あらためて、やすえちゃんへ(3市5町後援会研修会) [舟山やすえ]
昨夜(12/20)、赤湯大文字屋での「舟山やすえ参議院議員 置賜3市5町後援会研修会」に参加してきました。やすえちゃんに「緊縮vs反緊縮」のせめぎあいが見えているのかどうかを確かめたい思いがありました。質疑応答の中で「借金のツケを後世に残してはならない」的発言があって、やすえちゃん、それに答えて《いくら借金しても大丈夫というようなMMT理論というような論理が幅を利かせている中で、どんどん公共投資して、借金なんて怖くないという議論がものすごく大きくなってきて、今回だって、補正予算を組むにあたって、剰余金の半分は借金返済に回さねばならないことになっているのに、今回の補正予算では、わざわざ法律出していっぱい使うというようなことになっているんですね。しかも税収見通しを甘く見ているもんだから、税収不足を補うために赤字国債を出すんですよ。ほんとうにひどいんですよ、もう財政規律がめちゃくちゃ。昨日財務省がきたんで「ほんとうはおかしいと思っているんじゃあないの、言えないと思うけど本音教えてよ」って言ったら、「心の中を読んでいただいてありがとうございました」と・・・・・(大きな笑いで聞き取れない)もちろん公共投資も必要ですけど、道路つくる以上に生活保護(?)のことに使ってゆかないと、ほんとに後世の子どもたちが、投資的経費が何も使えなくなるようなことになっちゃあダメなんで、私の今の知識の中では、「借金しても大丈夫」という安易な財政路線にはちょっと懐疑的に思っているんで、もう少しそこを勉強して、勉強もしますけど、おっしゃる通り、借金を青天井にしてゆくような今の政府の危うさというのはきちっとしてゆかねばならないと思っています。世の中というのは、どんどん借金して公共投資してというのは今までもそうですよ。新幹線つくれとか道路つくれとか、まあ否定はしませんけど、どうなんですかねと思いますよね。今ほんとうに山形県に新幹線が必要なのか・・・・・》ウーン、2年半前(「やすえちゃんに読んで欲しい議論」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2017-06-13)からしばしば思いを伝えていたつもりだったが、そうおいそれとはいかなかったようだと気付かされた。ここはこの場で言うしかない、と「他にご意見ありませんか」の声に意を決して挙手。芋焼酎、ストレートであおっていたのでどこまで上手く伝わったかわかりませんが、補足しつつ再現してみます。ちなみに、参院では西田昌司議員、衆院では安藤裕議員が「反緊縮」議員の牽引役です。
《今年の春、芳賀さんが立候補表明した後、宮内でやすえ議員の国政報告会ありました。その時、芳賀さんが最後に「やすえちゃんに総理大臣になってほしい」と言った。それを聞いて、いま無所属でいるやすえちゃんを活かす道は、芳賀さんのその言葉を聞いて、まさにこれだ!と思った、本気で。だから、細かいことでグダグダ言ってるやすえちゃんは見っちゃぐね。桜の会?なんだがしゃねげっと、こまかいごど、領収書だのなんだのかんだのてでなくて、日本がこれからどういうところに金を使って、どういう方向に行くのかというところを、これからのやすえちゃんに期待したいわけ。そんで、そのことから言うと、さっき、MMTのことにやすえちゃん異議あるようだけれども、家計・企業の会計と国の会計では根本的に違う。なんでか。家計・企業は自分でカネをつくることができないが、国はカネをつくることができる。国債なんていうのは借金ではない。日銀がカネ(紙幣)を発行して国債を買う形にすれば、国も日銀も同じ身内なんだからそれでチャラになる。以前財務局と論判したことがあるが(「財務省による国民洗脳研修会」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2017-08-14)、財務局はそれを認めた。ただ、それを際限なくやってしまうとインフレになるから困ると言う。じゃあ、いま日本はインフレか。そうじゃなくて、むしろデフレで苦しんでいる。インフレが困るのは、欲しいモノが足りないところにカネを無闇に刷ればそれこそ際限なく物価があがってしまうからだ。いま日本は逆に、モノはなんぼでも有り余るほどあるんだからインフレの心配はない。それなのに「借金して次代にツケを残すな」とか「財政秩序を守れ」なんて言っているから、世の中どんどん縮こまってしまう。希望が持てない世の中になってゆく。子どもだって産みたくなくなる。そうじゃなくて、カネのことなど心配せずに、これからどういう日本にしてゆくかという構想力こそが政治家には求められている。足の引っ張り合いばかりしてさっぱり希望の持てない野党連中と一緒になって細かいことで消耗するのでなく、「日本の総理大臣になるんだ」という気概をもってがんばってほしい!》
