SSブログ

宮内公民館改築について(一般質問①) [議会]

一般質問の① 宮内公民館改築について。市長が共感した鯖江市の竹部美樹さんの講演内容を武器に、宮内公民館改築に「市民主役性」を盛り込もうとしたのだが、「市民が主役」と口では簡単に言えても、いざ実践となると難しいようだ。宮内公民館改築問題はその好機と考えての質問だった。

宮内公民館改築については、「宮内から市民の新しい拠点をつくろう会」が中心になっていろんな場で議論の機会をつくってきた。すべての会に出席はできなかったが、いつも私の見えなかったところでの宮内のエネルギーを感じさせられてきた。2020年1月の会合について書いていた。《1月28日のこと、宮内公民館での「宮内から市民の新しい拠点をつくろう会」の議論を見ながら「これだ!」と思った。この会は、宮内公民館改築問題に取り組もうと一昨年から会合を重ねてきた。チラシで参加を募ったりして、昨日は20人ほど集まって、これまで出された「どういうものをつくりたいか」案をカードにしてそれを分類してみるという議論(KJ法)だった。ワンコ、ワンコになっていた。その様子の中に居て、目指すべき新しい拠点とは、こういう場面が日常的に展開される場なのではないか、と思った。いろんな問題、いろんなテーマを、地域のいろんな人同士で自由闊達に語り合う、そこから問題が解決し、また未来への展望も拓けてくる。ひとりでは考えられないコミュニケーション、そこから豊かな交流がつぎつぎ生まれてくる。そんな場があったらサイコー、そう思えたのだった。/ 若い人は議論をしなくなっているという。SNSがあるのでわざわざ集まって語り合う必要もなくなっているのかもしれない。いろんな情報が飛び交いはするけれども、みんなそこで足りた気分になっている。ほんとうは顔を突き合わせてはじめてわかること、見えてくることがあるんだけれども、なかなかそこまでいきにくい。その結果、共通の場で議論すべき問題が見えなくなってしまっている。でもその日は「新しい拠点をどうするか」でみんなが議論に参加する場ができていた。》(「宮内の地霊が動き出した!」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-01-29-1その半年前の記録もあった。この会合もすごかった。《公民館改築問題に関わる「宮内から市民の新しい拠点をつくろう会」の呼びかけに応えて集まった約30名の第一回会議が6月3日、宮内公民館で開催された。・・・/何と言っても、若い層からのエネルギーを感じ取れたことが良かった。さらにあのエネルギーを掘り起こし、そのエネルギーの「ぶっつけ合い」を通して、そこから「新しい何か」を産み出して行くというのが基本です。私がこれまで言ってきたような「あらかじめの構想」は叩き台でしかない。「自由に叩き合う場」ができたというのが画期的意義と思えます。それを活かすにはあらゆる「決めつけ」を排することが前提です。何ものにも囚われずに自由な発想からの「新しい何か」が生まれることに期待したい。》「「宮内から市民の新しい拠点をつくろう会」第一回会議メモ」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-16-1そうして昨年の8月8日、市が市民によびかけての会が開かれた。→「熱気溢れた宮内公民館改築説明会」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-08-10 それらをふまえて再質問だったが、「市民が主役」への転換は言うは易く行うは難しを痛感させられた。

以下、用意した原稿と市長答弁。

*   *   *   *   *



 ちょうど今回の一般質問通告文書を作っていた時、市長が山形県トップセミナーで聴いてこられた福井県鯖江市のNPO法人エル・コミュニティの竹部 美樹代表の講演「協創による鯖江モデル~地域の担い手育成」の内容を市長のfacebookで読みました。竹部さんはまだ若い女性で、今年で16回目になるという、全国の学生に呼びかけて開催される「鯖江市地域活性化プランコンテスト ー市長をやりませんか」の仕掛け人ということです。文章から市長の共感の様子が伝わってきました。その最後は、《自分たちのまちは自分たちで。鯖江市はその仕掛けでそういう意識の人が増えている。・・・市長は、居場所と出番を与えれば、市民はやってくれると言っていた。トップのアイデアや実行力は大事だが、継続するためには市民の育成、きっかけづくり、市民主役の体現が大事。》と締められています。
 私が市長の文章を読む前日、これまで宮内公民館改築をめぐって語り合ってきた「宮内から市民の新しい拠点をつくろう会」の会合がありました。そこで語られたことは、「新しい公民館が、だれもが気軽に集える場になるように市は精一杯われわれの意見を取り入れてくれた。新公民館の完成まで、なんとかその姿勢をとり続けて欲しい。」ということでした。そのことを受けての今回の一番目の質問です。

 現在進められている宮内公民館改築事業は、本市における公共物建設のあり方について、画期的ともいえる方向性を示したことで高く評価されます。すなわち、地域住民にとって最も身近である公民館について、市民自らが意見を出し合って行政に示し、行政もまた住民意思に応えて極力設計に反映させるという形ができたことです。そこで、


⑴  現在の進捗状況についてご説明ください。

⑵  今後のスケジュールについてご説明ください。

市長昨年度中に実施設計が終了。この度市が購入して拡充する建設予定地について、所有する事業者の都合から10月に譲渡。今後は9月の早い時期にプロポーザル提案書を審査の上、さらなるコスト削減や工程短縮の技術提案を受けるECI協議を経て業者を選定し、その後工事請負業者との仮契約を進め、議会に議案を上程の予定。議決後本契約を締結し、その後速やかに工事に着手。完成は令和6年度末頃を予定。》



⑶  残念ながら例年にない暑さのため市民運動会は中止になりましたが、コロナ騒ぎの一段落で従来の市民活動も息を吹き返し、交流の機会も元に戻るに伴って、新しくなる公民館への期待も日増しに高まっているのを肌で感じます。地域住民が喜んで使えるみんなの公民館になるためには、夢を具体化につなげてゆく今の時期が非常に重要です。
 折も折、山形県の市町村トップセミナーでの竹部美樹さんの講演「の市長による詳細な報告を読んで感銘を受けました。そして、福井県鯖江市が高い実績を誇る「提案型市民主役事業課制度」の趣旨に宮内公民館改築の現況もあてはまるのではないかと思ったところです。
 行政からの一方的なあてがいぶちでなく、まさに市民が主役の公民館建設に向けて、今後どのような方策を考えておられるかお聞かせください。
市長《昨年8月に実施した市民説明会において、参加者の皆様から沢山のご意見、ご要望、ご提案をいただいた。説明会でのご意見をふまえ、運営委員会にご意見の取りまとめをお願いし、法律や予算の許す範囲内で実施設計に組み込ませていただいた。今後は、完成後の公民館の利用促進や、将来に向けた多様な公民館の利用の在り方について、鯖江市の事例も研究しながら、運営委員会と協議を重ね、地域づくり、生涯学習の拠点施設として利活用いただけるよう進めてゆく。》

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。