現代の、それも政治に影響を与える立場の「経営者」のような「金持ち」は、皆が豊かな中で、自分達金持ちはプラスで豊かであればよい、という意識になれないんでしょうね。これも逆に「自分はカネを稼ぐことしか取り柄が無い」というコンプレックスを持っており、このコンプレックスへの誤魔化しに過ぎない。つまり、経営陣の「国にカネを無心するんじゃねぇ」も共産主義者の「格差は許さない」も、どちらも自分のアイデンティティーを自分の「外側」に求めることから来るコンプレックスが原因なわけで、これこそが人類の究極の浅ましさなのであり、「金持ち」でも「貧乏人」でもない普通の人達も、そういう「浅ましさ」を実は持っているけれども、単に顕在化してないだけであり、たまたま「金持ち」や「貧乏人」として生まれた、あるいは後天的に成った人たちが、この本性を剥き出しにしているだけなんでしょう。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。