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mespesadoさん講義(9)社会主義国家が崩壊していった理由は? [mespesado理論]

表題議論は、堺のおっさんによって《まさに書き込むだけで発行できる通貨》「デジタル人民元」へと展開します。頭を柔軟にして先を見据えねばなりません。

*   *   *   *   *

121:mespesado :2019/12/22 (Sun) 08:13:23
https://peing.net/ja/q/64564cb8-6c2e-4b47-a652-2de6f4be6275
> ------------------------------------------
> よく社会主義は競争が生じなかったからみんな
> 真面目に働かなくなった結果失敗したとソ連の
> 例をあげて言われていますが、私はそれよりも
> もっと何か別の大きな理由があったのではない
>        かと思うんです。
> 蝙蝠さんはソ連や東ドイツなどの社会主義国家
> が崩壊していった理由として一番大きな要素
>      何だったと思いますか?
> ------------------------------------------

> 蝙蝠@†伊達文右衛門(本名)†
‏>
> ソ連や東欧が崩壊した原因はシノドスの松尾先生の連載が詳しいです。

https://synodos.jp/economy/6279

> 社会主義の失敗というよりも、社会主義経済にリスク・決定・責任を組
> み込むメカニズムが無い、決定は中央官僚が行いリスクと責任は当該部
> 門が負うというメカニズムの不一致が原因と喝破されています。
> ちなみにこれは現在の安倍政権の政権運営に繋がる所があります。

↑ということで、リンク先の、例の松尾匡氏の連載を最初から↓読んでみた。

松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』
第一回:「小さな政府」という誤解
https://synodos.jp/economy/5973
第二回:ソ連型システム崩壊から何を汲み取るか
    ──コルナイの理論から
https://synodos.jp/economy/6279
第三回:ハイエクは何を目指したのか
    ―― 一般的ルールかさじ加減の判断か
https://synodos.jp/economy/6578
第四回:反ケインズ派マクロ経済学が着目したもの
    ──フリードマンとルーカスと「予想」
https://synodos.jp/economy/6795
第五回:ゲーム理論による制度分析と「予想」
https://synodos.jp/economy/7327
第六回:なぜベーシックインカムは賛否両論を巻き起こすのか
    ――「転換X」にのっとる政策その1
https://synodos.jp/economy/8096
第七回:ケインズ復権とインフレ目標政策
    ──「転換X」にのっとる政策その2
https://synodos.jp/economy/9034
第八回:新スウェーデンモデルに見る協同組合と政府
    ──「転換X」にのっとる政策その3
https://synodos.jp/economy/9541

 サヨク思想で凝り固まってはいるものの、さすが冷静に今までのサヨクの経済関係の主張を「反省」する松尾さんだけあって、分析は緻密だ。しかしそれでも心の底から腑に落ちないものがある。それはどこなのか。感想は別途改めて。(続く)

123:mespesado :2019/12/22 (Sun) 08:29:30
>>121
 まず「蝙蝠@†伊達文右衛門(本名)†」さんによりうまく纏められた松尾さんの主張:「社会主義の失敗というよりも、社会主義経済にリスク・決定・責任を組み込むメカニズムが無い、決定は中央官僚が行いリスクと責任は当該部門が負うというメカニズムの不一致が原因」がオカシイと思う理由は、
①同じ社会主義でもソ連や東欧は失敗したけれど、中国やキューバは一応は成功しているし、②逆にロシアは社会主義をやめたにもかかわらず相変わらず他の欧州の資本主義国家と違って経済は立ち直っていないし、③資本主義国家である英国のかつての「ゆりかごから墓場まで」とかフランスの「ミッテラン政権」のような社会主義政策は当時はそれなりに「成功」していたし、④かつての北欧が高負担高福祉で社会主義的だったのに成功していたし、⑤かつてジャパン・アズ・ナンバーワンと言われていたころの日本は「世界の中で日本は唯一成功していた社会主義国家だ」などと言われていた、などの実例は、松尾さんのような理由ではうまく説明できてないのではないか、という疑問があるからです。

124:堺のおっさん:2019/12/22 (Sun) 17:37:46
>>123 メッさん
社会主義の破たんは確かに巷間言われていた原理的なものとは別の理由がある。
社会主義ってのは本来キャパがあれば一国で成立するもの。
にもかかわらず、アメリカとの冷戦に負けて崩壊した。
更にソ連のルーブルは崩壊時に暴落し、ロシアの市中では
ドルでの取引が信用されたとも聞く。
この辺に本当の経済崩壊の真相がありそうですね。
何故ソビエトはあれほどの軍事力を産み出したにもかかわらず
自国通貨すら守れなかったのか?です。


126:堺のおっさん:2019/12/23 (Mon) 09:22:23
デジタル人民元、覇権狙う 中銀で世界初/国家の管理強化
http://search.yahoo.co.jp/r/FOR=.ZBtsiFV3iiOOR2ndCmKdLi2enZVE0g4M6vUBpaq.3zyJf5dYjug9AbjBkVD.n0_QmF0fMzyGKzHMKbYwV_fzeHAie87Mwx542ubszFlyZcAEh9ZZQA4GkDb36AmPvSo13t1xO0EzvPSXIEBBUaWU7M0ZHgzV8iK.TtOETD.QLQbxTs1nDdn5Ys7eTjg_Dq33hJPPaS.FuPEwiQLUkyqr.hLDE.7i0oi6kObtCxXxZgqqNfBszqRFhk-/_ylt=A2RCEIVIAgBeMGQAjT6DTwx.;_ylu=X3oDMTBtM3MwOXVkBHBvcwM0BHNlYwNzcgRzbGsDdGl0bGU-/SIG=12d4bgqg0/EXP=1577159688/**https%3A//mainichi.jp/articles/20191113/ddm/002/020/044000c

国家破産は変動通貨制に移行して以降頻繁に起こるようになった。
アルゼンチンは、国民所得で世界第4位の豊かな国家であったにもかかわらず
フォークランド紛争もあって国家破産させられた。
もちろん国富はおおかた海外に流出。
最後はIMFやら世界銀行やらが君臨する。
中国はそのことを熟知しているので、人民元をいかに守るのかを
国家の最優先課題としている。
その切り札がデジタル人民元
国内のカネの動きをすべて把握できるという統治上の利点もある。
本命はドルに変わる国際決済通貨になること。
覇権戦略として構想している一帯一路圏ではいずれ採用していくと思われる。
デジタル通貨だから手数料などもほとんどかからない。
普及し始めるとその利便性から決済方法が一変するだろう。
そして、試金石となるのがデジタル人民元を
どれくらい発行しうるのかということ。
まさに書き込むだけで発行できる通貨
トランプもそのすごさを熟知していると思う。
人民元安に誘導すれば、中国製品が世界にあふれるし
人民元高になればアメリカの企業を買占めに来るだろうし…
中国が主要企業を国営化し、さらにデジタル人民元を普及していけば
共産党の支配力は盤石となる。
トランプが中国の市場開放と国営企業の補助金を標的にしているのも
この危機感からくるものだ。


128:堺のおっさん:2019/12/24 (Tue) 08:49:30
デジタル人民元構想について。
国家の通貨発行権をもっとも効果的に行使するものになるのではないか。
そうだとすると…
MMTでも大型の財政出動でもない、違ったアプローチで
ドル体制からの自立を達成することとなる。
米中の覇権争いは想像以上に長期化することとなりそうだ。

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