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紆余曲折あれども、非米世界システムへの確かな流れ [ロシア]

田中宇国際ニュース解説「形成されていく非米世界システム」。要約:《【2023年8月15日】米国が敵視するほど中露は結束する。中露が結束すると米国は世界最強でなくなり中露と対等になる。他の諸国は安心して中露に接近できるようになり、非米側が拡大している。米国より中露の方が経済的な未来があるので、米国から離れやすい国から順番に、中露の周りに集まってくる。》「紆余曲折はあれども、非米世界システムへの確かな流れは変わらない」とする田中氏の読み。離れ離れのジグソーパズルの断片で、実は別のところにくっつく話だったりする。》

以下、ダイジェスト。
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《前回の冷戦で、非米側は大きく不利だったが、新冷戦では、非米側が実質的な資産である資源類と製造業の大半を持っており、米国側が持つのは肥大化して崩壊寸前の巨大な金融バブルだけだ。米国側の敗北が必至だ。
世界大戦にはならない。米国がウクライナをNATO加盟させたり、台湾を国家承認したら世界大戦になりうるが、米国はいずれもやらず避けている。米国がやりたいのは大戦でなく、中露との長く低強度な対立だ。》

米国より中露の方が経済的な未来があるので、米国から離れやすい国から順番に、中露の周りに集まってくる。非米側の世界が大きくなる。非米側の主導役であるBRICSには、無数の国が加盟申請している。みんな勝ち組に入りたい。 /中露は、米国側から経済制裁されても貿易や投資を続けられる非米側の決済備蓄システム(金資源本位制)も構築中で、これができると諸国はさらに安心して非米側に入れる。》

サウジトルコ中印など非米諸国は、ロシアとウクライナの両方(の実務者)が参加する会合を連続的に開いていきたいのでないか、というのが私の勘ぐりだ。最初は米ウクライナの言いなりの会議から、しだいにロシアにも意見を言わせる会議にする。・・・米国側の主導だった国際会議の流れが、いつの間にか中国など非米側主導になっているという流れは、かつて地球温暖化問題で経験した。あれと似たような流れが、サウジ会合を受け継ぐ今後のウクライナ和平会合で展開されていくのでないか。》

中露による非米世界システムの形成については、書きたいが分析が途上なことがたくさんある。バラバラな話として報道されており、自分なりの分析を加えないと非米化や多極化の話だと気づかない。離れ離れのジグソーパズルの断片で、実は別のところにくっつく話だったりする。》

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