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世界の根っこの流れ(田中宇) [イハトビラキ]

田中宇氏の国際ニュース解説米覇権ゾンビの裏で非米側が新世界を構築がすごい。
要約:《【2023年7月24日】非米側が新世界秩序の構築を一段落させたら、米覇権のバブルが崩壊してゾンビ化が剥がれ落ち、米欧の弱体化が露呈し、日韓は中国の属国として生きていくことを覚悟し、多極化が完成する。それがわかっているので、プーチンはゆるりと戦うふりを続けている。米国はプーチンを打ち負かすまで欧州を引き連れて戦う姿勢を崩さないのでウクライナの戦争構造はずっと続く。》

その根本の動き、副島隆彦氏のいう「諸悪の根源としての英王室、バチカン勢力との対決」を示唆。そしてそれを主導するのは米国の「多極化」推進勢力であるということ。その流れの中にトランプもRFK.Jrもいる。習近平もプーチンもその流れに乗っている。流れが見えたらわれわれも乗れる。リクツ以前の感覚重視。現場感覚が大事。難しいことではない。関連→「ドル崩壊しそうでしない」(田中宇)https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2023-07-15

会員版なので、以下ダイジェスト。

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《インフレは今後も続く。長期金利の高騰を容認すると金融危機になるので、逆転がさらにひどくなっても金利逆転を続けざるを得ない。明らかにおかしな事態だが、マスコミや専門家は当局の配下なので報道せず、きちんと説明しない。 /インフレを無視して金利をゼロのままにした日本銀行は正しかった日銀を批判した日本の金融マスコミは馬鹿である。金融専門家に対する信用は、コロナ超愚策を推進した医学界と医者全員、マスコミやジャーナリスト全員などと同様、潜在的に失墜している(彼らの権威を意図的に失墜させる謀略がずっと展開されてきた)。》
資金のかなりの部分は、米欧とウクライナの高官たちによって横流し・横領されている。これらの浪費の結果、米欧の政府の財政と兵器庫の両方が空っぽに近づいている。ウクライナ戦争は、ものすごく「効率の良い大戦代替」なのだ。(大戦=覇権転換策) /米国やEUは、これからもずっと戦争を続けられると喧伝されている。だが実際はもう戦えない。戦うふりをし続けるだけだ。ダントツ世界最強のはずだった米覇権は、すでに述べた金融面だけでなく、軍事面もゾンビ化している。
非米側が自分たち中心の新世界秩序の構築を一段落させたら、米覇権のバブルが崩壊してゾンビ化が剥がれ落ち、米欧はとても弱い勢力になっていることが露呈し、日韓は中国の属国として生きていくことを覚悟し、多極化が完成する。/そのような展開がわかっているので、プーチンはゆるりと戦うふりを続けている。別働隊のワグネルはベラルーシからポーランドに進軍して世界大戦を起こしたがり、ルカシェンコを苦笑させている。》《 米国はプーチンを打ち負かすまで欧州を引き連れて戦う姿勢を崩さないので、ウクライナの戦争構造はずっと続く。/EUは先日、4年先までのウクライナ支援の計画を決めた。ロシアは、対露制裁への報復策を、とりあえず2025年末まで延長した。米露とも、戦争構造をあと3-4年かそれ以上続ける姿勢をとっている。》
ロシアがウクライナから穀物を買うと、ウクライナが対露戦争の軍資金を得てしまうという建前的な懸念がある。だが実質的には、ロシアはすでにウクライナに勝った状態で戦争構造を長引かせており、ウクライナがロシアから軍資金を得ても戦況は何も変わらない。ロシアが非米側の金資源本位制を強化して自国の台頭を加速する方が重要だ。
日本を含む米国側は、各種資源類を自由に輸入できた状態を一つずつ中露に剥奪されていく。米国は欧日に、永久に中露を敵視しろと命じ続ける。哀れだね。いや、皆さん何も気づいてないんだから構わないか。》
オルトメディアでは「金の虫」たちが「BRICSが金本位制の基軸通貨を作ってドルを潰すぞ」もしくは「純粋な金本位制でなく曖昧なニセモノだからダメだ」と騒いでいる。私から見るとBRICSが目指している本質は「金本位制の基軸通貨」でない。/BRICSは、非米側が世界の金地金や資源類の大半を握り、債券などの金融資産でなく現物の金や資源類が国家の富になり、それを使って世界経済を運営する「資源本位制」の新世界・国際秩序を作っている。/金地金は歴史的に究極の通貨・備蓄財産なので、非米側の共通通貨は金本位制(的なもの)になっていくだろうが、非米側経済の本質はそこでなく、資源本位制である。》
そして田中氏の読み。世界の動きのいちばんの根本は英欧との対決。副島氏ともリンク。イギリス王室、バチカン勢力の排除。
中国は今後の世界で、利他的な主導役を担っている。なぜなのか。私なりの答えを手短に書くと、今の覇権転換、新たな世界体制の創設は、米国が、中国など非米諸国にやらせているものだから、このようになる。 /米国は、2度の大戦を利用して世界を欧州(英国)覇権体制から多極型(国連など覇権の機関化)に転換させようとしたが、逆に英欧に取り込まれ・入り込まれて覇権の奴隷にされてしまった。 /米国は、ベトナム戦争やイラク戦争などを自ら起こして自滅して覇権を振りほどこうとしたが失敗し続けた。リーマン倒産で金融覇権の自殺をはかったが、QEという生命維持装置を取り付けられ、植物人間・ゾンビ化しつつ延命させられている。/そして今回、大リセットとコロナ超愚策とウクライナ戦争で、米国(隠れ多極派)は、中国やロシアと隠然と組み、欧州を破壊し続けている。
今後の世界で、ユーラシアは中露印サウジイランインドネシアなど非米側のものだ。資源類は非米側が握り、欧州は弱体化させられる。》《覇権国だった米国はいったん破綻した後、北米大陸を主導する極になる。南米は、ブラジルがBRICSに入っていることから考えて、米国(北米)とは別の極になる。/米国がユーラシアに介入できないよう、ユーラシアと北米が別々の極になる「多極型」が、今後の世界構造としてあらかじめ選ばれている。いったん破綻した後の米国を、再び世界覇権を狙う(欧州傀儡)勢力が支配した場合でも、その野望が阻止されるよう、多極型の枠組みが用意された。 /多極型は、米国の多極派が自分たちのために作った「単独覇権防止策」なのだ。中国(習近平)は、自国を台頭させられるので米国の多極派が作ったシナリオに乗っただけだ。一帯一路も、発祥は米側からの入れ知恵だろう。 》《米国がユーラシアに介入しない限り、資源利権を奪われたままの欧州は、頑張ってもロシアと並ぶユーラシアの極の一つにしかなれない。 /非米側が資源本位制を採るのは、欧州が19世紀から世界各地に持っていた資源利権を失わせ、欧州が二度と世界覇権勢力に戻れないようにするためだ。/資源類が埋蔵する諸国は、欧州でなく中国やインドに資源を売れる。中印がいるので、欧州を永久にのけ者にできる。資源がない欧州は、ロシアよりも弱い。 /いずれウクライナ戦争が終わってノルド・ストリームの天然ガスパイプラインが再稼働する時、ドイツなど欧州はロシアより下位の勢力になっている。これも米国の隠れ多極派の差し金だ。プーチンは米国発のシナリオに乗っただけだ。》

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