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12月議会一般質問 ”愛郷心” [議会]

今日正午締切の一般質問通告書を提出してきました。

今回は難産だった。そして産まれたのが ”愛郷心”。なんとかうまく育て上げたい。

激安ニッポン .jpg日本経済30年の停滞について考えつつ、『激安ニッポン』を読んだ。《「世界最安値」のニッポン》《「日本人全体」が貧しくなっている》《成長していないのは「日本だけ」》《なぜ、日本企業は儲からないのか》《時代に合わない「日本株式会社」のビジネスモデル》・・・といったネガティブな見出しが並ぶ。では30年前と比べて暮らしは「大変になった」のだろうか。そこで2018年の野村総合研究所の調査結果を見つけた(https://www.sbbit.jp/article/cont1/37152)。1万人の生活者の意識調査の結果、「日本人の生活レベルは着実に向上している」と結論づけられている。とくにインターネット活用度の高い人ほど生活満足度が高い傾向にあるという。デジタル化によって「楽になった」ということだ。「消費者余剰」の言葉に納得した。すぐ思い浮かんだのがプリントパックだった。どれだけ恩恵に与ったかしれない。『宮内小学校創立150周年記念誌』A4フルカラー160pの印刷代が@240円だった。学区内全戸配布が可能となった。8年前読んだ『限界費用ゼロ社会』がリンクした。「オカネ」本位の資本主義から「共感に満ちたかかわり」本位の資本主義へ。昨夜はここまで。
朝目覚めて布団の中であれこれ思い巡らした。「共感のよろこび」をどうやったら行政につなげるか。そして思い至ったのが「共感の土台としての”愛郷心”」だった。ここからどう展開させることができるか。登壇は12月5日(火)の午前10時からの予定。

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1.”愛郷心”の涵養を行政、教育の柱に


 「日本経済30年の停滞」がしきりに言われるが、この間くらしが「大変になった」かといえば必ずしもそうではない。むしろ「楽になった」感がある。5年前、野村総合研究所の調査は、「日本のGDP(国内総生産)が増えていない一方、日本人の生活満足度が向上している。GDPだけでは、消費者の生活実態を捉えられない。GDP以外の要素として『消費者余剰』を考えねばならない」ことを明らかにした。「消費者余剰」とは、「消費者が払ってもよいと考える値段と実際に払った値段の差」、つまり「思ったより安く手に入る」ということで、30年間のデジタル化の進展がそのことを可能にしてきた。「2013年から2016年の実質GDPの成長率は年平均0.7%だが、それに消費者余剰を加えると、3.8%になる」、「2020年までの4年で消費者余剰分は2割以上増えた」との試算もある。
 さらに2020年来のコロナ禍はデジタル化に拍車をかけた。三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)が在宅勤務者を対象とした調査では、新型コロナ以降、家事・育児時間は男性1人あたり月約42時間、女性は約52時間増えた。そもそもそれらはGDPに入らない。
 カネ基準、経済基準では測れない面がどんどん広がっている。『限界費用ゼロ社会』という将来予測がある。「AIの進展によって、モノやサービスを1つ追加で生み出すコスト(限界費用)は限りなくゼロに近づき、将来モノやサービスは無料になり、企業の利益は消失して、資本主義は衰退を免れない」と言う。では、そうした世の中で、カネ基準、経済基準に替わるのは何か。「限界費用ゼロ社会」を予測した文明批評家ジェレミー・リフキンは、「幸福は物質主義ではなく、共感に満ちたかかわりの中に見出される」と言う。これからの世の中は、カネ本位の資本主義社会から、「共感に満ちたかかわり」本位の「社会関係」資本主義に変わってゆく。それが文明化のゆきつくところ。富の偏りを均せば、人類が生きてゆける生産能力は十分達成している。これからはひとりひとりにとって何が幸せかを大事にしてゆけばいい。リフキンは言う。「最高に幸せな瞬間とはつねに、最も大きな共感を覚える瞬間にほかならない」。まずは身近なところから共感の輪を広げてゆくことです。
 では、行政としては何を基準にすればいいのか。そこで思い至ったのが、「共感の土台としての”愛郷心”」。その観点からお訊ねします。

⑴南陽市政において、”愛郷心”についてどう考えられているか。

⑵南陽市の教育において、”愛郷心”についてどう考えられているか。



2.新型コロナ総括

南陽市のホームページからコロナ感染者数もワクチン接種者数もいつのまにか消えている。しかし問題が終わったわけではない。あらためてお訊ねします。

⑴本市における新型コロナ感染の実態は。
①新型コロナ感染者の総数
②重症者数
③死者数

⑵本市におけるワクチン接種の現状は。
①今年9月以降の接種者数およびその内の7回目接種者数
②小児(5歳以上11歳以下)および乳幼児(生後6か月~4歳)の新型コロナワクチン接種者数と接種率
③これまで廃棄したワクチン総数および現在の在庫とその使用期限

⑶本市におけるワクチン接種による副反応の実態は。
①本市における、厚労省に届けられた本市のワクチン接種副反応の数的把握(新型コロナワクチン接種後健康被害及び死亡報告数、補償認定対象者総数及び死亡者数)もしくは山形県における、ワクチン接種副反応の数的把握
②厚労省届け出以外の副反応についての実態把握


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