やすえちゃんの答え→《志は高く、というところでがんばっていきたいと思います。財政の話はですね、ほんとになかなか難しいですよ(←「イヤイヤ難しくない、カンタン」)、今のような主張される方もいますし、ただ、現状の借金は怖くないという説は、アメリカの一部の学者が言っている(←「日本人も日本の論理で言っている」)、ということですが、それが果たしてね、ほんとにどうなるかとは、もっときちっと検証してゆかねば・・・一部いますよ、一部いますし、京都大学の「公共工事どんどんやれ」と言っている藤井(聡)さんという大学教授なんかもいますけれども、そこはほんとに慎重に、もっと勉強したいと思って、(←「勉強して!」)自分なりにいろんな説を勉強しながら考えてゆきたいと思いますので、いま「その通りだ」とすぐ言えるかというと、今の自分は言えないということで・・・(←「はい、了解」)》やすえちゃんへの問題提起にはなった、という手応えを得ることはできました。mespesadoさん講演会資料、以前人を介してお渡ししたことがあり、それを覚えていてくれましたが、今日の話を聞く限り、本気で読んでくれたかどうか疑問符がついたところなので、若干読みどころを説明しつつ、あらためてお渡ししました。7月の南陽倫理法人会での講話レジュメも一緒に。(以下再掲しておきます。最後の◆mespesado理論を読んでもらえば大筋わかっていただけると思います)
・
* * * * *
・
新時代「令和」を迎えて~明るく生きて行くために~
◆mespesadoさん講演会までの経緯
◎2018.7.20 飯山一郎さん急逝。享年72歳。
・一日30万アクセスのブログ「てげてげ」を主宰。現在は、中国在住の野崎晃市氏によって継続。
・発酵技術応用による業績
①自ら開発した「グルンバ・エンジン」(乳酸菌の大量培養機)により↓実践。主に中国で。
・汚泥処理
・腐敗した農地を乳酸発酵させる農地改良。有機肥料としての効果も
・生ゴミ処理場の除臭
②2011.3.11後の放射能汚染対策として、放射線障害を予防する免疫細胞(マクロファージ、NK細胞)
◎2017.4.22「放知技」板に登場。《ほとんどのネット世論がウヨク的かサヨク的のどちらかに偏っていることに不満だった私も、偏りのない『放知枝』に意を決して昨年の春にデビユーさせていただいた。政治関係の掲示板に連続して書き込むのはこの『放知枝』が初めてであり、今のところ唯一の場である。それは、ここの常連ともいうべき人たちが、あらゆるネット世論の中で一番ものごとの本質が見えていると思うからだ。》(『飯山一郎最終講義 金正恩が統一朝鮮王になる!!』 2018.11 銀河書籍)
◎2017.8.14「移ろうままに」の「財務省による国民洗脳研修会 in 南陽」記事の評価(講演会資料32p)
①家計や企業会計と国家財政は違う。「日本の財政の場合は、税収が足りないから必要
◎なんでもオカネに換算して考えるのでなく、モノやサービスのレベルに立ち戻って考えて見えてくる世の中
①「格差社会」
オカネのレベルで見れば格差は大きいが、モノやサービスのレベルでは、昔の暮らしに比べ、みんなそれなりに足りているので、昔のようにガツガツしなくなっている。
②「デフレ社会」
モノやサービスが有り余っているからというのが根本の理由。
③「貨幣レス社会」
IT技術によるソフト製品は、出来上がってしまえばタダ同然で出回る。AIの進歩とともに、なんでもタダで手に入る世の中になってゆく。「限界費用ゼロ社会」→「貨幣レス社会」。
◎「そもそもオカネとは何か」から考えて見えてくる世の中
①金(Gold)によって裏付けられていた金本位制時代の兌換紙幣に対し、現代の不換紙幣は「国家の供給力」本位制。すなわち、その国家がモノやサービスをどれだけ提供できるかということに裏打ちされていることで、紙切れが価値を持つ。
②提供できるモノやサービスが足りなければインフレ、あり余ればデフレ。
③オカネとは現金だけではない。銀行預金もオカネである。(マネーストック)
④銀行から借金して通帳に記帳してもらった金額はそのままオカネ。借金することでオカネは増える。(預金貨幣は「銀行が保有する現金」本位制によって裏付けられている)
⑤国も借金することでオカネが増える。(国債発行)
⑥民間の銀行からの借金は「稼ぎ」で返済しなければならないが、国の借金はオカネを刷って返せばいい。それに日銀が国に対して「借金返せ」とは絶対言わない。
⑦国家財政はまず支出ありき。「税金が国の財源」とは考えないほうがいい。管理通貨制度下では、オカネが出回り過ぎるのをコントロールするのが税金の基本的な役割。税金によって国民の暮らしの平準化も図られる。財務省的感覚による洗脳に乗せられてはならない。
⑧今の日本、党派を超えて「反緊縮vs緊縮」こそが根本的争点。安倍「10年は消費税増税の必要なし」vs 石破「プライマリーバランス(財政均衡/PB)のために国民負担やむなし」。自民党内にも大きな対立。
⑨今日本にとっていちばん怖いのは、今のような緊縮財政を続けることで、日本の供給能力が損なわれてしまうこと。
⑩今日本に必要なのは、未来構想能力。ケチケチせず、思いっきり夢を語り合うことこそが必要!
