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mespesadoさん講義(131)安倍外交の先進性 [mespesado理論]

「経済問題」が、世の中が資源不足から生産過多に「相転移」してから、正しい経済政策が180度変わってしまったのと同様に、「外交問題」についても、正しい外交というものの意味が180度変わってしまったことを正しく認識する必要があると思います。》すなわち、外交に期待されるのは、すべての国の元首が自国の国益を最大化しようとしていることを前提にしたうえで、各国にメリットを齎すものでなければならない。つまり、それぞれの国に外交上の問題が発生したときに、それを円満に解決する知恵を出すことに秀でた人が重宝されるということであり、その役割を果たす能力を持つことが、すなわち今日の「外交力」だと思うのです。》

mespesadoさんの講演「本当のオカネと経済の話」には「〜MMT(現代貨幣理論)と経済環境の”相転移”について〜」の副題がついていました。https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=xVJ-PuxWxF4&feature=emb_logo

成長率比較グラフ.jpg戦後日本の経済環境は三相に分けて考えられます。第1相は1950年代から1970年代の「高度成長期」、第2相は1970年代後半から1990年頃の「安定成長期」、第3相は1990年頃から現在までの「デフレ期」です。高度成長期から安定成長期への変化(相転移)は、需要力に見合うだけの供給力が達成されたことで起こりました。安定成長期からデフレ期への変化は、供給力が需要力を上回るようになって企業活動が縮小(借金しない=オカネが出回らない)することでの相転移です。企業活動の縮小分は、本来財政出動(国債発行=オカネが出回る)で補わなければならなかったのですが、財政と家計を同じに考える「財政規律(PB プライマリー・バランス)」という間違った考えに支配されて、それを怠ることになりました。その結果、日本経済の成長は世界各国に比して著しく遅れをとることになってしまったのです(右グラフ「各国の成長率ランキング 1995-2015」クリック拡大)。「反緊縮=財政拡大」が喫緊の課題になっているゆえんです。

日本の経済環境に起きた第1相から第2相への相転移は、世界の経済環境でも起きつつあります。世の中が資源不足から生産過多に「相転移」してから、正しい経済政策が180度変わってしまった》と並行して、外交のあり方も「分捕り合い」から「知恵を出し合い円満解決」の方向に変わったのです。いちはやく経済の相転移を経験していた日本の安倍総理は、まさにこれからの外交のあり方を率先垂範して世界に示したのです。「晋三によって米国との関係はこれまでで最高のものとなった。いずれ日本史上最高の首相と認められる特別な男!」とのトランプ大統領の言葉は、外交辞令ではなくそのまま本音です。

mespeasadoさんの「外交における相転移」、目からウロコです!

*   *   *   *   *

828 名前:mespesado 2020/09/06 (Sun) 20:46:50
>>821
 亀さん、亀レスになりますがwww

> 水島氏【中略】安倍総理の外交上の成果も見落としている(例えば、米
> 露、すなわちトランプやプーチンとの関係強化は言うに及ばず、対中国
> を念頭に置いた日印関係深化、日EU共同記者会見といった数々の政治
> 的結果を残したこと、水島氏はあまりご存じないようだwww)。

 この安倍総理の「外交成果」について、特にアベガーなサヨク界隈や反緊縮界隈で、全く成果が無いじゃないか、という声が主流になっています。その理由は「北朝鮮の拉致問題が全く進展していないじゃないか」「ロシアとの北方領土問題など、進展ナシどころかロシア憲法に領土の割譲禁止条項まで書かれてしまって将来的な返還の可能性すら潰されてしまったじゃないか」「米国とは通商でとうもろこしを買う約束をしたくらいで全然国益を守ってないじゃないか」云々。
 そして、こういう評価は実はウヨク界隈でも実は同じで、「習近平を国賓で呼ぶなんて」とか当初「香港問題で中国を非難する声明に日本が消極的だ」というような状況があって「安倍さん見損なった」と嘆く人たちが多かったと思います。
 このように、思想の左右にかかわらず、こうした意見の人というのは、未だに昔誰かが言っていた「外交とは武器によらない戦争である」という価値観のままで「外交」というものを捉えているような気がします。でも私は、これは昔は確かにそうだったかもしれないが、今は違うと思うのですね。この価値観だと、外交とはいかに相手を騙してでもやりこめて、いかに自国の国益に有利に話をつけるか、というのが外交の主目的であるということになる。そして、昔はそれでよかった理由というのは、まさに国内政治と同じで、「世界的に資源不足な中で、いかにして自国に多くの資源をブン取ってくるか」が外交の最大の目的であり、この価値観のもとで最大の成果を挙げた国家元首が外交に「成功」した元首だ、と評価されてきたわけです。
 ところが翻って、今日の世界の情勢を見ると、環境は激変してしまった。資源不足は技術の発達でほぼ解決し、中東の石油がダブついたばかりか、米国までエネルギー輸出国になる有様です。もはや「世界からいかに資源をブン取るか」などという野蛮な時代ではない。それと世界の主要国家の元首がそれなりに「賢く」なった結果、相手を騙して自国に有利な条約を結ぶ、などという力による「ねじ伏せ外交」など不可能になって来ています。しかも、一般庶民もネット情報でかなりの真相を知ってしまいますから、そんなに簡単に相手国を騙すなんて、今じゃほぼ不可能ですしね。
 となると、じゃあ優れた外交力とは何か。それは「外交相手国のトップとの信頼関係を築くこと」。これに尽きると思っています。とは言っても、学校のクラスメイトとの個人的関係じゃないんだから、「性格がいい」とかそういう「信頼関係」のことではなく、ますは「自国の外交上の懸念事項」について真に理解していることは必要条件ですが、それに加えて「外交相手国にとっての外交上の懸念事項は何か」についてもきちんと理解していること。そしてこれらの理解を前提としたうえで「相手国との間で協調できることは何か、関係をよりよくするには何が障害になっているのか」についての共通認識を持つこと、これが「相手国の首脳と信頼関係を築く」という表現の具体的な意味だと思います。安倍さんは、この能力が歴代首相と比べて抜きん出ている。これに対して「でも外交成果は全然上がってないじゃないか。政治は結果なんじゃないのか?」という人がいるかも知れませんが、それは、「成果」というのを領土返還みたいな目に見える成果を期待するからで、外交は相手のあることであり、領土を返還してもらうということは、相手の立場からすれば自国の領土を失うことに他ならない。相手の元首も相手国の国益を背負っている以上、安易に妥協はできないわけだから、相手国と利害が対立する問題について目に見える成果をあげることは、昔みたいな騙し討ちが通用しない時代になっている以上、不可能なわけです。ですから、外交に期待されるのは、すべての国の元首が自国の国益を最大化しようとしていることを前提にしたうえで、各国にメリットを齎すものでなければならない。つまり、それぞれの国に外交上の問題が発生したときに、それを円満に解決する知恵を出すことに秀でた人が重宝されるということであり、その役割を果たす能力を持つことが、すなわち今日の「外交力」だと思うのです。
 「経済問題」が、世の中が資源不足から生産過多に「相転移」してから、正しい経済政策が180度変わってしまったのと同様に、「外交問題」についても、正しい外交というものの意味が180度変わってしまったことを正しく認識する必要があると思います。

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めい

《政治も外交も,その流れ,結末,結果は,すべて人間同士の付き合い,ふれあい,相性で決まる!》

   * * * * *

829:亀さん:2020/09/07 (Mon) 03:35:06
>>828
 mespesadoさん、兎レスになりますがwww
__________
 となると、じゃあ優れた外交力とは何か。それは「外交相手国のトップと の信頼関係を築くこと」。これに尽きると思っています。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
御意。このmespesadoさんの言葉に接して、飯山さんのHP記事を咄嗟に思い出しました。
◆2017/03/19(日)  安倍晋三は金メダル.メルケルは予選落ち
http://grnba.com/iiyama/more96.html#aa03191

飯山さんは以下のように、ズバリ書いています。 __________
政治も外交も,その流れ,結末,結果は,すべて人間同士の付き合い,ふれあい,相性で決まる!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここに、故飯山さんとmespesadoさんの間に、外交についての共通認識を見出します。

一方、国内政治に目を向けるに、「あの世界(政界)は狸と狐の騙し合いの世界」(>>824)のままwww

亀さん@人生は冥土までの暇潰し

by めい (2020-09-07 04:37) 

めい

阿比留 瑠比
外国首脳からこんな評価を当たり前のように受ける首相は、過去にいませんでした。けれど反安倍真理教を盲信したマスコミには現実が見えず、批判するぞ批判するぞ批判するぞと修行に励み、安倍首相をポアすることだけをひたすら夢見てきたのです。なんだかなあ。

* * * * *

豪首相「安倍首相は世界の指導者の模範」 電話会談で賛辞
2020.9.8 19:25
https://www.sankei.com/politics/news/200908/plt2009080088-n1.html?fbclid=IwAR2LVO-IXBvOpJN1CKHXzVXP4C4hyHRI6ZHCYvJ8XKX0dGbzUHAfqQmHj0A
 安倍晋三首相は8日、オーストラリアのモリソン首相と電話会談し、辞任する意向を伝えた。モリソン氏は「安倍首相は自分や世界の指導者の模範であり、さまざまな教えを授けてくれた。その教えによって地域の課題について理解を深めることができた」とたたえた。
 両首脳は2018年11月に豪北部ダーウィンを訪れ、旧日本軍による空爆の犠牲者を含む戦没者の慰霊碑に献花したことに触れ、「今は日米豪関係がかつてなく強固になった」との認識で一致。新型コロナウイルスの収束後を見据え、両国がインド太平洋地域での主導的な役割を果たしていくことの重要性を確認した。

by めい (2020-09-10 18:20) 

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