◆mespesadoさん講演会までの経緯
◎2018.7.20 飯山一郎さん急逝。享年72歳。
・一日30万アクセスのブログ「てげてげ」を主宰。現在は、中国在住の野崎晃市氏によって継続。
・発酵技術応用による業績
①自ら開発した「グルンバ・エンジン」(乳酸菌の大量培養機)により↓実践。主に中国で。
・汚泥処理
・腐敗した農地を乳酸発酵させる農地改良。有機肥料としての効果も
・生ゴミ処理場の除臭
②2011.3.11後の放射能汚染対策として、放射線障害を予防する免疫細胞(マクロファージ、NK細胞)
の増殖を促す『乳酸菌』摂取を提唱。米のとぎ汁でつくる「豆乳ヨーグルト」の普及に努める。
実践者は200万人とも。
・北朝鮮の金正恩をいち早く評価。著書『横田めぐみさんと金正恩』(三五館、2012.1)で「金正恩の母親は横田めぐみさん」と主張。
・飯山史観 「島国根性を脱し、日本人の歴史を環太平洋ネットワークの中で考える」「1万2千年前、世界中に文明が発生し ていなかった頃、日本列島には縄文文化が誕生していた。縄文文化こそは世界最古の土器文明なのであり、当時の世界の先進文明だった」
・人気掲示板「放知技」開設。立場に捉われない自由闊達な議論の場として、多くの論客登場。飯山氏亡き後も活発な情報交換、議論が重ねられている。(講演会資料37p~47p/47pに北野宮司も登場)
◎2018.11.25「故飯山一郎氏を送る会」参加
◎「東北一郎会」の呼びかけに賛意→「南陽でやってほしい」→この機会、mespesadoさんに来て欲しい
◎「mespesadoさん講演会」へ
◆mespesadoさんのこと
・北朝鮮の金正恩をいち早く評価。著書『横田めぐみさんと金正恩』(三五館、2012.1)で「金正恩の母親は横田めぐみさん」と主張。
・飯山史観 「島国根性を脱し、日本人の歴史を環太平洋ネットワークの中で考える」「1万2千年前、世界中に文明が発生し ていなかった頃、日本列島には縄文文化が誕生していた。縄文文化こそは世界最古の土器文明なのであり、当時の世界の先進文明だった」
・人気掲示板「放知技」開設。立場に捉われない自由闊達な議論の場として、多くの論客登場。飯山氏亡き後も活発な情報交換、議論が重ねられている。(講演会資料37p~47p/47pに北野宮司も登場)
◎2018.11.25「故飯山一郎氏を送る会」参加
◎「東北一郎会」の呼びかけに賛意→「南陽でやってほしい」→この機会、mespesadoさんに来て欲しい
◎「mespesadoさん講演会」へ
◆mespesadoさんのこと
◎2017.4.22「放知技」板に登場。《ほとんどのネット世論がウヨク的かサヨク的のどちらかに偏っていることに不満だった私も、偏りのない『放知枝』に意を決して昨年の春にデビユーさせていただいた。政治関係の掲示板に連続して書き込むのはこの『放知枝』が初めてであり、今のところ唯一の場である。それは、ここの常連ともいうべき人たちが、あらゆるネット世論の中で一番ものごとの本質が見えていると思うからだ。》(『飯山一郎最終講義 金正恩が統一朝鮮王になる!!』 2018.11 銀河書籍)
◎2017.8.14「移ろうままに」の「財務省による国民洗脳研修会 in 南陽」記事の評価(講演会資料32p)
①家計や企業会計と国家財政は違う。「日本の財政の場合は、税収が足りないから必要
な金を国債発行でまかなう、その国債は日銀がどんどん買い取ってくれる、日銀も国の
一部と考えれば、バランスシート上、国の借金は日銀の資産になっている。それは相殺
できる」(ノーベル賞経済学者スティグリッツ)
②あり余る生産力によってむしろ供給過剰の日本においてハイパーインフレの心配はない。
◎2017.11.6 ブログ「移ろうままに」で「mespesadoさんによる1億人のための経済講座」開始。今日(2019.7.16)までで194回を重ねる。
◆mespesado理論
②あり余る生産力によってむしろ供給過剰の日本においてハイパーインフレの心配はない。
◎2017.11.6 ブログ「移ろうままに」で「mespesadoさんによる1億人のための経済講座」開始。今日(2019.7.16)までで194回を重ねる。
◆mespesado理論
◎なんでもオカネに換算して考えるのでなく、モノやサービスのレベルに立ち戻って考えて見えてくる世の中
①「格差社会」
オカネのレベルで見れば格差は大きいが、モノやサービスのレベルでは、昔の暮らしに比べ、みんなそれなりに足りているので、昔のようにガツガツしなくなっている。
②「デフレ社会」
モノやサービスが有り余っているからというのが根本の理由。
③「貨幣レス社会」
IT技術によるソフト製品は、出来上がってしまえばタダ同然で出回る。AIの進歩とともに、なんでもタダで手に入る世の中になってゆく。「限界費用ゼロ社会」→「貨幣レス社会」。
◎「そもそもオカネとは何か」から考えて見えてくる世の中
①金(Gold)によって裏付けられていた金本位制時代の兌換紙幣に対し、現代の不換紙幣は「国家の供給力」本位制。すなわち、その国家がモノやサービスをどれだけ提供できるかということに裏打ちされていることで、紙切れが価値を持つ。
②提供できるモノやサービスが足りなければインフレ、あり余ればデフレ。
③オカネとは現金だけではない。銀行預金もオカネである。(マネーストック)
④銀行から借金して通帳に記帳してもらった金額はそのままオカネ。借金することでオカネは増える。(預金貨幣は「銀行が保有する現金」本位制によって裏付けられている)
⑤国も借金することでオカネが増える。(国債発行)
⑥民間の銀行からの借金は「稼ぎ」で返済しなければならないが、国の借金はオカネを刷って返せばいい。それに日銀が国に対して「借金返せ」とは絶対言わない。
⑦国家財政はまず支出ありき。「税金が国の財源」とは考えないほうがいい。管理通貨制度下では、オカネが出回り過ぎるのをコントロールするのが税金の基本的な役割。税金によって国民の暮らしの平準化も図られる。財務省的感覚による洗脳に乗せられてはならない。
⑧今の日本、党派を超えて「反緊縮vs緊縮」こそが根本的争点。安倍「10年は消費税増税の必要なし」vs 石破「プライマリーバランス(財政均衡/PB)のために国民負担やむなし」。自民党内にも大きな対立。
⑨今日本にとっていちばん怖いのは、今のような緊縮財政を続けることで、日本の供給能力が損なわれてしまうこと。
⑩今日本に必要なのは、未来構想能力。ケチケチせず、思いっきり夢を語り合うことこそが必要!
【追記 R1.12.28 】
米沢市議の相田かっぺいくんがfacebookに、見事にいい写真を載せてくれているのを見つけました。
いつも高岡さんには感心させられております。
今回もインフレ対策の話しかと思いきや、MMTときましたか。
それだけではありません。
「やすえちゃんは細かいことをいわないで、総理大臣を目指しなさい」ときました。
なるほど、なるほど…高岡さんは官僚で学んだ仕組みや知恵を、もっと困った人たちのために使いなさい….総理にあなたはピッタリだ・・・ということでしょう。
大胆かつ的確な高岡官房長官候補の発言でした。
by みちのくはじめ (2019-12-28 20:17)
みちのくのはじめさん、
官房長官候補指名、ありがたくお受けします。
みちのくのはじめさんは厚労相ですね。
by めい (2019-12-29 15:00)